2010年01月24日
第60回東京エリアDebian勉強会 Debian Bug Squash Party
2010年最初となる東京エリアDebian勉強会で今回は東大にてDebian Bug Squash Partyが開催されていたため、途中までですが参加してきました。
朝9時に東京大学先端科学技術研究センター3号館に集合。前回TeXユーザの集いのときは迷って遅刻しかけたくらいだったのですが、今回はiPhoneに誘導されてずいぶん早く到着してしまい、しばらく散歩をして時間を潰すことに。先端研側は学生がほんとにいない…。会場担当の荒木さんと合流して入室し、無線の準備ができるまで久々にイーモバイルを使って接続。
9時前には幹事の岩松さんをはじめ、ぼちぼちと揃いました。岩松さんと荒木さんによる開会挨拶とガイダンスを経てBSP開始。各自持ち寄りで飲み物やおやつが用意されました。線としては会場回線を使ってのWifi 11a/g、岩松さんの持ってきたWimax(pocket Wifiのように接続する)の2種。VAIO Type Z+Debianの私の環境では、11aではAPに接続はできるもののAPにすらping通らずという不思議な状態に。11gのほうは使えたのでこちらを使っていました。東大のネットワークは速いです。
今回のBSPはDebian.orgのSqueezeに向けたバグ修正が主ターゲットなのですが、私のほうはDebian JPのリリースクリティカルとも言うべき問題の解決作業を行っていました。すなわち、鵜飼さん依存の脱却。特に問題なのがLDAPと鍵管理で、鵜飼さん以外にはrootを持ちづらい環境にこれらの情報が置いてあるため、g15.jpの仮想化内環境に移行することが前々から予定されていたのです。
手始めに、g15.jp自体がEtchだったため、まずはこのアップグレード作業(9:41-11:30)。荒木さんに以前にNOCで付けてもらっていたシリアルを使ったコンソールの挙動が若干謎だったのですが、とりあえずシリアルコンソールが必要になってしまうような緊急事態になることもなく、無事にアップグレードを完了しました。
次に、仮想環境のセットアップ。OpenVZの仮想マシンを1つ追加し、設定を行っていきます。テンプレートのダウンロード、マシン作成、メモリ・ネットワークやディスクパラメータの調整。 とりあえず基本環境自体は手慣れているのでさっくり(11:40-12:15)なのですが、問題はここから。
鵜飼さんの管理しているLDAPはだましだまし保持しているバージョン1.2で、現行のOpenLDAP 2.4.11とはだいぶ違っています。1.2の頃は適当なエントリをどんどん作って使えたのですが、2からはスキーマファイルをちゃんと定義してあげないと怒られます。無視するオプションもないことはないのですがそれも気持ち悪いので、ちゃんとスキーマを書くことにしました。 まずは現在使用している属性の洗い出しを行い、バージョン2にデフォルトで用意されている属性で同じものがあるか、ない場合は移行できる属性があるかの照合。続いて、新規に起こすスキーマの書式の調査。
この辺りで中間発表の時間(12:30くらい?)。今のところは皆細かなバグ取り作業や調査がメインで、Debian RCバグの作業はあまり進んでいない模様。荒木さんや八重樫さんらと共に駒場の学食で昼食を取りました。台湾ラーメンなかなか辛くて侮れず。学食は安くていいですね。駒場のは充実しています。近くでは院試も行われていました。部屋に戻ってから、八重樫さん、山田さん、杉浦さん、小池さんとGPGサイン交換を実施。
引き続き午後の作業です(14:00-)。昼過ぎからは参加者が続々と増えてきて(特にGentooは3名)、なかなか盛況となりました。
私のほうは、スキーマファイルの書式をだいたい理解したので、試行錯誤しつつ実際にローカルスキーマを作成。LDAPの検索はオブジェクトクラスの階層をちゃんと見ているということがわかったりしました。つまり、Aを継承したBというクラスを作った場合、objectclass=Aを探索するとBも出ます。Debian JP用のLDAPのオブジェクトクラスとしては正会員、Debian.org会員、賛助会員、システムユーザの4つのクラスを用意したかったのでまず正会員クラスを作って残り3つはそこから当初継承していたのですが、これだとまずい結果となるわけですね。4つの親となるベースクラスを作ってそこから全部継承するように変更することで、期待どおりの結果となりました。ここまでできたら、あとは旧環境からLDAP情報を引き出し(rootもないしLDIFで生成する方法も使えなさそうなので、ldapsearchのベタ結果を取得)、それを変換して新環境に突っ込みます。所詮1回きりの作業なので、変換についてはあまり完璧なのを作ることは求めず、Rubyで書いて途中でエラーが出たら元データなりコードなりを修正し、というように進めました。古いデータにはいくつか属性の欠損が見られました(ほとんどは賛助会員ですが)。
16:30過ぎにmasterqさんからlintian freeにしたuimができたという連絡を受け、スポンサーアップロードを実施。 LDAPのほうは、LDAPデータベースを使って各種の情報を展開するスクリプトが新環境でも動作するように調整作業を行いました。
そうこうしているうちに、私のほうはタイムアップ(17:00)。残りは帰宅してから。uimアップロード時に付けたサインをわざわざobsoleteなほうでやってしまい、蹴られてしまっていました。あうあう。再アップロードしてACCEPTED。LDAPは調整作業をだいたい完了し、あとは運用周りの実験を今後引き続き行うことにしました。可能なら今月中に完全移行させたいと思っています。
メッセージ: Ready to post a comment.
![[hatena]](http://d.hatena.ne.jp/images/b_entry_de.gif)
![[g15.jp]](http://g15.jp/powered-g15.png)
![[RSS]](/d/rss10.png)