2011年12月01日
_ [travel] スペイン旅行(3) セビーリャ
コルドバからの続き。
コルドバからAVASTでセビーリャへ。1時間かからず到着。めちゃ近いなー。
セビーリャで宿泊する宿は普通のホテルではなくアパルトメントで、サービス統括受付のSINGULAからのメールがえらく高飛車だったため、ちゃんとしたところなのか不安で一杯。ともかく到着前に電話しないとぶち殺す的なSINGULAからの指示があったため、アパルトメントCorral de San Joseにお電話。出たのは、英語のわかる、感じのよいおばちゃん?で「おっけー、待ってますよー」という明るい返事(で、後になって会ってみたら大学生くらいのお姉さんだった。ほんとスミマセン)。
セビーリャのサンタフスタ駅から循環バスC1に乗り、サンセバスチャンで下車、トラムでヌエバ広場、そこから徒歩、と事前の調べどおりのコースで無事に到着。トラムのチケットは車内ではなくホームにあることに最初気付かなくて戸惑ったというくらい。1回乗りのトラムチケットは、イタリアみたいに車内の機械でスタンプを押す必要はないようだ。
アパルトメントにチェックイン。二重の玄関ドアなど、イタリアのペルージャで泊まった感じによく似てる。カードリーダーの調子が悪くてカード認証がうまくできなかったため、支払いは後日に。スタッフはとてもフレンドリー(ちょっとアルゼンチンDebian Developerのmargaさんに似てる)。
部屋に入る。広! 45m^2とはとても思えない(キッチンとバスルーム抜いてるんだろうか?)。 書斎、リビング、ベッドルーム、キッチン、バスルームと別れていて、バルコニーにルーフテラスまである。キッチンには、乾燥付き全自動洗濯機、2口IHコンロ、電子レンジ、冷蔵庫、食器に包丁まな板、砂糖と塩、と揃っていて感動。近くでえらく乱暴に建設工事をしていて、ちょっと喧しい。
早速セビーリャ探訪にお出かけ。まずはランチ。La Pimientaというカフェで、赤ワイン、コーラ、サラダルサ、豚コンフィ、野菜のグリル。どれもおいしかったけど、特に野菜の焼き加減と味付けが絶妙でたまらん。
「後世の人々が正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を立てよう」として作ったと言われるカテドラルとヒラルダの塔。たしかに規模も雰囲気もちょっと笑ってしまうくらいおかしい。禍々しさもあって、ラスボスがどっかで出てきそう。
ヒラルダの塔、展望台まで70mを狭い階段で登っていく。高いところがあったら登るのが我々だ。なんとかと煙は高いところが好きとも言うね。上下したらちょっと足がピクピク痛い……。
スーパーを探すも見つからず。今晩のフラメンコを予約しようと、カサ・デ・ラ・メモリアにGoogle Mapsさんの導きで向かうが、いくらサンタクルス街が迷路とはいえ、えらく難しい道を案内されたような……。
一旦宿に戻るかどうか悩むが、微妙に遠く、フラメンコ開始時間と夕食との兼ね合いが難しい。結局カテドラル近くのバールの呼び込みに釣られて入ってみる。
コーラ、ビール、チキンスープ、豚のソテー、ほうれん草とガルバンゾ豆のクミン風、サルシチョン。うーん、スープはまぁまぁだけど、全体に量がちょっと少ないし、味もいまひとつかな。まったく駄目ではないが外れ系。
開演30分前にフラメンコ会場に戻る(ちょっと迷った)。最初我々だけで寒かったらどうしよう、と話してたのだが、あれよあれよと満員御礼。早く来ておいてよかった。フラメンコは歌とギター、男性の踊り、ギターソロ、女性の踊り、写真撮影タイムと男女の踊り、という全体で1時間の流れ。あまりダレることなく、特に踊りは緊迫感のある激しいものだった。掛け声をタイミングで誘うようなことがなかったのは、良かったのか悪かったのか。歌の人だけがオーレ!とときたま叫ぶくらいで、観客は1演奏ごとに拍手と共に口にするのみ。ギターがイケメン系。
夕食が軽かったのでお腹が空きかねないため、バールを物色……がそこまでお腹空いてるわけではないので、結局近くのカフェでエンパナーダ、コロッケ、海老のサラダと買ってきて、電子レンジでのあたためなどを活用しながら部屋で食べた。けっこうおいしい。
セットしていた洗濯機はばっちり乾燥まで仕上げてくれていた。これはいいぞ!
23日、晴れ。二度目の洗濯も成功。これはいいなぁ。
朝食はカテドラル近くのGONZALOというバールで、紅茶、コーヒー、クロワッサン、トルティーヤ。カウンターをこなしているのはまったく愛想のないむっつりしたおっちゃんだけど、味は良かった。ここのカフェコンレチェはこれまでの中で一番おいしかった、とはパートナーの弁。クロワッサンをちょっと焼くというテクニックを覚えた。
時間的にちょうどよさそうなので、そのままアルカサルへ入る。イスラム文化に心酔したキリスト教の王様がアルハンブラを真似して作っちゃったというかなりおかしな経緯の宮殿。確かにちょっと似てる。
庭園が大きくて、全部歩こうとすると大変。足が疲れたし、ほどほどにして引き上げることにした(といってもかなり見たけど)。
宿のレセプションで、別のクレカでチャレンジ。今度はうまくいき、無事に決済完了。やれやれ、これでチェックアウト時にあたふたしなくて済んだ。
ランチは、皿の物色がてら、イザベル橋を渡って対岸の街に行ってみる。バスでこれないかと思ったんだけど、微妙に変なコースしか走ってないなぁ。
トリアナ地区川沿いのバールは夜じゃないと開かないようで、ここでランチは難しそう。とりあえずドーナツを買ってしのぐ(すごくおいしかったけど(笑))。
皿のほうは、目当てのサンタ・アナはちょうどランチとシエスタの時間で目の前で閉まってしまった。近辺のセラミカにいくつか入り、皿を3枚購入。
うろうろしているとMASというスーパーを見つけたので、水、お茶、お菓子、洋梨と購入。
ランチはLAS COLUMNASというバールで。魚介フライの盛り合わせ、ミックスサラダ、ビールにコーラ。すごい量だったような気がするが、完食。フライのお魚がなかなかの美味。
宿に戻り、お茶とお菓子でティータイム。と思ったのだが、買ってきたお茶がプーアル茶で、とんでもなく尖ったすごい味に……(その後日本でパートナーが飲んだときには問題なかったそうで、硬水との相性が強烈に悪かったようだ)。
一休みしたところで、イングレスに向かい、食品階で明日の朝食食材や紅茶(TWINGSしかない)を購入。しかしわざわざ遠いほうに行ったけど、食品と家庭用品系は近いほうでよかったらしい。ちょっとショック。
入れ直した紅茶は、ちょっとイガった感じだけどプーアルよりはずっと飲めた。ネットで買うと割引とのことで、バルセロナカードの申し込みを済ませた。 明日はチェックアウトしてバルセロナに向かうので、荷造り。
夜になり、タパスの本場セビーリャのバール、しかもバール料理本に載っていたCasa Moralesってすぐ近くじゃないか! ということで行ってみる。
……が、立ち飲み状態で、メニューがあるかも怪しく、スペイン語で日常会話ができないようでは敷居が高すぎる…。あえなく断念。ちょっと悔しい。
ほかのバールも見ていくがなかなか入りやすそうなところはなく、英語メニューがあってまぁそこそこ人気のありそうな5Jというバールに入った。
赤ワイン、水、ミートボール、ピーマンのグリル、イワシのマリネ。イワシのマリネはニンニクが強いけれどもおいしかった。ぶはー。
24日、晴。買ってきた食材と、キッチンを使って朝ごはん。トマトを油でソテーして、焼いたパンにたっぷりのハモン、チーズと一緒に。デザートには洋梨。贅沢だー。しかし備えつけの包丁がひどいナマクラで、恐しく切れなかった。
チェックアウトして11:00のトラムに乗り、サンセバスチャンから南の空港バス乗り場へ。 そういえばトラムはガイド本やインフォのマップと違い、サンセバスチャン終点じゃなくてサンベルナンドまで延びてるように思うのだが。
空港バスはサンタフスタ駅経由でけっこうな人数を乗せ、空港着。座っておいてよかった。
セビーリャの空港は小さく、ゲート外には何もない。Vueling航空への荷物を無事済ませ、セキュリティを越えて中に。中は広くてカフェもあり、綺麗。
しかし、ここでトラブル発生。バルセロナ行きVY2277が大幅ディレイとなり、13:45発のはずが16:00発になってしまった。バルセロナ着が予定よりずっと遅くなることになってしまったため、向こうではほぼ何もできないなぁ。
カフェでサンドイッチとコーラを買い、ひたすら待機。朝から体調の優れないパートナーはベンチで横になってぐったり。
はたして無事にバルセロナに着けるのか。