2008年11月06日

『OpenVZ徹底入門 バーチャルデータセンター構築完全ガイド』

私にとってはReVIEW+XMLによる編集組版第二弾。アミカケがちょっと濃すぎ&ベースラインからちょっとズレてるのは反省点として、今回はQuarkExpressからの変換ではなく最初からInDesignテンプレートを使えたので、わりとすっきりした作業だった。傍注処理もタグ情報を元に行うようにしてみた。いくつか不完全な点はあるものの、手でチマチマ作業するよりははるかに高速。なお、今月末か来月の編集組版第三弾ではキートップや、コード説明部分吹き出しの処理も実現したのでお楽しみに(?)。

さて、本書は仮想化ソリューションのひとつである「OpenVZ」の徹底入門だ。OpenVZはLinuxで動作するOSレベル仮想化技術で、カーネルを共用することで、オーバーヘッドのきわめて少ない高速なゲストOS環境を提供できる。よって、XenやVMwareのように別のOSを起動することはできないけど、そういう場面ではVMware Serverを使えばいいしね。ちなみにEtchでは公式とは別のリポジトリでパッチ適用済みカーネルが配布されていたけど、Debian Lenny以降ではlinux-image-2.6-openvz-*パッケージが公式に収録されているので楽々インストールできる。

私もいくつかのマシンでOpenVZを使っている(OpenVZというよりマシン自体の不安定さでちょっと苦労しているが…)。chroot並みに軽量で、かつデバイスやプロセス空間が丸々見えてしまうchrootよりもセキュリティ的に堅牢であり、今後の普及も期待できる。

OpenVZでのゲストOS環境(コンテナ)の構築はきわめて簡単。どのくらい簡単かというと、15章立ての本書で、OpenVZ自体のセットアップと使い方の説明は、第3章と第4章ですっかり済んでしまうのだ。

とはいえ、それで終わってしまっては徹底入門を名乗ることはできないだろう。そこで筆者の中島氏と里浜氏は、得意とするCentOS Linuxディストリビューションを特にピックアップして、本書の基盤に据えた。『CentOSサーバー徹底入門』と言ってもおかしくない(ちなみにユーザー向けの『CentOS徹底入門』(翔泳社)は同中島氏が執筆)ほどの細かな説明をしつつ、OpenVZの仮想化機能を使って1つの実マシン上で「データセンター」を構築してみせる。

レガシーな複数サーバーを最近のパワフルなマシン1つにまとめたいと思っているサーバー管理者、CentOSで各種のサーバーを構築したいと思っているユーザー、OpenVZについての書籍媒体での説明を望んでいる全読者向けの1冊。

ビーフストロガノフ、しめじのピラフ、ベーコンと冬瓜のスープ

生ディルをたっぷり載せて食べる。おなかいっぱい。