2012年10月30日
_ [travel] ブナケン島〜マナド〜シンガポール旅行(1)
だいぶ遅い夏休みだけど、6冊の仕事を片付け、いくぶん長期の休みを作ってインドネシアのブナケン島にスノーケリング充に行ってきた。素晴しい海と天気に恵まれ、ブナケンでは良い友人を得られてとても良いリフレッシュに。ブナケン島の本島側に相当するマナド市内にも宿泊し、帰路でシンガポール途中滞在もしてきた。
羽田空港から10/19のシンガポール航空深夜便でシンガポールへ。雨がひどくて少し参った。夕食は江戸通りでトンカツ。
機内では映画も観ずリフレッシュメントの食事もスキップして寝てた。 パートナーの隣の太めな男性が無呼吸系のものすごいいびき…。
シンガポールには定刻到着。着替えをし、帰路滞在用のシンガポール$も作っておく。 前回のレダン島のときにはチャンギ空港をほとんど見られなかったので、今回はゆっくりと見回った。
系列のシルクエアーに乗り、一路東にインドネシアのマナドへ。満席で、割り当てられた席は一番後ろでロッカーなし・リクライニングなし・トイレ真後ろ というかなりひどい場所。3席で1つ空席だったのが救い。飲み物と食事のサービスがあってなかなかおいしかった。飲み物がビールorオレンジジュースというチョイスなのがちょっとおかしい。
マナド空港着。けっこうな雨。最後尾だったため、ヴィザ購入、イミグレと大行列にひっかかった。ヴィザはUS$25。バリ島行ったときはUS$10だったのに……。とどめには暇を持て余した税関職員にひっかかり、麻薬捜査とおぼしき荷物検査をじっくりと受ける。
空港出口で滞在するブナケン島の宿からの迎えの人と合流。何やら宿用の買い物をする必要があるとのことで、マナドタウンスクエア(Mantos)デパートに立ち寄り。あ、洗濯機抱えて帰ってきた(笑)。道はかなり混んでいて車が押しあいへしあいのカオスな感じ。雨は止んでた。
そこから港に向かい、高速ボートでブナケン島へ。波が高めで、ゴッツンゴッツンとジェットコースターのような30分。ボートでは、同じ宿に滞在するオランダ人夫妻Arieさん・Kittyさんと乗り合わせた。
滞在宿は「The Village Bunaken」。オランダ人オーナーによる、ダイバー向けの3食付きロッジ。スノーケリングスポットは目の前、宿の設備もこの島内では比較的整っていて、TripAdvisorやロンプラでも評価は高い。速くはないけれどもWiFiも無料で利用可能。水、紅茶、粉コーヒーは飲み放題。ティータイムには日替わりでおやつも用意されている。朝食時間は7:00-10:00と幅があるけど、昼は13:00、夕は19:00と決まっている。
荷解きし、シャワーを浴びて(塩水。ドライヤーは電流事情で利用できず)、一眠り。
夕食は滞在者全員が揃っていくつかのテーブルで。Arie・Kittyと一緒のテーブルで自己紹介的にいろいろとお話。息子さんの彼女が日本人で、京都を訪れたりもしたらしい。日本語も勉強中。
今回の旅がとても良い思い出になったのは、彼らと過ごせたことも多分にある。離島では数日間同じ人達と過ごし、食事を共にして歓談するわけで、ノリが違う人達ばかりだと苦痛で孤独感を感じていたかもしれない。その点、Arie・Kittyは初老らしい気配りで、こちらの拙い英語にも笑顔で応じ、全体への溶け込みもスマートに誘導してくれた。もともと欧米人向けの落ち着いた宿で、騒々しい若者だらけとか日本人ばかりとかじゃなかったのも幸いしたと思う(たとえば同島の「ブナケンチャチャ」も滞在候補に考えていたのだけど、価格的な問題のほかに、日本人オーナーで日本人滞在者も多いという点で逆になじめなそうと思ったので除外した)。
前後するけど、Village Bunakenの部屋など。ガーデンビューで広い。エアコンはあるが利用料高いので我慢(若干蒸すのでたまに点けたくはなる…)。バンガローで1棟ずつは離れているし、プールに子供がいるとかでなければ騒がしいこともない。
10/20。晴れ。マナドの天気予報はここのところ雨ばかりなのだけど、ブナケン島はちょっと違っていて、この時期は午前中晴れ、午後曇り〜雨というのが普通らしい。朝御飯(食パンとハムチーズとフルーツ、他に卵料理やパンケーキをリクエストできる)を食べて、持参のスノーケル用具を身につけ、目前のマングローブ林の間の海から沖に向かう。なんかすごい綺麗なんですけど!!
5分ほど浅瀬を泳ぐとそこは……一面の珊瑚礁。すごい、本当にすごい…。そして珊瑚礁を20mほど進んだ先は大きな落差のドロップオフ。ヤバイ、怖い。ドロップオフ沿いに濃い魚群を見ながら1時間ほど漂う。餌付けなしの環境でここまでたくさんの魚をスノーケルで見たのは初めてかも。水族館の水槽の中に入ったかのよう。これはすごいわ……。
ダイブから帰ってきた人達も合流して昼食をもりもり食べ、午後は島の南端のブナケン村に歩いていってみる。小雨になってきた。バナナの木や竹林の並ぶ細い道。ブナケン村は大きく2つに分かれていて、東が教会を中心とするキリスト系、西がモスクを中心とするイスラム系の住民が住んでいるようだ。とはいえ、規模としてはかなり小さく、商店や飲食をするめぼしい場所は見当たらなかった。おぉ、桟橋からでも魚群が……。
舗装道路も幅も不足しているので、島内交通は徒歩、バイク、そして重い荷物は牛。小さな子供がバイクでよく走ってる。道沿いには打ち捨てられたバンガローも。
夕食のパスタはいわゆるうどんパスタですね…。フライはわりとよかった。本来この島の属するスラウェシ島地域は刺激的で辛い料理が多いのだけれども、この宿は宿泊者向けにマイルドな味。食後の話題は「海中でいかにpeeをスムーズに行うか」(笑)。すごいスコールが降ってきた。
10/21、スコール明けて快晴。昨日は南に流れていたので少し北上したところからスノーケルしてみよう、と岸辺を歩いてみる。が、実際にドロップオフまで出てみると逆に北方向に流され、しかも強い。これはまずいと戻る。隣のTwo Fish Diversの近くは浜のかなり近くまで珊瑚礁があるけれども、マングローブやウニがいっぱいでちょっと危ない。結局この日は宿の前の海の浅い珊瑚礁でぷかぷかしていた。船の油みたいなのが水着やラッシュガードに付いてしまい、取れない…。
昼は豚肉の煮物や、かき揚げ。唐辛子と玉葱を混ぜたドレッシングも用意され、無類の辛い物好きのパートナーは狂喜乱舞。この日はインドネシアのTVの取材がきていた。この宿と海をフィーチャーするらしい。
午後はせっかくネットもあるし、一応仕事道具は持ってきたので何かやるか…と思っていたけど、蒸して暑いので何もできず、結局ダラダラ寝てた。島滞在中は午後はいつもこんな感じ。
夜はオーナーの奥さんがTV用に着飾って登場。Arie・Kitty、それにインドネシアをあちこち旅しているドイツ人と環境問題についてお話。ドイツ人の彼は友好都市絡みで東京を訪れてもいるらしい。宿のフロントのお兄ちゃんも京都に来たことがあるそうで、何かと日本に縁のある人と会うなぁ。
2012年10月31日
_ [travel] ブナケン島〜マナド〜シンガポール旅行(2)
10/22、最初は曇りからだんだん晴れてきた。洗濯物の乾きがいまいちで、再度洗い直す。塩水洗い&湿気高い&日向に干す場所がない、という条件だとどうにも難しいね。
早起きして、ボートでの半日スノーケリングを申し込んだ。私は船に弱いのでアネロン服用で卵はスキップ。船に抵抗のないパートナーはパンケーキにオムレツ。
ボートツアー開始。隣からはダイブの船が出航。
バンカーボートの最初の行き先は隣のシラデン島。魚群が濃いが、北方向への強い流れがある。マレーシアのアントン海洋公園にちょっと似た気がした。魚は小さめ。
30分ほど漂った後、手を上げて船を呼び出し。船に上がると、まぐろが釣れたよーという船長ジミー。こちらがスノーケリングの間、内職的に糸釣りしているらしい。
2ポイント目は宿に近いティモール。珊瑚礁が綺麗で大小魚が多く、とてもスノーケリング向き。
続いて3ポイント目は少し北のチャチャで、こちらは珊瑚礁だったり突如深いところがあったりとダイナミックな地形だった。大きい魚も多いがちょっと遠い。
最後の4ポイント目は、村に近いレクアン。ここのドロップオフは有名で、ダイブ船やダイバーも多く見掛けた。村に近い分、浮遊ゴミもたくさんあるのがだいぶ残念ではある。キラキラしているビニールを飲み込んで死んでしまう魚や動物もいるんだろうなぁと思った。
「タートルいるから探してみるといいよー」というジミーの言を参考にドロップオフ間際を漂っていると…見つけた! 岩が動いたかのように2匹の亀がゆっくりと動き出し、1匹が足元をゆっくりと通っていった。2匹見られるのはラッキーらしい。やったね。
レクアンはボートがあちこちにあって泳ぎ辛く、沖への流れもあるのでほどほどにして乗船。
宿に戻り。これまで時間や金額を考えてビーチエントリを重要視していたけれども、ブナケンのようにポイントが至近ならボートスノーケリングはバリエーションを持たせられてかつ安全で良いなと感じた(しかも安いし!)。
昨日のドイツ人は次の旅路へ。気をつけて! 代わってはシカゴからの夫妻が来訪。 昼食はツナ、フライ、野菜炒め。
ここまで3日間のスノーケリングで調子に乗っていたら、ふくらはぎの背がひどい日焼けになってだいぶ痛い…。午後はアネロンの影響でぼんやりと寝てた。
夕食前に少し散歩。村と逆方向に歩いていってみるが、山登りの道だし暗くなってきたし足が痛いのであまり進まずに戻る。
夕食は卵と鳥のスープ、牛フィレステーキ、焼ききしめん、野菜炒め、とおいしかった。Arie・Kittyのなれそめ話とか。日焼け防止にはウェットスーツ着たほうがいいよ、とか、どう潜ったらいいか、とかのアドバイスを受け、明日のボートとスーツレンタルを予約。
10/23晴れ。アネロンを服用し、2回目のボート。ウェットスーツ着用で
まずはレクアンに向かう。波が強いが、亀1匹も発見できた。
ティモール1、サチコプレイス、ティモール2と巡る。ティモールはごく近くを魚群が泳ぎ、やはりスノーケリングにはベスト。本当に素晴しい! サチコプレイスは大きいのもいるけどちょっと深い。
お昼のお魚料理はスラウェシ島名物の「イカンバカールチョロチョロ」なのかな。「塩とライムで味付けして魚を焼き上げ、トマトサンバルをのせて食べる」(『地球の歩き方 インドネシア』より)らしい。野菜がちょっと辛め。厚揚げみたいなのは発酵大豆を使ったテンペ。甘辛い。
午後はプール遊び。Arieに潜り方を教えてもらうが難しい〜。パートナーはかなり上手になっていた。
夕食はスパイシーなポテトのスープ、焼きそば。全般にここのスープはおいしいね。Arie・Kittyの22回目の結婚記念日をオランダ語でお祝い。ハトゥルック-ホヘルシティア!
10/24。夜中にものすごい豪雨で、この日も朝はどんよりした曇でボートをキャンセルするか悩む。ジミーの「大丈夫、波はおだやかだし良くなるよ」という言葉を信じて出発。本当に天気は良くなり、波おだやかで引きぎみの絶好のコンディション。
最初のシラデンは前回と違って潮がかなり引いており、ニモもたくさん見ることができた。
ティモール1はいくぶん暗めで、潜る練習を何度かしてみる。カメラ持ちながらじゃ無理だな、やっぱり。
レクアンは亀と3回遭遇。少し追いかけてもみた。大きな魚も。これはナポレオンフィッシュの子供だろうか? でもコブはないな。
フィナーレはティモール2。やっぱここは最高だわー。ご褒美代わりか、亀まで登場し、ほんの5mほど先を優雅に泳いでいった。
お昼はカナダ人の若いカップルが到着。こちらは明日はマナドに移動するので荷物作りを開始。塩水洗濯物の臭いが微妙そう…。マナド行きの船の時間調整をして、やや早いながら10:30出発とした。
夕食のスープはちょっと日本風な味つけ。醤油入ってたのかな。Arie・Kittyともお別れ。ありがとう、ダンキュエル。