2007年03月03日

SHARPサイクロンクリーナー『EC-VX1-P』



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長年パートナーが使ってきて、その後もずっと使い続けてきた掃除器が故障した。花粉症&ハウスダストの出やすいこの時期に壊れるというのもかなり困ったもので、早急に買い換えが必要となり、IKEAの帰りにビックカメラまで出向く。

現在の家電掃除器は、大別して紙パック型とサイクロン型に分けられる。
紙パック型は従来からあるタイプで、吸気したものを内部に取り付けたパックに詰め込む。このとき、排気は紙パックを通して排出することになるので、パックの内容が増えていくと吸気能力が下がることになる。また、パックを通すことで、排気にも結局ゴミが混じっている可能性が高い(フィルターによるが、これはまめにメンテしないといけない)。利点はパックにまとまってるので、一杯になったら捨てるという割合ずぼらな扱いができること、手を汚さないでゴミ出ししやすいことが挙げられるだろうか。
これに対して、近年登場したサイクロン型は、吸気したものを高速回転してゴミをふるい落としダストカップに溜め、ゴミを除去し終えた綺麗な空気は外に出される。利点欠点は紙パックを逆にしたようなもので、吸気パワーが変動することはほぼなく、排気でゴミを吐くこともない代わりに、ダストカップが小さく、使うたびにこまめに取り出して捨てたりブラシで掃除したりしなければならない。水気が多いものも不得意そう。また、ゴミの遠心分離のために高速回転させる分、騒音が難点となっている。

ただ、ビックカメラの品揃えを見る限りでは、サイクロン型への移行は着実に進んでいるようで、新機種はほぼサイクロンが採用されており、静音化への努力も進められている。メンテナンスが容易でありさえすれば、サイクロン型を選ぶのがよいであろうと判断した。掃除器形状には一般的な横型とモダーンなおうちでありがちな縦型があるが、縦型はパワーが弱いのと細かなところの処理が苦手なのがネックで、横型から選ぶことにした。充電タイプのものは売っていなかったのだが、充電タイプは電池の持ちが心配だし、へたったら悲しいことになるのでどっちにしろ選ぶことはなかっただろう。

上記の条件で展示されていたのはだいたい次のようなものであったかと思う。

  • 泉精器
  • ダイソン (DC12)
  • サンヨー (SX-X33)
  • ナショナル (MC-S600)
  • 日立 (CV-SK1)
  • 三菱 (C3)
  • 東芝 (VC-CV10D)
  • シャープ (EC-BX6)
  • シャープ (EC-VX1)

泉精器やダイソンは、うるさすぎで論外。喧噪の店内で作動させてみても音がだいぶ聞こえるくらい。日立、ナショナル、東芝、シャープEC-BX6はゴミカップの取り出し手順が複雑な上、フィルタの掃除も手間が多く、毎回のことを考えると面倒くさい。三菱C3はカップを取り出すのは比較的簡単なのだけど、フィルタを取り出そうとするとヤヤコシいし、この形は置き場所が微妙。サンヨーは紙パック併用という時点でいかにもサンヨーらしいというか…。だいたいこういうマルチものはいい思い出がないので却下とした。で、残るEC-VX1なのだが、店頭でのインプレッションでは、ゴミカップを取り出し、排出や清掃するまでの一連の流れが非常に簡単なこと、静音性が優れていることが気に入った。問題点は、小ぶりのが欲しかったのだが大きいこと、そして他機種に比べて高価であることだ。

迷った末、結局ほかに有力対抗馬がないことから大きさと価格には目をつむって本製品のEC-VX1を購入した。色はコスメティックピンクとホワイトシルバーの2種類があるが、その名前からもやもやと想像されるのとは異なり、前者はやや赤みのあるシャンパンゴールドに近いメタリック。対する後者のほうはプラスチックののぺっとした「白」にHALのような赤目。迷わず前者に。梱包箱で6kgほどあるので、これを手で持って帰るのはだいぶ辛かった。

さて、帰宅して掃除を開始。(後述するベンリヘッドを使うのでなく)単純な掃除器として使うなら、特にマニュアルを読むまでもなくセッティングは進められるだろう。各連結にロックがかかるので、この限りでは掃除中に抜けてムキーとなることはなさそう。除菌イオンとかプラズマクラスターとかあるのはまぁどうでもいい。お守りみたいなもんだろう。

静かな部屋で強パワーで使うとさすがに音がするが、それでも紙パックの先代掃除器よりはだいぶ静かだ。このほかに中、やさしさ(弱のこと)というモードがある。ブラシのON/OFFも手元で切り替えられる。スイッチを切るとフィルターの自動クリーニングでカタカタ本体で音がする。本体の追従の動きは車輪が新品で滑らかなためか、スムーズ。ヘッド幅がコンパクトで自在車輪が付いているので、細かいところの掃除はしやすい。手元のトリガーでノズルを切り離してブラシを出せるので、机や棚の掃除とかもやりやすい。

付属品にはベンリヘッドというものが付いており、やはり付属のつぎ手パイプを、通常ノズルの代わりに取り付ける(これは手元のトリガーでできるので簡単)。このベンリヘッドはコロコロローラーの掃除器版みたいなもので、ベッドとかカーテンとかソファーとかの掃除に威力を発揮する。粘着シートのローラーでは途中で抜けちゃったり適宜めくらないといけなかったりして面倒なのだけど、これだと楽々。ただつぎ手パイプの先はロックがないので、けっこう抜けやすいのが問題点。ほかの付属品としてはブラシやすき間ノズルも付いているけど、これらはまだ試していない。

さて、吸引成果を見てみよう…。といってもダストカップは外からでも見えるようになっていて、(想像以上に)ずいぶんと溜まっている。カップのサイズからしても、掃除のたびに毎回捨てるようにしたほうがよいのは間違いないようだ。スーパーのビニール袋にカップの中身とフィルタ周辺に付着したゴミを落として廃棄。10年間フィルターお手入れ不要とはあるが、これは背部の静電フィルターの話で、ダストカップと対になるクリーンフィルターのほうはやはりときどきメンテナンスが必要である。まぁほとんど水洗いできるので、気が向いたときにやってあげるとよいのだろう。

掃除後、空気がものすごく綺麗になってむずがゆい感じもほとんどなくなったことに2人で驚く(その後エアコン付けたら、エアコンが汚れててそこからまたゴミが…)。吸い込み能力が高いこともさることながら、排出の際にも騒音軽減のためもあって風力が抑えられており、ゴミを巻き上げることが少ないことも理由の1つではないかと思われる。

ということで、高くて大きいけれど、品質はさすが自信を持って出されただけのことはある、という良い品。