2012年11月01日
_ [travel] ブナケン島〜マナド〜シンガポール旅行(3)
10/25、晴れ、ブナケンを去る日。カードで支払い(日数と使用サービスを考えるとかなり安い)、チップをポストに入れ、スタッフに別れを告げてボートに乗る。オーナー夫妻も用事があるということで、一緒にマナドまで。眠くなるのを避けてアネロンを飲まなかったので、船では横になって大人しくしていた。さほどは揺れなかったかな。
マナドの海岸近くは強い波であおられ、船内にちょっと緊張が走ったりしていた。 ボートの着いた場所は行きとは違うところで、桟橋はなく、牛を塔載した隣の船に乗り移り、ゴミだらけの海に落ちないよう濡れてすべる石を登るというなかなかナニな体験。
港周りは人がごった返して賑やか。建造中の橋はバイパス道路用で、これを造るために港の整備に回す金がない、んだそうで…。
宿泊のシンテサ・ペニンシュラまで送っていただく。オーナー夫妻とはここでお別れ。島は本当にいい体験だった。これからもあの良い雰囲気を守っていってほしいと切に願う。
本来のチェックイン2時間前だったけど、無事にチェックイン成功。早く来れてよかった。しかし「ビジネスホテル風です」という評価はなんだったのか、というほどのえらい豪華なところで若干場違い感がなくもない(笑)。値段もそんな高くはないし。残念ながらタブはないけれども、塩水じゃないお湯がたっぷり出るし、冷蔵庫もドライヤーもある!
にほどきはほどほどに、お昼御飯探し。オーナー奥さんにMantosにお店があると紹介されていたので、おみやげ購入も兼ねてMantosへタクシー。ブルーバードタクシーだったけど、やたらと別のところへ連れていこうとする微妙なドライバーだった。
Mantos到着。ホテルからは2万Rp。目当ての店を探すが見つからない…(後で調べたところ、Mantosの中にあるわけじゃなくて、Mantosは列挙された中の1つだった…)。Mantosにはいくつかのインドネシア料理屋のほか、ドーナツやピザハットなども入っている。
ローカルのお客さんの入りのよかったRIAという鳥料理専門店で、グリル鳥のセット、鳥スープ(ソト・アヤム)。冷たいコーラを久々に飲んだ。うまい…。グリル鳥はまぁまぁ、ソト・アヤムは春雨が入っており、スパイシーでおいしい。
Mantos内でおみやげを探すが、なかなか良いところがない。ハイパーマートでローカルのおやつを購入した。
書店にも入って文具を見ていると、「わー」という驚きの声と共にArie&Kittyが登場。こっちもびっくり、なんという偶然でしょう。
1FにIn The Roomみたいなところがあったので、少し雑貨を購入。しかし輸入物っぽくて全然インドネシアじゃないんじゃ?という気はする。
Mantosを一巡りしてしまい、これ以上はなさそうなので、Mega Mallのほうに向かうことにする。乗り合いバスのミクロレッに乗る。行き先がはっきりしていれば、ミクロレッはいっぱい走っているし、タクシーよりはるかに安い(近距離2000Rp)。
Mega MallはMulti Mart 2という別の商業モールと空中でつながっている形。Multi Mart 2のスーパーはMantosのハイパーマートより少し安い感じ。フードコートはMega MallもMulti Martもしょぼい…。特にMulti Mart 2はまだ新しいのに、2F部分は閉店あるいはテナント募集的なスペースが目についた。
おみやげは買えたが、夕食に良さそうな場所が見当たらない。IT Center Manadoモールの近くにようやく屋台村っぽいものを見つけ、ナシゴレンとソトアヤム。ナシゴレンにサテ(串焼き鳥)が付いてくるかと思ったのだけど、サテは別売のようだ。インドネシアに来たのに結局今回の旅行でサテは食べる機会がなかった。どちらも悪くない味だった。何より安い!(ナシゴレンx2、ソトアヤム で24000Rp)
あと、IT Center Manadoは秋葉原をぎゅっと濃縮したような感じで、大賑わいで面白そうだった。時間がゆっくりあれば見て回るのも楽しそう。そういえばMantosはトイレ無料だったけれども、Mega Mall、Multi Mart、IT Center Manadoは有料(1000Rp)。
ミクロレッでは宿までは行ってくれないし、流しのタクシーはいないし(大きなショッピングモールくらいにしかいない)、それほど距離もないのでホテルまで徒歩で戻り。近くでイスラムのお祈りのスピーカーと、賑やかなポップ音楽が混じり合っていて面白い。夜のお湯たっぷりのシャワーは幸せの一言。
10/26、曇り。5:00頃に大音量のアザーンで起こされた(笑)。ダラダラ二度寝してから、朝食ビュッフェ。いろいろあって豪華ではあるのだけど、若干どれもパッとしないお味…。ライチは美味しかった。
Mega Mallに用事があったので、散歩しつつ出掛ける。 イスラムの詠唱スピーカーの方向を頼りにモスク近くを散歩。レストランが数軒あった。子供に「チノ!」(Chineseの蔑称)と呼びかけられる。
天候は曇りから雨に変わり、激しいスコールへと目まぐるしく変化。すさまじい豪雨で、KFCの軒先でしばし雨宿りし、Mega Mall方向のミクロレッに乗車。車は川のようになった道路を進む。下水道から逆流してどぶ水があふれ返るすごい光景だった(撮影していなかったのが悔やまれる?)。
Mega Mall地下のスーパーで買い物をし、昼食をMega Mallで探してみるが…やっぱりないな。スコールは上がって、すっかり快晴模様。熱帯だなぁ。
ミクロレッに乗り、昔ながらの商店街というPasar45へ。ローカルのスーパーマーケットJumboはいかにも庶民的。日本語の書かれた食材もよく見かける。豆腐はインドネシア料理に使うこともあるみたい。
この近辺に食事どころもあるらしいのだが、やっぱり見当たらない…。だいぶうろついた末に、人がやや入っていたローカルレストランに。サンバルたっぷりの蒸し魚、イカの煮込み、青菜炒めとゴハン。ゴハンが炊飯器で炊かれてふっくらしており、とても美味。そして魚はとても辛く、旨味も強い(でも辛い)。イカもなかなか良い。清潔ではないけれども総じて良い味だった。ただし、これ以降時折腹痛に…唐辛子のせい。
ホテルに戻り、ジムで少し運動。華僑用か卓球台が置いてあるジムというのは初めてです! ちょっと卓球で汗を流してみたりする。
ジムの間にまたスコールがあり、その後には大きな虹が出ていた。外では政党演説っぽいのが開催されているようで、午後寝にはだいぶ騒々しい。
20:00頃に夕食探しに。しかし、ブナケン島では食事付帯だったので気付かなかったのだが、どうも20:00というのは遅すぎる時間だったようだ(大都会やバリなどは別だろうけど)。むしろ20:00は閉店し出す時間で、場所を把握して向かったオススメレストランはとっくにクローズ済み。昼間開いていたようなその他の店も暗くなっており、KFCやテキサスチキンといった外資系だけが開店しているのが目立つ。
さまよった末に、モスク近くのレストランの並びに向かい、呼び止められた1軒に入る…が、英語があまり通じない中で結局「finished」だということが判明。代わりに隣のレストランを紹介してもらう。
メニューもなく、お任せ的なナシチャンプル。甘辛な感じで、悪くはなかった。
明日はマナドを出る日なので、疲れながらもホテルで荷造り。
10/27、曇り。体が痛い。
昨日の朝食で御飯系はどうもイマイチなので、パン中心にした。黒パンはやっぱりイマイチだけど、白パンや菓子パンはなかなかよい。バナナちまきがういろうのようで特に美味しかった。
ホテルをチェックアウトしてタクシーを呼んでもらい、30分ほどで空港(50000Rp)。
出発フロアのセキュリティを抜けてからシルクエアのカウンターでチェックイン、空港税支払い(10万Rp/人)、ゲート前。ダイビング帰りであろう日本人もちらほら見かける。制限領域にも店はあまりない。少し小綺麗なカフェが欧米人で混雑していた。
搭乗1時間前にゲートが開き、出国審査(列の2番目にいたのに、前の奴が係員ごと別室送りになってカウンタークローズ…。別列の後ろに並び直す羽目に)、荷物検査、待機。待機場所はFree WiFiという触れ込みなのだが、IPアドレスが取れただけでまともに通信はできなかった。かなりの人が一度にiPadだのスマートフォンだのPCだの取り出して「つながんねー」と騒いでいたので、遅い回線が完全に輻輳してたんだろうな。
フライトコンピュータの故障で出発は20分ほど遅れた。
30分の遅延で、シンガポール到着。入国審査の列で早く並んだのに、今度は数人前のインド人が書類不備でグダグダやっていて別室送りですよ…。もうインド人の後ろには並ばない!
今回は税関で検査されることもなく(ブナケンで滞在していた米国人から声かけられて驚いたけど、確かにこのルートは皆使うよね)、無事にシンガポール空港を出る。
MRT用にSUICAみたいなez-linkカードを購入。スムーズでいいですね、これは。MRTの路線図を見てダウンタウン行きはそのまま乗っていればよいのかと思っていたのだけど、空港線はイーストウェストラインとは実は別で、タナ・メラで折り返し運転だったみたい。ぼーっとしてたら「市内は乗り換えですよ」と現地女性に忠告された。
宿はCity Hall直近の、シンガポールレクリエーションクラブ。地図だけ見ると地下道でつながっているように思えてかなりうろうろしてしまったのだが、シンガポールの地下道の出口は日本の地下と違ってすごく限られており、ほとんど出られない(EXITとあるのは非常用で普通は使っちゃだめ)。
結局駅に戻って一番近い登り口から上がって道路を渡ればいいだけだった。50分以上無駄にした感…。
宿は前評判どおりフィットネスジムとゲームセンターに宿泊施設があるという変な構成で、タイミングによっては騒々しいときもあるようなのだけど、幸いこの日はそのようなイベントにはかち合わずに済んだようだ。しかし狭くて窓は柱に挟まれ、冷蔵庫は臭う…。
宿到着遅延でだいぶ遅くなってしまったので、急いで夕食へ。シンガポールは1泊だけで、ほとんど余裕がない。ホーカーズに行くという小目標を立てていたので、Bugisのニューブギスフードビレッジに向かう。確かにこの場所のはずなのだが…台湾系の数軒があるほかは、どうも寂しい。ぐるぐるしてみたけど、結局よくわからなかった(後でマップを見返すと、駅前側の道から、ストリートの1つ手前で入る?)。
周辺を見渡してちょっと賑っていたアルバートフードコートへ。人が集まっているところを探し、海南チキンライスと青菜。パートナーは大根餅と卵の炒め物? チキンライスはまぁまぁ。もっと温かいとおいしいような。
フードコートは手前の1列目しか見ていなかったのだけど、裏側に歩いていったら何列も連なっていて、もっとおいしそうなものがたくさんあった。やられた…。とはいえ、お腹も膨れてきたので、かき氷。ライチとアロエを乗せ、なかなかおいしい。ちょっとお腹が冷えた。
ちょっと時間が遅かったようで、閉店済みだったり閉店準備だったりという店も多かった。19:00頃がいいのかな。
ラッフルズプレイスまでMRTで移動し、フラトンとマリーナベイサンズを見て、川沿いを歩く。涼しいのはありがたい。繁華街クラークキーの辺りはまだまだ賑やか。だいぶ足が痛くなってしまい、疲れた。
10/28晴れ。日本は大雨の予報(えー…)。かき氷で冷えたのかお腹がちょっと痛い…。
朝食はジムの洞窟プールを眺めるテーブル席。が、塩素臭いのでなるべく離れたところに移動した。ここの朝食はわりとおいしかったと思う。宿泊者だけでなく、来訪するクラブメンバも利用するようだ。
荷物をパックし、チェックアウト。外はだいぶ暑い。まだまだ建設ラッシュですねぇ。
MRTを乗り継ぎ、チャンギエアポート。長袖に着替えてから荷物を預け、昼食を探す。とはいえ、制限領域の外は(安めではあるけれども)いまいちピンとくるところがなかったので出国してしまうことに。
イミグレでは「またしても」前に並んだ中華系の女性が書類不備でグダグダの末につっ返されるという事案が発生…。ナンナノホント。あと、チャンギのこの最初の検査箇所は大荷物のチェックがメインで、液体などについてはまだ持ち込んでOKだったみたい。
中の食事処はなかなかお高い。洋物でガッツリ肉分の取れる安いところといえば、みんなのお友達、バーガーキング。ワッパーを食べて大いに肉充した。
考えてみると、ここまでの食事では鶏肉や魚、卵といったものが多く、こういう肉肉した感じは久しぶり。インド帰りにバンコクのマクドナルドで感涙した照り焼きバーガーの感動ほどではないにしても、幸福感に包まれるハンバーガーだった(笑)。
身支度を済ませたので、開いたゲートに入る。荷物・液体検査もここで行う。前回のレダン島旅行のときは慌ててここに入ってしまったために、食事もできずに辛かったんだよなぁ。ゲートに入ったらそこで終了、これ鉄則。ゲート内ではWiFiも利用できる。こっちはマナドと違って快調に使えるぞ。
羽田行きのフライトSQ634は順調に搭乗。が、滑走路が混んでいるらしく、15分ほど遅延。羽田着は深夜なので遅延が進むと公共交通機関が終了する。
往路と違って復路は昼間のフライトなので、映画を観ていた。『ダークナイト ライジング』『アメイジング・スパイダーマン』『トータルリコール』(途中まで)。
日本に近いあたりはひどい嵐で揺さぶられる。
ともかく、だいぶ遅れながら日本着。ふー。荷物が出てくればギリギリ公共交通機関を使えたのだけれども、ほぼ最後のカーゴ群だったようで完全終了のお知らせ。
初めて羽田からタクシーで帰ってみた。道は空いていたし、予想よりもだいぶ安く帰ることができた。大雨だったしこれで良かったのだろう。
帰宅してから海グッズ系を浴槽で塩抜きにかけ、就寝!
日本の往復は雨に祟られたけれども、滞在中、特にブナケンでは好天に恵まれてとても良い休暇を過ごせた。海がまだ美しさを保っているうちに、ブナケン、お勧め。羽田→シンガポールが6.5時間、シンガポール→マナドが3時間、とお手軽デス。