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KeN's GNU/Linux Diary


2017年07月11日 テスト

_ [computer] テスト

テスト1

Googleフォトからアップロード

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2017年04月04日

_ [computer] 源ノ角/源ノ明朝をRe:VIEWで使ってみる

ゴシック体の源ノ角に続き、明朝体の源ノ明朝も正式リリースされたので、試してみている。 ヒラギノ明朝に近い見映えなので、WindowsやLinuxでの印刷書体に困っていた向きには便利そうだ、と感じた。(※GoogleのNotoとAdobeの源はほぼ同じなので、Linuxの場合は今後パッケージとしてインストールできるであろうNotoのほうが楽かもしれない)

Re:VIEW 2.1 + Debian JessieのTeXLiveで源ノ角・明朝を使うというケースをメモ代わりに掲載しておく。

とりあえず「源ノ明朝」と、「源ノ角ゴシック」を/usr/local/share/fontsに転がしておく(サブフォルダを作って入れてもよい)。ウェイトはいろいろあるが、話を簡単にするためにひとまずSourceHanSerif-Regular.otfとSourceHanSans-Bold.otfのみを例に。

$ ls /usr/local/share/fonts
SourceHanSans-Bold.otf  SourceHanSerif-Regular.otf

TeX自体には不要だが、Debianのシステムでも使うならsudo fc-cacheをかけておくとよい。

次に日本語TeXLive(texlive-lang-japaneseパッケージ)はセットアップされているとして、上記のフォントパスが見えるようにするべく/etc/texmf/texmf.d/01font.cnfのような名前で次の内容を書いておく。

OPENTYPEFONTS = .;$TEXMF/fonts/{opentype,truetype}//;$OSFONTDIR//;/usr/local/share/fonts//

保存したら、「sudo update-texmf」「sudo updmap-sys」「sudo texhash」を順に実行する。kpsewhichでフォントが見つかればよい(フォントを追加したらsudo texhashを忘れずに)。

$ kpsewhich SourceHanSans-Bold.otf
/usr/local/share/fonts/SourceHanSans-Bold.otf

次にuplatex+dvipdfmx用のマップファイルを用意する。ここではhans.mapという名前で/home/kmuto/hans.mapに置くものとする。

uphminl-h unicode SourceHanSerif-Regular.otf
uphminr-h unicode SourceHanSerif-Regular.otf
uphminb-h unicode SourceHanSerif-Regular.otf
uphgothl-h unicode SourceHanSans-Bold.otf
uphgothr-h unicode SourceHanSans-Bold.otf
uphgothb-h unicode SourceHanSans-Bold.otf
uphgotheb-h unicode SourceHanSans-Bold.otf
uphmgothr-h unicode SourceHanSans-Bold.otf

uph{min,goth}のあとのl,r,b,ebはウェイトなので、ほかのフォントウェイトバリエーションも入れたらそれぞれ置き換えていけばよい。

では、これを使ってみる。Re:VIEW原稿のフォルダに移動し、config.ymlのdvioptionsに先のマップファイルを指定する(一時フォルダ内でPDFがビルドされるので、マップファイルは絶対パスで指定する必要がある)。

dvioptions: "-f /home/kmuto/hans.map"

これで、review-pdfmaker config.ymlで源フォント埋め込みのPDFになる。

源フォント埋め込み

おまけ: @<b>を明朝太字でなくゴシック+サンセリフにするreview-ext.rbの例。

module ReVIEW
  class LATEXBuilder
    def inline_b(str)
      %Q[{\\bfseries\\sffamily #{escape(str)}}]
    end
  end
end

2016年12月31日

_ [computer] Re:VIEWの基本スタンス(個人的な)

大晦日にもなって、なぜか高橋さんと私で自然発生的にRe:VIEW ( http://reviewml.org/ ) の機能改良やバグ潰しをやっていた。

その中で、こうなっていくといいな・こうなっていくと嫌だな、という自分のちょっとモヤっとしたものをまとめておいたほうがよさそうなので、個人的なお気持ちを表明しておこうと思う。

  • 古いRubyバージョンでも動作するようにする。最新から2メジャーバージョン遅れくらいまでのポータビリティを持たせたい(具体的には、最低Debian stableの、できればDebian oldstableで使われているバージョンまでは使えるようにしておきたい)ので、Rubyの新しい便利メソッドや記法だからといってすぐには許容しない。
  • 外部gemは、どれだけ優れていようとも「基本機能をより拡張するもの」以外には使わない。Debianに屋上屋を重ねてくるgemのパッケージ管理にうんざりしているというのもあるが、自分がコントロールできない代物に強依存するのは避ける。
  • 外部ツールの動的利用はできるだけ避ける。review-compile時に動的生成する類いのものはトラブルが多いし、セキュリティ上のリスクもたくさんあってそろそろ止めたほうがよいと思っている。OS間ポータビリティが低くなるし、自身だけの利用ならともかくほかの人に渡すデータ、たとえば商業刊行書籍の原稿で画像の動的生成になっているとかもう(以下自粛) どうしても動的生成したいときにはpreprocに入れるか、フックを使うかしたほうがよいのではないだろうか。
  • 記号による命令は現状以上に増やさない。つまり、「=」による見出し、番号(1.)と●(*)の箇条書き、:による説明箇条書き以上に、暗黙の命令記法は増やさない。今後命令を増やすとしても、すべて@<〜>あるいは//〜型の基本書法に則ったものとする。暗黙の命令が増えてそのエスケープに注意を払うことなんてしたくない。ちなみに「:」の説明箇条書きは、かねがね申し上げているがいろいろ問題が多いので本当は駆逐したい気持ちでいっぱい。
  • ビルダ固有でしかない命令はできるだけ避ける。HTMLあるいはLaTeXまわりで、何かの表現と1対1対応するような命令を入れたくなる気持ちはたまにある。が、そういう表現はほかのビルダで困る。もちろん利便性が高そうでほかのビルダでもうまく表現できそうであれば、命令を取り込んでいきたい。(IDGXMLに昔仕込んでしまった特定書籍向けのものは個別のreview-ext.rbに2017年に移動しよう……。)
  • TeXLiveも少し古いのでも動作するようにし、できるだけ標準パッケージに留める。TeXLiveはOS提供パッケージでない限りgem以上に管理が極めてし辛い環境(公式ミラーだと常に最新になっていて、インデックスを先に同期しないまま古いのが消える)なのだが、とりあえず「去年のTeXLive 2015でjapaneseを入れた状態」でCTANからの別途パッケージのダウンロードの必要なく実行できる、くらいにしたい。縦書きやルビなどを考えるといろいろ難しいのだけれども、ともかく「CTANで別途」ということはgem同様に避けたい。
  • 名前は変えない。すでに1回変えている(しかも逆効果になった)し、ググラビリティがというのは聞き飽きた。フツーにGo並みになればいいのでは。

ということで、まとまっていないけれども、2016年は多くの方々にRe:VIEWを使っていただき、ありがとうございました。Re:VIEWへのissue, PRは https://github.com/kmuto/review でお待ちしています。

良いお年をお過ごしください。


2016年08月12日

_ [travel] ロシア旅行(4)

(3)より。


翌朝、フレンチトーストとバイキングを食べ(ニシンとサーモンをがっつり)、雨も止んだので自転車の返却に。本当はエルミタージュ美術館に行く予定だったけれども、風邪の具合があまりよくないので、それは翌日に回すことにする。

自転車屋にはメールもSNSも電話もダメ(フロントから電話かけてもダメ)だったのだけれども、無事に開いていて返却。デポジットのパスポートも回収した。


サドヴァヤの駅ビルPikの中はさほど見るものはなかったけれども、地下に大きなスーパーがある。これが素晴しかった。

牛乳・生クリーム・ヨーグルト・チーズと乳製品の品揃えが超豊富。肉、魚は普通めだけれども、新鮮なのがそろっている感じは受けた。おみやげ類をほぼ全部調達。

パートナーは周辺で買い物を続行し、自分は買い物袋を持ってホテルへ戻る。パートナーはPik隣のsennayaショッピングモールで良い飾りものをいろいろ買えたようだ。


昼は、ネフスキー大通りにある「ソビエトカフェ」。ソ連時代に思いをはせるコンセプト?

紅茶には乾パンベーグルが付いてきた。パートナーが頼んだクバスは、黒パン由来の発酵飲料ってそれってビールじゃね?と思ってたら、やっぱりビールだった(笑)。アルコールは2%くらいで、ロシアではお酒扱いじゃないらしい。

キノコのスープは期待どおりの良い味。 キエフカツレツは、バターを鶏肉で包んで衣をつけて揚げる、という神をも恐れぬ料理……なのだけれども、ここのは切っても何かあふれるわけでもなく、単なる鳥胸肉でさほど感銘を受けなかった。


血の上の救世主教会。おどろおどろしい名前だが、実際皇帝が暗殺された場所の上にあるらしい。 モスクワ赤の広場のワシリーに似ていてこっちのほうが古く見えるけど、実はワシリー(1560年)より新しい(1907年)とか。 遠くで見ると渋くてかっこいいけれども、近くで見るとちょっと微妙。


でも中はすごい。イコンはモザイク画でできている。


プーシキンの像を眺め、サンクトペテルブルクにもあるエリセーエフスキー商店で高級ケーキ(といっても220ルーブルなので日本より安いが)を購入。


夕食はアルメニア料理。 Farmer's Saladは、じゃがいもやピクルスが入っていておいしい。 アルメニアの薄いパン「ラヴァッシュ」は紙っぽい。 牛肉の煮込みスープはさっぱりめ。 鶏肉の煮込みはちょっと塩強かったかな。 1070ルーブルはこの辺りの価格としては安かったけれども、味はちょっと素朴すぎるか。


夜……というか夕暮れにしか見えない。


エリセーエフで買ってきたケーキ。これが超絶においしかった。 ババロアに洋ナシ。金箔が乗せてある。甘さのバランスがまた絶妙。


朝。ブリヌイを選んでみる。風邪っぴきだけど、スパークリングワインについつい手が……。


身体は本調子ではないが、もうこの日しか機会はないので、朝いちでエルミタージュ美術館に向かう。世界屈指の美術館の1つ。


当日のチケットの窓口は並ぶのも入るのもかなり混むらしいのだけれども、インターネットで事前にチケットを買っていた場合は、1つ離れた裏口っぽいところから入ることになる。10時の開場までは少し並んだけれども、開場後はすんなり。

10時より前に内部を回っているような人たちがいたのは、先行入場できる旅行ツアーの参加者かな(HISあたりでもそういう特典を宣伝していたような)。

カメラフィーが別途必要と聞いていたのだけれども、聞いてみたら不要らしい。ちなみに英語はあまり通じない。


混んでいるところは混んでいるが、それでも流れているし、空間に余裕がある。

一番混みそうなダヴィンチの間、ラファエロの回廊を最初にウォッチしておく。


タペストリーや彫刻も。ショボーンとしているのはミケランジェロの作品。


グレコ、レンブラント。


ギリシャ壷があったけど、このあたりの壷にはシシン先生が言及されていたエロ落書きは見つかりませんでした!


エルミタージュはもともと宮殿なので、内装も宮殿らしい華麗さにあふれている。


3時間半ほどでひととおり回った。ただし、3Fは今はほぼクローズしていて、そこにあった西洋美術系は旧参謀本部で仮設展示されているため、あとでそちらも回らなければならない。


出る頃には正面入口のあたりが団体さんで大賑わい。外も、チケット購入や入場待ちで大行列ができている。 つくづく早くにネットチケットで入ってよかった……。


対面にあるのが旧参謀本部の建物。しかしとりあえずは昼食をとらねば。 エルミタージュ内のフロアは飲食厳禁で、カフェも微妙なのしかない。

飲まず食わずで4時間近かったので限界(トイレは、コースどりをちゃんと考えて1Fにときどき降りるようにすれば大丈夫)。


周辺でカフェを探すも、どこも埋まっているか微妙なところばかり。ここはどうかねぇと入ったピンク色のロゴのカフェに入ってみる。

レモネードはミントで緑色に染まっていて怪しい。味はまぁ普通だけど。

キノコのスープは、生クリームたっぷりですごくおいしかった。 バーベキュー盛り合わせはラム、牛、豚、鳥。少し固いが肉充した気分になる。

とりあえず、おいしかったけどサーブにえらい時間がかかったので美術館の残りを回る時間がなくなってきた……。


エルミタージュというか、旧参謀本部建物へ戻る。昼食探しで時間を食ってしまったので、閉館までは1時間くらい。

案内がロシア語しかなくてよくわからない……。

マイナーなのが多くて途方に暮れながら探していたら、親切なガイドさん(?)が日本語で、「エレベータに4階に行くとゴッホとか全部あるヨ」と教えてくれた。


ピカソ、マティス。


ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ。


ルノワール、モネ。

2周目する前に閉館で追い出されたけれども、ひととおり観賞はできた! がんばった!


宿近くのおかし屋でケーキを持ち帰り購入。エリセーエフの繊細さとは違うけど(値段も違うけどね)、おいしいフルーツタルトだった。

明日は帰国路なので、空港へのタクシーをフロントで頼む。


夕食は、サドヴァヤ駅に近いグルジア料理。 大きな店だし、中国語メニューもあるのでツアー用なのではないかと心配したのだけれども、良いところだった。

クルミ入りのサラダがおいしい。ディルは入ってなくてイタリアンパセリが大量に入っている。ビーフストロガノフも安定の味わい。

ペリメニはビーフとマトン。大きくて一口は無理そうなのだけれども、小籠包のようにスープ分が多い。少し辛味があり、美味。

満足な夕食をとり、宿に戻ってパッキングし、帰国準備。


翌朝、最後の朝食。フレンチトースト、スパークリングワイン。 場所が不便だけど、アルカディアホテルの朝食はよかったな。


サンクトペテルブルク空港まではタクシーで45分。JALコードシェアのS7航空のチェックインを済ませる。

内外の店は少ない。待っている間にゲートが変更になった。

モスクワ ドモシェドヴォ空港までは1:45の短いフライト。 何も出ないと思っていてお昼どうしようか考えていたのだけれども、チキンサンドイッチが機内で出てきた。


国内線→国際は一度出て入り直し、JALのカウンターにも行き直す必要がある。

JALカウンターにいったら、プレミアムエコノミーに格安でアップグレードできますよと誘われ、風邪の具合がまだイマイチだし、まんまとのっかることに。あとで値段比較してみたけれども、たしかに激安だった。

さて、ではさっさと出国してゲート行くかね、と思ったら大変。 出国審査は入国以上のカオスで、エスカレータでの上がっていくと列がいっぱいで危険なほど。 あいかわらず統制はされてないし、カウンターは開いているもののまったく進まない。 ベンチでインド人家族がビリヤニ食ってるし。

最後のロシアの洗礼はこれか。

1人あたり2〜4分かかる状態で、延々1時間立ちっぱなしで待ち続ける。CIS系の列に並んでいたけれども、特に問題なかったようだ。 なんでこんな時間かかるのかと思ったら、パスポートを1ページずつ、ルーペで入念にチェックしていた。 私のときはわりと早くて、1分ちょっと程度だったと思うけど。

セキュリティを抜けてゲートを確認し、疲れたのでカフェでアイスティー。ミントが入ってて少し怪しいものの、冷たい飲み物がうれしい。

空港内のショップはとり立てて目につくものもないので、余った1000ルーブルはレートが悪くても成田で両替することにした。

機内では夜便だし寝られるかと思ったけれども、ウトウト程度しかできず。やっぱり腰が曲がってるとダメらしい(エコノミー4席専有では熟睡できた経験)。あと、787の電子シェードは朝の陽射しには効果がほとんどなく、きつい陽射しが差し込んでくる。

夕食は四川風牛肉炒め、朝はチーズハムサンド。映画は『カンフーパンダ3』、『レヴェナント』を観た。

成田には定刻に着。入国も自動ゲートのほうでさっくりと。荷物もすぐに出てきてくれた。

しかし、東京暑すぎ……。パートナーは夕方に熱射病になって翌日休む羽目に。時差ボケも解消するまで数日かかった。

ロシアざっくり感想。

  • 楽しかった。スリひったくり以外は危険を感じず、ヨーロッパの雰囲気。
  • パートナーが熱射病にならないのがとても良い。自分は風邪に注意、汗をかいたら着替える。
  • モスクワは地下鉄網充実で便利。サンクトはちょっと動きづらかったし大通りのレストランもいまいちなので、サドヴァヤ駅周辺がいいのではと思った。
  • 両替レートは日本もロシアも空港では確かに良くない。ロシアだと両替時にごまかされることもあるようなので、最小限を日本で両替、あとは安全な場所のATMで、プリペイドキャッシュカードを使って引き出し。
  • スマフォは普通に使える。LINEでやりとり便利。LTEは速く、結局500MBも使わなかった。
  • ネットで事前に予約購入できるものはしておいたほうがいい。モスクワ空港-市内のAeroexpressは日付指定(時間指定はなし)。エルミタージュは購入後半年内の入場。バレエは当然日付も席も指定(良い席はすぐ埋まる)。クレムリンも日付指定らしい。
  • メシはおおむねおいしい。特にキノコと乳製品のものを選んでハズレなし。給仕のあるレストランは10%程度のチップを期待される。カードで払うときはチップは別途現金。
  • レストランを含め公共施設禁煙なのは良いけれども、道での喫煙率が高く、けむめ。レストランで喫煙されるよりはずっとマシ、と思うしかないね。
  • ルーブル安になったおかげで、物価的には日本より少し安いかなというくらいで済んだ。
  • 英語は通じたり通じなかったり。通じなくても単語とかニュアンスでなんとかなることも。向こうの英語は総じてゆっくり&ナマリなしでわかりやすい。通じないのもまた楽し。
  • 入出国は死ぬほど時間がかかる。乗り継ぎは3時間以上ないと怖い。
  • 個人手配は調べるのは大変だったけど、実際やってみるといい体験だし、ツアーの半額くらいで済むかな。最初に書いたとおり、日程やホテルが決まっていればビザも難しくない。

2016年08月10日

_ [travel] ロシア旅行(3)

(2)より。


スーパーで買っておいたドーナツ(……のつもりが、カスタードが詰まっててシュークリームだった)と、パン屋のキャベツピロシキで朝ご飯。

チェックアウトしてレニングラード駅に向かう。


サプサン号乗車。って、余裕で乗っているはずが大慌て・汗だくでギリギリ乗車になった。

地下鉄でコムソモーリスカヤ、そこからレニングラード駅。なのだが、ちょっとイライラすることがあった上に、表示に従って地上に上がったところでレニングラード駅がどこか、案内が急になくなってよくわからない。 駅前の電光表示にはサプサンは見当たらない。

そもそもこのあたりは3つの巨大な地上駅が隣接していて、渋谷と品川と池袋が互いの連携なくご近所に集まっているようなもの。スマフォで位置を確認できればいいのだが、カートで手がふさがっているし、自分のNexus 5のコンパスは不良で正しい方向がすぐには判断できない。 すっかり迷ってしまい、人に聞いて、なんとか駅へ。

駅に入ると荷物検査が2回もあり、ようやくホームに着いたときには発車7分前。 美人乗務員さんには時間がないからと後ろの車両からあわただしく乗らされ、狭い通路を通って目的の号車にたどり着くころには疲労困憊、汗だくでへとへとになってしまっていた。


サンクトペテルブルクへ200km/hオーバーで快走。ドイツのシーメンスの車体。途中、湖の水面すれすれを線路だけの橋で渡ったりもする。貨物列車(しかもくたびれてる)をたくさん見かけるのもロシアらしい。

サプサンのチケットは日本から代理店「ヨーロッパ鉄道チケットセンター」で手配していた。ロシアのサイトでも購入はできるのだけど、サプサンは座席によっては進行方向逆向きに座る形になるので、少々の上乗せくらいなら代理店にお願いしたほうがよいかなという判断(前にも使ったことがあるけど、この代理店は良心的だと思う)。


サンクトペテルブルクに近づくにつれ、雨の雰囲気。 自分は疲労したところに汗が冷えて、喉が痛い……完全に風邪っぽい。

駅からは地下鉄で移動。ここもやはり深く、地下宮殿の雰囲気。 でも英語併記もあるのが、モスクワと違って観光都市だね。


宿のアルカディアホテル。素朴だけど、スタッフはいいかんじ。

ここはレジストレーションに時間がかかるので、部屋でハチミツをなめながら紅茶で一服。外は雨が激しくなっていた。

中心から少し離れているのと、周囲を壁のような建物に囲まれており、静か。ただやっぱり壁は薄め。滞在して徒歩でいろいろ観光スポットや食事処に移動した感想としては、立地が不便すぎるなぁ。


雨が止んだのでお昼探し。ネフスキー大通りという中心道路沿いを歩く。 いまいちピンと来るところがなく、ブリヌイ屋に入ってボルシチと、鶏肉のブリヌイ。わりとおいしかったような。


風邪の具合が思わしくないので、買い物に行くパートナーと別行動にして宿に戻ることに。聖ペトロ教会やカザン大聖堂(確かにバチカンっぽい)を眺める。


近くの小さなスーパーでオレンジジュース風のビタミンC飲料と、甘い卵パンみたいなものを購入。だらだらと休息。


夕食探し。ちょっと良いところだと予約をしないと入れないようだ。 結局、さほど食欲もないし、テレモックというチェーンのブリヌイ屋へ。 鮭のブリヌイ、ベーコンポテトのブリヌイ、フィッシュスープ。スープは鮭が入っていて、お味噌汁っぽい。


翌朝。喉と耳がズキズキ痛いのが不快だが、風邪薬でひとまずしのぐ。

ここのホテルはバイキング形式の朝食つき。ハム系もおいしいが、ニシンの酢漬けやサーモンの塩漬けがとても素晴しく、おかわりに行ってしまうくらい。卵料理リクエストでのベーコンと卵のスクランブルは、ベーコンがたっぷり。ワインもあったけどまだ本調子ではないので自重しておく。


この日は自転車で回ろうと思い、レンタル自転車屋のあるサドヴァヤ駅へてくてくと。 このあたりはトラムも走る下町っぽい雰囲気で、料理屋も多い。

自転車屋では、パスポートをデポジットとして預ける。料金は1人600ルーブル。

チャリの使い方が難しく、ハンドルにブレーキはなく、ペダルの逆回転でブレーキ。 動き出しや、慌てたときの操作に身体で親しんだものではなく頭で考える必要があるのがちょっと危ない。100ルーブル足してMTBにしたほうがよかったかも。


旧海軍省や、橋の灯台などを抜けていく。サンクトペテルブルクの街は自転車で走りやすいとは言い難い。道路は車でいっぱい、歩道は人でいっぱい。工事で狭い。


壁で囲まれたペトロパヴロフスク要塞。自転車は駐車場の奥のほうに駐輪枠があった。聖堂にはピョートル大帝とかの墓などがある。


中は豪勢。が、この聖堂だけで1人450ルーブルはちょっと高すぎ……。離れたところに砲兵博物館があって気になりはしたが、時間がないのでやめておく。


お昼は、前日夜に入れなかったグルジア料理屋「GEORGIA」。牛骨スープ、ナスとチーズのオーブン焼き、ポークとじゃがいものグリル煮込み。塩はやや強め。ナスがおいしかった。


イサク聖堂。外は精巧な彫刻と重量感のある柱、中は豪華絢爛。ここはとてもよかった。しかも250ルーブル。

ピロシキを買って帰り、疲労回復のために宿で休息。


夜はミハイロフスキー劇場でバレエ『ドンキホーテ』。劇場としてはマリインスキー劇場のほうが圧倒的に有名なのだけれども、日程が合わなかったのと、あのあたりは遅くなると怖い地域ということで、大通りに近いこちらを選択した。チケットは2ヶ月前に予約していたもの。夏はオフシーズンとはいえ、今度は観光客も多いのか各講演のチケットはどんどんなくなっていく印象。

19:30から3時間というのは長いしちょっと飽きる感じがあるけど、文化体験としては面白かった。会場ではドレスアップしたロシア美女も多数拝見させていただいた。


出てきたのは22:30。日は沈んでいるけれども、まだ夕日っぽく明るい。モスクワよりもさらに日が長いことがわかる。自転車屋は24時間オープンのはずだったのだけれども、返しに行ったら閉まっていた。事前にコンタクトしておかないとダメだったか。翌日は雨予報なのでちょっと困った。


買っておいたピロシキで遅い晩ご飯。挽肉とサーモン。いくつもミックスするのではなく、「挽肉!」「サーモン!」という一点豪華主義なのだな。ボリュームがある。

(4)へ続く。


2016年08月09日

_ [travel] ロシア旅行(2)

(1)より。


モスクワ朝。休暇中ではあるけど、仕事を少し片付けたり。

1回くらいはということで、有名なメトロポールの朝食。レーニンが演説したというホールで、ハープの生演奏の中、バイキング形式。冷房がきつくて少々寒め。

紅茶はちゃんとしたものが出る。ワインも飲めたようなので試せばよかったか……。


いろいろ食べすぎー。ニシンの酢漬けやスモークサーモンがおいしい。ロシア流に「イクラとサワークリームのブリヌイ」をやってみたが、悪くはないものの、ブリヌイは甘いものか肉系のほうがいいかな……と思った。チップも合わせ、ここが一番高い食事。


有名なホテルなので、有名人もいっぱい宿泊してるぜという写真が飾られているスペースがある。全部マネージャと一緒なので、完全にマネージャの自慢写真集である。


マルクス先生にご挨拶したあと、お上りさんらしく赤の広場に行ってみる。


赤の広場の歴史博物館、有名な玉葱のワシリー寺院、そしてクレムリン内の大統領官邸。クレムリンの中は時間がかかるしさほど見たいものもなかったので今回はパスした。「赤の広場」といっても赤軍の意味でもないし歴史博物館の色でもなくて、赤=美しいというロシア語の意味らしい。


ワシリー寺院に入ってみた(350ルーブル/人)。ロシア正教なので、大きな十字架はなく、イコン(絵)が多数並べられている。中からだとタマネギかわからないね。

歌もオルガンはなくて、生歌ゴスペル。 ちょうど男性合唱団がCD売りがてら無料で中で歌うイベントが開催されていて、上手だった。


広場に面するグム百貨店。ららぽーとみたい。 あまりめぼしいものもなく、中国の観光客団体だらけで疲れるので、早々に退散した。


マナージナヤ広場。地上は公園で、地下にショッピングモール「アホートヌイ・リャト」が広がっている。 中の案内がわかりづらく、大きなタブレットみたいなのが据え付けられているけども、操作性が悪い。英語モードにしたらクラッシュして再起動していた。

ユニクロもある。パートナーは今回の旅行には服装が薄すぎたということで、ZARAで服を購入。唐突に雨や風が。宿に戻る。


昼はXayanypuというお洒落なカフェ風のお店へ。グルジア料理。

燻製ベーコンとレンズ豆のスープ、ベビーポテト、そして店名にもあるハチャプリ(チーズピザ)、どれもおいしかった。

スターリンがそこの出身という影響で、どこの町にもグルジア料理はあるんだとか。


食後はパートナーにとっての今回の旅行の主ターゲットである、地下鉄駅めぐり。 マヤコフスカヤ、ベラルースカヤ、クラスノブレスペンスカヤ、キエフスカヤ、アルバーツカヤ、エレクトロザヴォーツカヤ、ブローンチレヴォリューツィ、という感じだっけ。

トロイカカードだと、1乗車32ルーブル。改札から出なければ、初乗り50円程度であちこちのホームを巡ることができる。本数も2分間隔くらいでばんばん来る。

ただ、スリ・引ったくりは実際多くて、改札のところで鞄か携帯かを引ったくって逃げていく男、奇妙なコースでこちらに寄ってくる男、地下鉄のドアが開くと同時に(たぶん引ったくったので)異常な駆け足でエスカレータを上がっていく女、などなど。

駅に係員はいるけれども、運行のための人でセキュリティの人はいないっぽい。

窓口でトロイカカードにリチャージもしておいた。


夕食はトゥループナヤ駅近くのデパートTsvetnoy Central MarketのフードコートFarmer's Marketへ。 オシャレな感じ。

卵や野菜のマヨサラのオリビエサラダは、ディルやイタリアンパセリが入っている。 小籠包のようなペリメニはまんま小籠包。ピロシキはアップルとポテト。 おやきは豆、ズッキーニ、チーズかな。ペリメニにもおやきにも、サワークリーム(スメタナ)を付けながら食べる。


だいぶ日が落ちて、ライトアップが。宮殿みたいなのはナショナルホテル。

赤の広場のグム百貨店がエレクトリカルパレードみたいになってる。

アポロンと馬車がそびえるのはボリショイ劇場。


Farmer's Marketで買ってきたハチミツケーキ。ちょっと甘さがくどい感じはあるが、まぁまぁおいしい。


翌日朝。次の日にはもう移動しないといけないし、宇宙博物館などのあまりハードな観光はきついので、ノヴォデヴィチ修道院に行くことにした。

スポルチーヴナヤ駅へ向かう。再来週から1号線をがっつり止めるぜというアナウンスが出ていた。1号線が使えないとホテルからの移動がとても大変なことになっていたので、危ないところだった。


修道院まわりは何もないようなので、駅まわりのカフェで朝食。

クロワッサンの中にマロンクリームが入っている。 紅茶とベリージャムでロシアンティー気分(ちなみにロシアンティーといっても通じない)。ジャムを口に含んでは紅茶を飲む。美味しい。


静かな郊外という雰囲気。中心街から20分くらいだけど……。


修道院着。1人300ルーブル、カメラ100ルーブル。

小さなお堂が可愛い。塔のほうは一昨年あたりに修復工事中に大火災があったらしく、また再建中。


スモレンスキク大聖堂内。広間に渡された棒がちょっと興醒めだが、火災探知機っぽい。塔が燃えたからな!


大教会内。イコンとシャンデリアがすばらしい。


裏手は湖で、チャイコフスキーの『白鳥の湖』の構想はここで生まれたのだとか。


お昼を探しにベラルーシ駅へ。が、目当てのお店は閉店撤退していた。


近くで評判のよさそうな「コーナーバーガー」。これが存外に大当たりだった。 アイリッシュビールはリンゴ風味。 コーナーバーガーは肉の味が濃く、ポテトも盛り盛り。ロシアらしいクヴァーシナヤ(ザワークラウト)がまたうまい。


デパートのジェーツキーミールに入ったんだけど、本当に子供グッズに完全に特化していた。 幼児〜キッズまで網羅した赤ちゃん本舗ビル。とりあえずピスタチオ入りのアイスは買えたので、もぐもぐする。

ツム百貨店のほうは高いしめぼしいものもなく、地下のスーパーも高かった。アホートヌイ・リャトでパートナーは少し買い物。


夜はベラルーシ料理店「ナショナルキッチン」へ。おっちゃんのギター生演奏つき(?)。奥では誕生祝いか結婚式祝いみたいな雰囲気。

ビールを一杯。頼んだのは、野菜のスープ、キノコとチーズのクリーム煮込み、ビーフストロガノフ。ここの食事はとても良かった。特にキノコクリーム煮込みは最高にうまい。

満足で宿に戻り、荷造りとお仕事を少し。明日はサンクトペテルブルクに移動。

(3)へ続く。


2016年08月08日

_ [travel] ロシア旅行(1)

夏休みの行き先はいろいろ悩んでたのだけど、「暑くないほうがいい」「ちょっと一味違うところがいい」という観点で、7月中旬にロシアのモスクワとサンクトペテルブルクに行ってきた。

近くて遠い国、ロシア。英語が通じないとか、クレカのスキミングがとか、ネオナチがとか、チェチェンやウクライナがとか、そもそもビザだのバウチャー制度が厳格で一般人には無理ーとか、諸々あって、大手のツアーはほとんどないし、専門社のツアーもやたらと脅かしてくる雰囲気。

でも、実際に行ってみたら、観光にはとても良いところだった。何より乳製品と茸が悶絶するほど美味。ネットもSIMも普通に使えるし、交通網も便利。無愛想と言われていた人も、観光地のせいか夏のせいか皆親切な感じ。

ロシア旅行で一番おどろおどろしく思われるのはたぶんバウチャーとビザだろうけど、飛行機とホテルを決めているなら何の問題もなかった。ネットで、何のやましいところもない正規のバウチャーを購入できたし、平日朝一で大使館(東京だと麻布)に行ければ2週間後に無料でビザを受け取れる。

日程確定・航空券(JAL PEX)確保→booking.comでホテルを確保→バウチャー(旅程計画書)取得→ビザ申請→ビザ受け取り→旅行OK という流れ。

バウチャーは、ホテルに勧められたiVisaというサイトで、1人あたり22USDでクレジットカードで購入した(パスポート情報のほかは、日程と宿泊のホテルを入力するだけ)。ロシア連邦外務省の電子申請サイトで入力し、申請書を印刷。指定の顔写真を貼り付け、申請のために大使館に行く。午前中しか申請を受け付けておらず、ギリギリだと窓口が閉まっちゃうこともあるみたい。ロシアのカレンダーに従っているらしいので、日本の休日なら旅行代理店も少なかろうと朝一番で行ったら簡単に申請は終わった。

ちゃんとビザが取得できているかはちょっとドキドキしていたけれども、2週間後の受け取りもあっさりと完了(2週間後ならいつでもいい)。申請時は整理券が必要だけど、受け取りは引換証だけですぐに済むし、特に本人確認らしいものもなかった(申請は2人で行って受け取りは1人で行ってきた)。ちゃんとビザがパスポートに貼り付けられていた。やったね。


ということで、成田。朝早かったので、まずは朝食。カレー屋に入ったら朝はカツカレーしかないらしい……。といいつつ、しっかり2人ともチキンカツカレーをがっつり食った。ゲートは75。遠い。

珍しく出国が混んでいたので、自動化ゲートですいすいをしてみた。モスクワの空港の両替レートは悪いらしいので、同程度に悪い気もするけどTravelexで少額を両替。モスクワのホテル内に安全かつ大きめの額を引き出せるATMがあるそうなので、残りはそちらで引き出すことにする。


JAL 787。チケットはいつものようにエコノミーでオンラインチェックインも済ませていたのだけれど、オーバーブッキングという理由でプレミアムエコノミーにアップグレード。これは僥倖。特に上級会員というわけでもないのだけど、何があったのだろう。席の幅があるのはありがたい。


せっかくなのでシャンパンをいただく。Nattoはだいぶ怪しい……というかそもそも日本の人でも納豆は評価が割れるのに、それをスナックにするのはどうなのか。お昼は塩おでんを選択。おいしかった。


到着前にサンドイッチ。卵が甘いのは微妙。フローズンヨーグルトはとてもおいしい。

機内では少し寝ようとしてみたのだけれども、飛行機では相変わらず寝られない。『ズートピア』『アリージェント』を観賞。漫画は『重版出来』『キングダム』。

11時間ほどでモスクワ到着。ヨーロッパとしてはかなり近いね。

さて、入国審査がロシアの洗礼だった。

窓口はいくつもあるのだが、たいへんな混雑というかまったく整理されている感じがない。どこに並ぶのかすらよくわからないし、係員もロシア語でたまに叫んでいるだけ。

「forignerはあっち行け」と言われるリスクはありつつも空いている列に並んだら、なんとか30分ほどで通れた。質問はなく、パスポートを入念にチェックし、ビザ情報に基づくプリントアウトを示されてサインせよ、で終わり。

当然荷物もとっくに出ていた。税関は特にひっかかることもなく。

国際線で出たところは何もないので、2Fに上がり、スマフォ用のSIMを売っているところを探す。量販店もあったが、その手前で「MTS」の小さなブースがあり、英語で呼びかけられて説明を聞く。悪くなかったのでここで購入することに。モスクワでもサンクトでも使える、データ2GB、互いの電話無料、600ルーブル/枚。SIMを手持ちのNexus 5に刺して5分ほど待ち、店員がアクティベーション、再起動とAPNを設定してデータを利用できるようになった。

通話は結局よくわからないままだったけれども(番号入れてもなんか通話できない旨のメッセージがロシア語で流れる)、データ通信は超便利。旅行中はマップや検索のほか、それぞれ別行動のときとか見失ったときとかにLINEでちょくちょくやりとりをしていた。


空港からAeroExpressという特急でモスクワ市内へ。チケットは事前にオンラインで購入済み(420ルーブル/人)。乗車はQRコードをぴっとやるだけ。30分間隔で走っていて、新幹線のように車内販売もくる。

45分でモスクワ市内南部のパヴェレツカヤ駅着。お昼どきのように明るいが、これで午後6時くらい。


地下鉄で移動する。「トロイカカード」というモスクワのスイカみたいなのを購入。地下鉄はスリなどが多いらしいので、少し用心しながら乗る。窓口では英語はほぼ通じないので、紙に「Тро́йка、CHARGE 300、×2」のように紙に書いて買った。


宿はメトロポール。クレムリンやボリショイ劇場にも近い由緒と歴史のあるホテル。 ロビーで生ピアノを聞きながらのパーティーみたいなのが開催されていた。

フロントなどは立派だし、スタッフも悪くはないけど、部屋の内装は正直、求むリノベーション。壁も薄い。レジストレーション(在留登録)は特に伝えられなかったけど、一般的なチェックイン手続きだけで終わったような。


猛烈に眠いけれども、夕食を探しに外へ。 レストランが集まるカメルスキー横丁……って確かに店はあるにはあるけど、どうもピンとこない店しかない。ロシア人が外食しにくるところなので、ロシア料理よりもイタリアンとかスシバーとかそういうのが多いのは当然か。それに、ロシアの正餐は昼食のためか、夜の時間だとお酒を飲んでる人たちばかりで勘も働かない。


結局逆戻りして、乳牛印のチェーン店MyMy(ムームー)へ。いわば、ロシアのファミレス。カフェテリア形式で指差して頼めるのはわかりやすい? 白身魚のフライ、サラダ、スープ、パン。ただ、味もファミレス風だった……。食べられないわけではないけど、リピはしない。


ここの地下からシベリアが見渡せる、ルビヤンカのKGB。今はFSB(連邦保安局)。ジェルジンスキーの銅像は打ち壊されてもうない。


さすが中心街、高級ブランドショップが並んでる。モスクワだと白夜というほどではないので、23時頃にはライトアップも普通に見ることができた。


朝。自分的な「最優先ターゲット」である軍事博物館へ向かう。

ホテルの食事は高いので、スーパーでブリトー、こっちだと「ブリヌイ」というのを買う。サーモンと、肉のミックス。どちらもけっこうおいしい。


モスクワの地下鉄は市内を網羅していて、とても便利。核戦争時のシェルターを想定していたという噂で、地下深くまで高速なエスカレータで下っていく。駅内は、「地下宮殿」と称されるほど豪奢な装飾が施されている。


ドストエフスカヤ駅から博物館へ徒歩。中心街からさほど離れていないのに、緑多く、のんびりした雰囲気。


ソ連潜水艦の父、かな。


キマシタワー! 入場料は1人300ルーブル。撮影は自由。


レーニン像がお出迎え。ソ連・ロシアのライフルとかRPGとかがたくさん。Su-25の頭もある。

走る台所。パンも焼けるしボルシチも作れます。


ICBMのサイロっぽい。


シュールなカエル。


攻撃機やヘリに載せるロケットポッド。1つひとつにロケット花火みたいな爆弾が入ってて、地上兵力を薙ぎ払う。


カラシニコフ御大の珠玉の作品集。


もちろんスターリン展示もある。


対独戦がソビエトの人民をまとめるアイデンティティになってたんだろうなぁと感じる。日本絡みのものは見当たらなかった。日ソ中立条約とは。


屋外展示には航空機や戦車、ミサイルなどがいっぱい並んでる。これは大興奮ですね。ふおー。パートナーには一回り終わるまでベンチで寝ててもらうことに(笑)。


みんな大好きMIL-24ハインド。実際は鈍重だったという話も。エンジンとカメラのところは塞がれてる。


MiG-19ファーマーとMiG-21フィッシュベッド。ダサかっこいい系。


MiG-23フロッガー。可変翼なんだけど、F-14と違って手作業操作でいまいちだったとか(空母に載せられるかがんばったこともあるらしい)。横から見ても可動部はよくわからない。


爆撃機のIL-28ビーグルかな。後部に機関砲がある。北朝鮮ではまだ戦術爆撃機として使ってるらしい、まじか。


ぬこ型攻撃機。


MiG-29ファルクラムどのー。フォルムが優雅。大きさは確かにこぶりめ。足はごっつい。


あなたに会うためにここまで来ました。Su-27フランカー。

でけぇ。広い国土と重武装の要件でかなり大型になったとはいえ、実機はこんなに大きかったのか。特徴的な長いノーズは本当に長い(普通に触わってストレーキまですりすりできる)。横から見るとてもスリム。

これを見られただけで今回のロシア旅行はおおむね満足達成(いや、Su-30とか33とかT-50とかも見たいけど……MAKS行きたいなぁ)。残念ながら後ろには回れなかった。

後ろのほうにはMiG-25フォックスバットも見える。


MiG-29とSu-27揃い踏み。


MiG-31フォックスハウンド、Su-25フロッグフット。


地上・海上兵器は詳しくないけど、戦車、兵員輸送車、高射砲、中距離ミサイル、対空機銃、対艦砲、機雷などなどがずらり。写真はいっぱい撮影した。


博物館まわりは何もないので、ノヴォスロポーツカヤ駅方向へ少し歩き、ホテル内のレストラン495。パン、シーフードのスープ、ビーフストロガノフ。特にストロガノフの茸がびっくりするくらいおいしい。マッシュドポテトと合わせるのもいいのか。サワークリームは酸味は感じず、かなり生クリームに近い。


トラムも走る下町っぽい雰囲気。日曜市みたいな市も立っていた。


モスクワは、地下鉄の入口を見つけるのが大変。「地下鉄はあっち」みたいな標識はまったくなくて、実際の出入口にある小さなMマークだけが目印。


ノヴォロスポーツカヤ、プロスペクトミーラ、コムソモーリスカヤと地下鉄駅巡りをしながらいったん宿に戻る。コムソモーリスカヤ駅が特にすごい。中国人の地下鉄駅観光ツアーみたいな集団もいた。


ホテルまわりを含め、モスクワは道路工事だらけ。道路が通行止めだったり道が狭かったりの上、超ほこりっぽい。冬できないから全部この時期にやるのかねぇ。


エリセーエフ商店という歴史ある食材雑貨店を見物。今は成城石井みたいな高級スーパー(お値段もなかなかお高い)。内装はたしかに食材店とは思えぬ豪華さだったけど、シャンデリアのLEDライトがチラチラ点滅してるのが目に痛い。

近くのストレシニコフ横丁は、カメルゲルスキー通り同様に、夏のお祭りロードになっている。イベントやってたり、屋台が出てたり。そして目がイっちゃってるモスクワのゆるキャラ……。


夕食は、LavkaLavkaという、オーガニックな野菜を使った料理をウリにしてるレストラン。

ビーツとリコッタチーズのサラダは、食べるとビーツの歯応えの後に甘味がじわじわっと感じられる。クルミとチーズの風味とあいまってこれは絶品。

白ワインも普通においしい。パートナーのスパイスハニーティーは怪しかった。

肉はアヒルのコンフィ。下に雑穀がリゾットのように敷かれている。とろとろでうまい。

ペリメニ、つまり水餃子は、スメタナ(サワークリーム)をつけながら食べる。汁をすするとかつお節と醤油の風味を感じるのだけれども、店員さんには「いや、牛と豚からのスープだよ?」と言われた。スメタナと合わせるのが良い。

大いに満足してお会計を頼んだら、お口直しに赤い液体が。果物ジュースかな、と一口飲んだらモルスだけじゃなくてウォッカも入っててビックリ。飲める身としては嬉しい。

(2)へ続く。