2007年06月18日

Subject: Release Team Meeting results (the Juelich Edition)

RMのabaより、debian-devel-announceにユーリヒ市でのリリースチーム会議のレポートが投稿された。

リリースチーム構成
vorlonはマネージャの仕事は疲れたということで、名誉職的な「リリースウィザード」になっていただくことに。代わりに(前回アシスタントだった)Lukがリリースマネージャの1人になった。Martin Zobelは引き続きアシスタントを務める。前回同様に、Lennyリリースに向けてアシスタントの募集および選考は今後行う予定。(kmuto注:日本人誰かやらないかな)
Etchリリースサイクルのレビュー
リリースゴールの設定はうまくいったと思うので、このアプローチはLennyでも引き継いでいきたい。Linuxカーネルがいろいろな遅れの原因になった(多数のRCバグやファームウェア問題)ので、カーネルチームともっと連絡を密にしたい。リリースノートの作業開始が遅すぎて、翻訳者たちがプレッシャーでひどい目にあった(kmuto注: nori1君のclaimはちゃんと伝わっているようです)。Lennyではpo4aを使い、またもっと早くリリースノートの執筆に当たりたい。QAの作業はリリースサイクル中では遅すぎた感がある。有効ではあったがタイミング的には最悪だった。QAを行う団体を積極的に支援し、リビルドテスト、アップグレードテスト、設定テストなどで、リリースゴールを達成するようにしていきたい。builddの問題はSargeよりはマトモだった。自動bin-NMUはちょっとした移行に対して優れた効果を発揮したので、Lennyではもっと活用する予定。britney(kmuto注:unstable→testingの基準判定を行うスクリプト)でudebの認識ができていないので、Lennyでは直したい。BTSのバージョントラッキングは大変便利だったので、ユーザータグなどを活用してさらに有意義に使っていきたい。RCバグは増えまくって大変だったので、BSPマラソンなどを支援して早期のRC潰しをしていきたい。終盤の0デイNMUやBSPマラソンは効果があったので、Lennyでもこれを採用する。unblockリクエストの処理に携わる人が増えていたので、フリーズはSargeよりはうまくいった。Lennyではもっと短いフリーズ期間でできるようにしたい。インストールメディアのQAやミラー反映はSargeよりはうまくいった。けど、最終テストは時間の問題でいろいろ不満があった。
リリースポリシー、blocker、ゴール
リリースポリシーはこれまでとほぼ同じ。Lenny向けに細かい部分をもうちょっとわかりやすく説明する。リリースゴールは、Debianの品質の向上につながるものであり、少なくとも1人以上の開発者がその状況についてリリースチームに情報を提供できるもの、修正すべきバグの数の見積りが明らかになっているもの、すべてのバグを解決するには長期的戦略が必要なもの(パッチが付けられることが望ましい)、案件に関する新しい出来事に先行する長期的戦略が必要であるものとする。ゴールを設定したい責任開発者は、debian-releaseメーリングリストに尋ねること。登録されたリリースゴールはリストに掲載し、goal-$tagname(たとえばgoal-debmake)のようなタグ名を関係バグに付けることができる。詳細についてはrelease.debian.orgを見よ。
コアチームやプロジェクトとのコミュニケーション
リリースアップデートをより定期的に出していきたい。コアチームからのフィードバックもこれに含める予定。月1または2月に1回、移行や複雑なバグ、スケジュール変更などについて大規模メンテナチームとの短いIRCミーティングも開催したいと考えている。 大規模チームにはリリースチームメンバーも参加することになった(GNOME/XFCEにはMarc、KDEにはAdeodatoとMarc、X.OrgにはLuk、MozillaにはLukとMartin、TeXにはMartin、Pythonとツールチェインにはaba、カーネルとPHPにはvorlon)。参加してほしいときにはリリースチームにコンタクトしてほしい。
britney
udebのより良いサポートを求めたFrans Popからの提案を元に、改善したいと考えている。バージョントラッキングをサポートしていないので、改良したい。
有資格アーキテクチャ
Etchのときに採用したのと同じクライテリアを採用する。armはarmeb/armelによって置き換えられそう(インストーラとの兼ね合いなどが問題)。kfreebsd-i386/amd64はかなり改善されているので、もしかしたらLennyに間に合うかもしれない。hurd-i386は今のところまだダメ。aba、Martin、HEで新しいサービスを開始予定。doorstep.debian.netというマシンに、標準dakインストレーションとwanna-buildデータベースを置き、パッケージを自動ビルドできるようにする(ソースパッケージはmainアーカイブと同期)。アーカイブテストのためにbritneyもセットアップする予定。このサービスを使って、ftp.debian.orgにアーキテクチャを追加する前にそのアーキテクチャの環境成熟度を確認できるようになるはず(kmuto注:shやm32rなど日本でがんばってるアーキテクチャでwanna-buildやdakわかんねーという声を聞くので、このサービスはかなりイイ!と思われる)。
リリーススケジュール
皆さんの一番興味あるところ? メジャーソフトウェアパッケージのリリーススケジュールも念頭に置いた。Lennyリリースは2008年の2nd half――2008年9月頃を予定する。これに基づくと、
  • 2007年8月: 第1回BSPマラソン開始、〜11月まで。
  • 2007年9月初旬: Lennyのリリースブロッカーのリストをフリーズ。
  • 2008年3月初旬: ごく初期のソフトフリーズ。新しいバージョン、新しい移行はできるだけ避ける。リリースゴールをフリーズ。第2回BSPマラソン開始。
  • 2008年4月初頭: essentialツールチェインのフリーズ。
  • 2008年6月中旬: 非essentialツールチェインおよびすべてのライブラリのフリーズ。
  • 2008年7月中旬: フルフリーズ。
  • 2008年9月初旬: リリース!
あー、もちろん「9月初旬」は現時点の内輪での目標に過ぎないので、公式には「2008年のsecond halfに」ということで。