2007年01月13日

Debian GNU/Linuxでintuos3を使ってみた

intuos3を購入したので、Windows VistaだけじゃなくてDebian GNU/Linux (sid)でも使ってみることにした。何も考えず接続するだけでとりあえず付属マウスは動くのだが、ペンのほうは使えない。

タブレットのカーネル側モジュールはすでに公式に取り込まれており、パッチやモジュール構築をする必要はない(wacom-kernel-sourceは必要ない)。接続すれば勝手にwacomカーネルモジュールが登録されるだろう。/dev/input/event?(環境依存。私の環境では3)をcatなどで監視するとペンやマウスの操作で大量のデータ送信が届いていることがわかる。

これだけでは何もできないので、X.Orgで使えるようにしよう。xserver-xorg-input-wacomパッケージをインストールすると、intuosをはじめ、Wacomタブレット全般がサポートされる。さらにこのパッケージでudevの設定も行ってくれるので、/dev/input/event?の代わりに/dev/input/wacomというシンボリックリンクを自動的に作成してくれるようになる。

(実はあまりテストしないうちに、The Linux Wacom Projectにあるlinuxwacom-0.7.6のprebuilt/wacom_drv.so_x86-64(64ビット環境なので)で/usr/lib/xorg/modules/input/wacom_drv.soを置き換えてしまったのだが、X.Org純正のものでも普通に動くかもしれない。)

ドライバの準備はできたので、次はX.Orgの設定ファイル/etc/X11/xorg.confを編集する。これは次のとおりだ。

 ...
Section "InputDevice"
        Identifier      "Configured Mouse"
        Driver          "mouse"
        ...
EndSection

Section "InputDevice"
        Driver "wacom"
        Identifier "stylus"
        Option "Device" "/dev/input/wacom"
        Option "Type"   "stylus"
        Option "USB"    "on"
EndSection

Section "InputDevice"
        Driver "wacom"
        Identifier "eraser"
        Option "Device" "/dev/input/wacom"
        Option "Type" "eraser"
        Option "USB"    "on"
EndSection

Section "InputDevice"
        Driver "wacom"
        Identifier "cursor"
        Option "Device" "/dev/input/wacom"
        Option "Type" "cursor"
        Option "USB"    "on"
EndSection

Section "InputDevice"
        Driver "wacom"
        Identifier "pad"
        Option "Device" "/dev/input/wacom"
        Option "Type" "pad"
        Option "USB" "on"
EndSection

 ...

Section "ServerLayout"
           ...
        InputDevice     "Configured Mouse"
        InputDevice     "stylus" "SendCoreEvents"
        InputDevice     "eraser" "SendCoreEvents"
        InputDevice     "cursor" "SendCoreEvents"
        InputDevice     "pad"
EndSection

Xを再起動し、/var/log/Xorg.0.logでLoadModule "wacom"などが正しく行われていることを確認する。これで、タブレットが画面とマッピングされ、ペンで操作できるようになった。接地せずに移動でカーソルを移動、接地で左クリック、握りのボタンで右クリック、接地しながら移動でドラッグ。

The Gimpではスタイラスペンをそのまま筆圧付き(かなり強く押さないと100%にはならないようだ)で使えるが、パッドやイレイサーはこの状態ではまだ利用できない。実際のところ、どう設定するのかまだ手探り中というか、Gimp1シリーズであったものがGimp2.2ではちょっと変わっているようだ。ファイル→環境設定→入力機器→追加された入力機器の設定 でデバイス名は出るものの、軸・キーという意味不明なタブ、軸の設定項目は無しか1〜6、キーの設定項目(1〜15)は無効か任意入力、と何をしたらいいのかさっぱりである。デフォルト入力のキーボードとマウスについてはちゃんとアイコン付きでマップするツールの一覧が出るのだが…。とりあえずは~/.gimp-2.2/devicercのeraserの定義を、tool "gimp-eraser-tool"と消しゴム化して使っている。