2014年10月02日
_ [computer] アスキーハイエンド書籍編集部の解散を聞いてつらつらと
嘉平、編集やめるってよ より。
アスキーが角川の一部となった時点から予想はされていたことなので驚きはないにせよ、華々しいマス向けではないが技術者に本当に役立つ本を作ってきた一角がまたひとつ灯を落としたというのは残念なことだ。
DTPが自動化されていて紙仕事はあまりなかったり、弊社が至らなかった事案があったりでアスキーの技術書部門とは業務上でのお付き合いは少なかったものの、自分の本棚にはアスキー、特にハイエンド書籍編集部制作の書籍がいくつか並んでいる。RubyKaigi 2014でも『プロフェッショナルのための実践Heroku入門』を購入したばかりで、これは実質、嘉平さんが部署から出した最後の作品になるのかな。
同社のいくつかの書籍については、現時点では達人出版会から PDFでの販売 は継続しており、絶版で入手不可能ということはない。 委託解除や引き上げといった事態はどうだろう、たぶん嘉平さんと達人の高橋さんの間で何か決まっているとは思うけど。
おそらくEWB(ASCII TeXを基盤とした簡易タグ組版システム)を使っていたのはこのハイエンド編集部が最後ではないかと思われるので(アスキーから分離した当時はEWBを使っていたインプレスも、今はもう使っていないはず)、その知識も散逸して消えていってしまうのかなと考えると寂しく思う。
何はともあれ、嘉平さんの深い知識と経験が新天地でも活かされることを願ってやまない。 ——またどこかでお会いしましょう(というか、版元編集者飲み会はとても面白かったので末席でまた行ってみたいなぁ……)。
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