2010年02月26日

『情熱プログラマー —ソフトウェア開発者の幸せな生き方—』



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でびあんぐるとして共同監訳した書が刊行されました。

本書は、Chad Fowlerの前著『My Job Went to India』(邦訳版も同名)の改訂版です。 前著ではオフショアによる職喪失の危機に対してプログラマはどのように生き残りを図れるかということに重点が置かれていましたが、今回の改訂ではタイトルも改め『Passionate Programmer(情熱プログラマー)』となり、よりポジティブに、プログラマ人生をどうやって充足したものに変えていくかを綴ったエッセイ集となりました。

前著と同じエッセイもいくつかありますが、一新された部分も多くあり、前版を読んだという読者でも十分に楽しめる内容になっていると信じます。今回の邦訳では、角谷さんやレオさんらの素晴しいレビューア陣の助力を得て、前版よりもさらに魅力的な文章へと磨かれています。

本書の内容は基本的にいわゆる"マッチョ"系で、「下を向いてるだけじゃだめだろ! さぁ、やろうぜ!」という、疲れきった心身だとちょっとこたえるくらいのアツさ、まさにカバーの「赤い葡萄畑」(ゴッホ)から感じるような熱気に満ちています。しかしながら、その本質は本書末尾のエッセイのタイトルでもある「楽しもう」ということであり、人生を自分で選択して楽しいものに変えていくためのプラクティスなのです。

本書の主な想定読者はプログラマですが、紹介されるプラクティスの大半は、どんな職業あるいはどんな人にも応用可能でしょう。「自分が一番の下手くそ」だと感じる最良のグループに参加する、心の師匠を持つ、本番の日のために日々練習する、自身の行動を毎日自問する、失敗し学習する、顧客やマネージャを彼らの分野での専門家と考えて学ぶ、昨日より今日はよくなろうと努める、楽しむ、……。すべてをこなそうとしなくても、Chadが勧める行動を1つ2つ始めていくことで、退屈でぼんやりしていた人生が少しずつ明確に見えてくると私は思います。私の行動原理には、『My Job Went to India』『情熱プログラマー』が少なからず影響しています。