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KeN's GNU/Linux Diary


2013年08月08日

_ [travel] トルコ旅行 #4

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あーたーらしいーあーさがきた、って早いよ! AM3:30だよ! タイマー3つかけていたので、あちこちから目覚し音が鳴る。Androidがバグって目覚しが止められないよ! しょうがないので電源落としたよ!

4:25に気球ツアーのピックアップが来るということで支度。で用意していたら4:15にピックアップが…早いよ!! 明らかに早いよ!!!

宿経由で申し込んでおいたバルーンツアー会社はバタフライバルーンズ。ピックアップしてオフィスに到着し、ユーロで代金を支払って、簡単な朝食(飲み物以外は冷たモノ)。うぅ、この朝食時間分寝てたい…。最初はまばらだったのに、続々とお客さんがやってきて、なかなかの大人数になった。


大人数とはいえ、実際には気球ごと最大16人ずつ分散。我々はMikeさんのグループで、15人。5:00にオフィスを出発し、30分ほどで気球が並ぶ草原へ(オフィスから先はトイレはないので注意)。おぉ、燃えとる燃えとる。


気球は4人ごとのボックスになっていて。我々はカナダ人カップルと一緒に入る。

パイロットMikeさんの熟練の腕で、ふわりと上がり、どんどんと上昇。これで燃え移って飛び降りろと言ったって普通に無理ですね。

上空は肌寒いが、お腹のカイロ、カーディガンにウィンドブレーカーという出で立ちで特に問題なし。半袖だったりホットパンツだったりする欧米人はやっぱりおかしいと思う。

日の出、火山、ピジョンバレー、奇岩群、ウチヒサル、ギョレメの街並み、etc... 1時間で存分に堪能。


着陸もスムーズに。フライト証明書をもらい、シャンパンパーティ。アイリッシュっぽい女性がiPhone落としちゃったどうしよう! と騒ぎになって、枯れ草の中を皆で探し回ったり。結局台車の下に隠れているのを無事発見。彼女はバスに乗るときにまた落としかける(笑)。


宿まで送られ、一寝入りした後は朝ご飯! オムレツ付き。パートナーは宿マダムのDurakさんとすっかり仲良しに。


ドライバー来たよー、って宿のオーナーMehmedさんじゃないですかー! 英語通訳役のAvniさんも同乗し、前日決めたルートで向かってもらう。

まずは地下都市カイマクル。ガイドではないので二人には適当に時間を潰してもらい、必要があれば携帯で連絡をとるということに。入口ゲート付近には「ここは地下深くてガイドなしでは危険だ!」というガイド売り込みがいたりする。実際には中に進路は赤、帰路は青で矢印が書かれており、帰りたくなったときに迷うことはない。ただ狭いのに両通行する場所があったりするのは罠。HISのバスを見かけたとおり、日本からのツアーの方々もいた。天井が低いところも多く、油断すると頭をごっつんして大変痛い思いをする。

ひととおり回って出てくると、チャイを飲んでる二人。ご相伴でチャイを頂く。うん、美味しい。


続いてやはり地下都市デリンクユ。4万人が暮らしていたらしい。地下8層ということでなかなか深い。カイマクルに比べると居住人数が多かったためか広い印象。本当はツアーの人たちで混雑するらしいのだけど、一通りそのツアーが終わった時間らしく、閑散とした中でゆっくりと楽しむことができた。

こちらは降りたすぐ下で「ここは深くて迷って出れなくなるから危険だ、今すぐガイドが必要だ!」というガイドたちが待ち構えていた。君たち渋谷駅や新宿駅に入ったらチビるで。


出てきたときに電話をもらったようなのだけど、目覚しを止めたときにミュートにしていたよ…。ともかく簡単にチャイを飲む二人を見つけることはできたので合流。そのままお昼ご飯にする。ほうれん草のパンケーキ、シシケバブ。とても素朴な味。しかし日射し強くて乾燥がすごい。そりゃ部屋干しでも洗濯物がすぐに乾くわけだ。


ピジョンバレー、ギョレメパノラマと観光。気球から見たところではあるけれども、地上から見るのもまた新鮮。


宿に戻って翌日のチャーターも頼む。普通のツアーだと時間に縛られてこちらが動かなければならないけど、プライベートチャーターなら好きなようにできるし、疲れたら最悪戻ってもらうこともできる。

車内で日本のおかずを作ってみるという流れになぜかなってしまっていたのだが、今日は疲れたので明日に延期。

部屋では2時間ほどぐっすり寝てたようだ。もう19:00過ぎで日没観察には遅いということで、特にそれは気にせずに夕食探しへ。

モスクの近くではラマザン明けの食事配給が開催されていた。日本のジゴロ風な人と、女子大生っぽいグループもいたような…。ムスリムには見えなかった(笑)。


夕食は口コミ評判の良かったCAPPADOCIAN CUISINEに。呼び込みのおばちゃんがキャラ立っていて面白い。トマトのスープ、鶏とチーズのグリル、トルコ餃子のマントゥ。付け合わせのパンにハーブ入りオリーブオイルが添えられていて、これがとても美味。スープも塩気は強いが良い。チキンは普通かな。マントゥは有名なので食べてみたが…だいぶ不思議な代物だった。酸味の強い冷たいヨーグルトに漬け込んである、伸びたラビオリ? ほかの料理が十分な品質だったところから見ると、マントゥというのは実際こういうもののようだ。


夜の散歩。昨日は早く寝ちゃって見られなかったからね。ライトアップがとても綺麗で、モスクのミナレットも緑に輝いている(ちょっとミサイルっぽい…)。


6時半起床。ようやく時間に馴染んできたか。朝食を取り、明日のカイセリ行きバスの予約のためにオトガル(バスターミナル)のチケットオフィスへ。ホテルの人が先日電話で確認したのとまた話が違って、Suhaで朝9:00のバスがあると言われる。どういうこっちゃ。結局こういうローカルな移動だとネットでも電話でもダメで、オフィスに行けということか。いずれにしても朝にバスがあるなら、この後の移動計画がずっと改善されるのでありがたい。

予約は後にして、プライベートチャーター車こと、再びオーナーの運転で出発!

まずはギョレメ屋外博物館。陽射しが強い…。洞窟教会があちこちにあるが、保存のために写真は全面禁止。カランルクキリセの入口で思いっきり頭をぶつけて星が飛んだ。コブできちゃったよ。

日本の少女アイドル撮影会みたいなのをやっていたけど、あれは何だったんだろう…。本格的な撮影にしては派手なスタイリスト?の人2人がポーズを指示してコンデジで撮影してるだけ、と謎。謎と言えば韓国展?とかで韓国の壷を洞窟住居の窓に展示するという悪趣味な展示も…。


博物館から電話して迎えに来てもらう。携帯が電話として役立ったぞ。日射しが強すぎて帽子じゃ無理、日傘が必要だーというパートナーの要望により、一旦宿に戻る。これができるのもプライベートならでは、か。


チャウシンという場所へ。崖道をひたすら登る。ガイドやら売り子やらをしてくる子供もいたり(冷たいようだけれども、こういう子供には必ずNoときっぱり断わる)。がんばって進めば教会跡があるらしいのだが、風は強いしやたら馬糞臭いので、頂上付近の絶景を適当に楽しんで引き上げ。


続いてはパシャバー。キノコの山だらけ。そしてこんな超乾いた場所でも葡萄は実を成らすのだなぁ。唇がカサカサになるのを感じながら歩き回って、その後にいただいたチャイが美味しかったこと♪


お昼はAvniさんが手配したレストラン。高級だ(笑)。ビュッフェ形式でいろいろ選べる。デザートに虎視眈々だったパートナー、食事のほうを取り過ぎてお腹一杯になってしまい、あえなく挫折…。


窯で有名なアヴァノスの工房に立ち寄り。買えそうなものはなかったけれども、ろくろによる花瓶作りを拝見した。

スーパーに立ち寄り、夕食向けの食材をいくつか購入……なんだけど、少なくともギョレメのあたりだと季節物のごく限られた野菜しかどこ行っても置いていないようで、野菜系は玉葱、じゃが芋、イタリアンパセリ、レモン、レタス?、トマト、ピーマン、キュウリというところ。肉も牛が基本で、マトンはラムチョップ、鳥は見当たらず。とりあえずイタリアンパセリ、レモン、牛肉の塊を購入。まだドライブ続くのに肉そのまま持っていくの?という気はするが、まぁ痛んでしまったら肉は諦めよう。


デヴレントのラクダ、エセンテベの三姉妹の岩。風強い! イスタンブールで帽子なくしたけれども、この風ではどこかで飛ばされて慌てて自分も転落、という展開もなきにしもあらずなので、なくしたのはある意味良かったのかもしれない。新しい帽子はあご紐が付いているので、格好はイマイチだがともかく飛ばされることはない。


ツアーを終え、ホテルに戻り。明日朝のカイセリ行きバスの予約を済ませる。

宣言どおり、料理開始。

最初はDurakさんのお手伝いをして調理用具のコツをつかむところから。今日は中国人ゲストがホテルディナーを注文したようで、Durakさんはコース料理で大忙し。邪魔をしないようにコース料理の作業が一段落したところで、家族用のマトンとピーマン、トマトの大皿煮込みの手伝いから。反った包丁は切るのに慣れが必要だが、Durakさんはこれを巧みに操ってマトンの脂肪や筋を器用に取り分けていた。

自分が作ったのは、だし巻き卵風のイタパセオムレツ、牛肉のタイ風サラダ。なにぶん台所の勝手がわからない上に、ターナーない、黒胡椒ない、といろいろ予想外でチャレンジング。

オムレツ自体は大きなスプーンをターナー代わりに使ってうまく形になったのだが、イタパセを茎まで入れたのは失敗で、日本のよりもかなりゴツゴツした味になってしまった。

タイ風サラダはいろいろモノがない中で苦心。牛肉を薄切りにして茹で、水にさらした薄切り玉葱、イタパセと合わせて、オイル・レモン汁・チリ・塩のドレッシングで。トマト入れたほうがよかったかもなぁ、と後で思った。

オーナー一家とAvniさんと一緒にラマダン明けの夕食。ホームステイみたいだ。ちと無理してないか?という気はしなくもないけど、おいしいと言ってくれました、テシェッキュル。Durakさん作の煮込みはお世辞の必要なくおいしかった!


食事中はやはり静かで、食後お茶とデザートをしながら歓談の開始、という感じ。「私は何歳でしょう?」ゲームが始まったり、一家の長男次男が紙気球を飛ばしたり。忘れられない楽しい思い出をありがとう、と一家に感謝。

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_ [cooking] チャタロン


豚ばら肉をスピリッツ酒と水と塩でぐつぐつ茹で切り、フライパンで焼き目を付けるだけ、の簡単な料理なのにうまいんだなこれが。 玉葱と唐辛子とビネガーのつけ合わせが重要。