2015年01月28日
_ [travel] ラオス ルアンパバーン旅行 (1)
寒いときにはアジア圏がいいねということでラオスのルアンパバーンに行ってきた。
ラオス自体マイナーすぎて「どこ?」という反応が多い。インドシナでタイ・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・中国に囲まれた内陸国、旧フランス宗主国、メコン川流域。訪れたルアンパバーンは街並みが世界遺産登録されていて、一番……というかほぼ唯一の主たる観光スポットとなる。
首都のビエンチャンも考えていたんだけど、メコン川を眺めながらビールや食事をするという堤防スポットが軒並み一掃されて無機質にコンクリート固めされちゃったらしく、ラオスの交通事情では国内移動もかなり面倒そうということで、珍しく1都市長期滞在・宿と飛行機以外はノープラン、というスタイルで向かう。
行きは羽田。制限区域内にカードラウンジができていて、ゲートに近いANNEXのほうは広くて綺麗なのに誰もいなかった(ゲートが遠いので行きづらいかもしれないけど)。
ラオスへの直行はなく、ベトナム航空を利用。タイ航空に比べて圧倒的安さ。その代わり、行きはハノイ泊が必要となる。機材はA321で古い上に3-3の席配置で、隣のベトナムおばちゃんの肘打ちを受けまくって辛い……(本人はまったく気にしてる気配もなかったし悪気も感じられなかったので、ベトナムの人混みでは普通なのかも)。
食事は自分は和食をチョイス。わりとおいしい。悪評のあるサービスについても特に悪い感じはしなかった。今は3 starエアラインだけど4 starに向けてコンサル入れてサービスや機材の向上をしているんだとか(春には787なども導入されていくみたい。そうすると羽田-ハノイ便も変わるかもね)。
ハノイのノイバイ空港T2は出来立てで綺麗。入国審査もわりとスムーズに終わった。 ただ、最近ベトナムの入国事情が変わったらしく、行きと帰りの両日でハノイ泊みたいなコースを取る場合にはビザを取る(要するに空港で買う)必要があるみたい。今回は行きの1泊のみで帰りは入国しないのでビザ処理はせず。
空港から出られるのが21:30頃、翌朝は10:20には空港にいないといけない……となるとハノイ市内に宿を取ると厳しい。ノイバイ空港の周りはまともそうなホテルがなくて非常に困るのだが、その中でも評判のまぁまぁ良かったAirport View Hotelに宿泊。
が、迎えの車で5分ほど走り着いた先は、妙に若いスタッフの兄ちゃんたち、エレベータのない5階建て、清潔感のないバスルーム、廊下の音がよく聞こえるドア、ジェット機音の響く窓、そして大きさだけは一丁前だがペッチャンコでスプリングの飛び出たダブルベッドと、体温を逆に奪ってるんじゃないかと思える化繊布団……。
うとうと程度しか眠れず、背中は痛い翌朝。この時期のハノイの夜〜早朝は普通に寒い。朝になるとフロントは感じの良い女性スタッフがつくようになって、昨晩の陰気くさい感じとはだいぶイメージが変わる。2USDの牛肉フォーはなかなかよい味。添えられたプリッキーヌをパートナーが噛ってみて悶絶していた。デザートのバナナがおいしい。
チェックアウトの時間まで周辺を少し散歩。ハノイ中心部はあまり雰囲気の良くない人もいるみたいだけど、空港周りはのどかで、ニコニコと人なつっこい感じ。
チェックアウトしてノイバイ空港へ。T2は大成建設プロデュースで開港したばかりとあって、綺麗ではあるものの、まだ作り中の箇所もあったり、テナント店舗は数えるほどしか入っていなかったり。制限区域内も同様で、ここでおみやげ買うといったことは当分無理な気がする。
小さなプロペラ機(AT72)でルアンパバーンへ。食事は出ず、ドリンクのみだった。2/3くらいがルアンパバーンで降り、残りの人は最終目的地のシェムリアップまで行くようだ。
ルアンパバーン空港は小さく、沖止めされた場所から徒歩でテクテクとターミナルに向かう。日射しはやや強めだが、湿気はないので気持ちは良い。
入国審査は14日以上滞在向けのビザレーンと、ビザなしレーンに分けられている。ビザなしでまぁまぁすんなりと入国、荷物を受け取り。宿泊するホテルのマネージャが迎えにきていた。日本円を少し両替(空港のレートは良かった)。足りなかったらATMを使おう。
APSARAホテルにチェックイン。綺麗で豪華な部屋で、バスタブも付いている。トイレはペーパー流し禁止。WiFiの電波はかなり弱く、切れやすい。目の前にはナムカーン川が流れていて、最終的にはこれがメコン川に流れ込む。
昼食を探して散歩。メインロードは観光ロードになっていて、街並が統一され、旅行者向けの手工芸品みやげ屋が多い。観光客の内訳は、ヨーロッパ(特にフランス)、米国、韓国(修学旅行生も)、中国、あとは日本といったところかな。観光地域だと英語が通じる……というよりずっと上手なのでいろいろ自分のダメさ加減に落ち込むね。
食事処悩むなーとぷらぷら歩いてメコン川沿いまできてしまった。がっつり食べてしまうと夕食に差し支えるので、パンを1個ずつと紅茶・コーヒーで。フランスの薫陶を受けただけあり、パンはわりとおいしい。メコン川は評判どおり茶色く濁っている。
ルアンパバーンは京都みたいなもので、お寺が各所にある。暇なときにはお寺巡りでもしよう。街には猫がたくさんいるが、大きいのや太ったのは見かけず、どの猫も愛想は悪い。鼠捕ってる感ある。
日が落ちるとレストランを中心にライトアップされる。ナムカーン川沿いはオシャレなレストランが多い。ホテルのWiFi事情ではいろいろ不便そうなので、UnitelのSIMとリチャージカードを購入。
メインロードのほうはナイトマーケットが始まる。値段は交渉制。
ナイトマーケットの端のほうで1つ折れると、ローカルフード通りがあり、台湾の自助餐みたいに各種盛られたおかずから適当に選んでプレートに載せた単位でお金を払って食べるところもある。選んだお店は盛られたおかずはどれもベジタリアンフードっぽいもので、豚肉の串焼きも頼んで食べた。肉は良かったけど、おかずは冷たくなっちゃって今一歩かな。ただ、値段はかなり安い。
相席でフランスからきた2人+たぶんスペインからの1人という組み合わせで少しお話など。しかし(そもそも雑談は得意でないけど)本当に英語が錆びついていて困った。
ぐるっと散歩して戻り。初日からだいぶ歩いてしまって少々くたびれた。
SIMはフルサイズのもので、マイクロSIM化するにはハサミでがんばってカットが必要。あってよかったスイスアーミーナイフ。何度か調整しながらスロットトレイに合わせて差し込み。認識され、SMSで178に「名前#japan#誕生日DDMMYYYY#パスポートIDの番号」形式で登録成功の反応はきたものの、リチャージや*122#での確認はできず。時間がかかるのかなと思い、諦めて寝た。(後述するが実際には1つ手順が足りていなかった)
朝。托鉢を見に行くには遅い時間なので今日の見学は諦め。乾燥するのか、喉と頭が若干痛い。
SIMは使えないままなので営業時間待ちなのかな……と思いつつ、調べてみると121に電話する、という情報があった。自動音声を聞いて勝手に終わると、SMSが飛んできて正常に使えるようになる。リチャージカードから10万Kip分をチャージし、「MI100」を209に送信。これで5GB分使えるようになった(結局1GBも使わなかったけど)。APNはunitel3g、ユーザー/パスワードはmms。さすがに速くはないがWiFiで切れ切れ・つながらないよりはずっと良い。
ゆっくり朝食。ご飯がおいしいと評判の宿だけあり、フルーツ、オレンジジュース、フランスパンとジャム、選択式のメイン1品(卵料理、おかゆ、フォー、パンケーキ、ミューズリ)、紅茶かコーヒーという組み合わせでどれもとても美味。
ナムカーン川がメコン川に入るところを見てみよう、ということで突端まで歩いていく。突端は高台の公園になっていて体操をしている人も。今のような乾季には対岸への竹橋が架けられていて、渡るときには通行料を取られる。
近くのお寺を散策。
おみやげになりそうなものはないかと、Daraマーケットに徒歩で向かってみる。ちょっと暑い。Daraマーケットには携帯や服、薬などはあるが、タイや中国などの輸入品が主で、ラオスらしいおみやげはなかった。周辺のミニスーパーでフルーツチップスやジャムが少し売られている。
マーケット周辺にあるというカオソーイがおいしいと評判のお店はもう時間が終わってしまっていたようで、食いっぱぐれ。
近いところで評判の良い、Delilah'sという店に入り、グリーンカレーとラープ、カオニャオ(スティッキーライス、もち米)を頼む。カレーは甘めだけれども食べているとそれなりに辛い。ラープはタイのパンガン島でイサーンのラープを食べて感動したので、本場ラオスならどうだろうという強い期待があったのだけれども、モヤシが主で紫たまねぎは入っておらず「アレ?」という感想。悪くはないんだけどね……。カオニャオは手でつまんで丸めてから食べていくのがおいしい。やや固めで赤飯に近い。
商店で簡単なおみやげを少し購入。疲れたので少し横になったり、お仕事をしたり。部屋の下はレストランで、BGMの特に低音がやや響く。
暗くなったところで夕食探し。ナムカーン川の竹橋を渡ってみるが、対岸には食堂はほとんど見当たらず、戻ってメコン川沿いをうろうろ。
レストラン自体はあるもののどれも決め手に欠ける……。結局、よく賑っていて野菜がたくさん取れそうな焼肉屋(シンダートケムコーン)に。1人6万Kipで食べ放題。ジンギスカン鍋のようになっていて、上で肉を焼き、下にはスープを注いで野菜などをしゃぶしゃぶにするという2つの楽しみができる。火は炭火(というか都市ガスはないので火力といえばみんな薪か炭、ホテルでもせいぜいプロパン)。肉は牛・豚・鳥のほか、イカやエビも。春菊がとてもおいしい。デザートに取ってみた焼きバナナは水分が蒸発しきっていてほとんど干し芋だった。
ナイトマーケットへ。入口でミニパンケーキを購入。少し焦げているがそれもまた良し。パートナーは日本から持ってきたスカーフをどこかでなくしてしまったのでそれもマーケットで調達。交渉の1度目で即決だったので値切りが甘かった、らしい。店員さんには日本語の上手な人もいる(というかラオス語、韓国語、英語と使い分けていそう)。
翌朝5:00起き。5:45に托鉢見学に向かう。托鉢自体はラオスのどこでも見られるらしいけど、寺の集まるルアンパバーンはその最大級のものだそうだ。メインロードに出ると早速お渡しするものを売ろうとする売り子が寄ってくる。高くて断わったが、後で調べたら「とても托鉢向けでないような粗悪なものを高額で売り付けるから、きちんと信心を持って托鉢に渡したいなら市場でちゃんとしたものを買うように」という注意喚起されていた。太陽が出ていないのでかなり寒く、座ってお坊さまが通るのを待つのはかなり辛そうだ。ツクツクやら観光バンやらが次々と乗り付けては、観光客が大挙降りてくる。実際のところ、メインロードで托鉢に捧げようと座っているのはほぼ全員観光客に見えた。
太鼓が叩かれ、6:30頃から本格的に托鉢の行列が登場。意外と歩くペースが速く、暗い中だと写真撮影もなかなか大変(フラッシュ禁止なのだが、やりたい放題な輩も多い……)。
昨日も行った合流部分をちょっと見にいく。霧が濃くて幻想的。
一眠りしたあと、朝食。お粥をチョイスしたがこれもまた絶品だった。
前日に比べて曇りがちで気温が上がらず、寒い。
メコン川を渡って対岸の村に行ってみることにした。最初は1人1万Kipと言われるが、ホテルで聞いたとおり1人5000Kipで合意。数分のクルーズだがなかなか心地良い。しかし船に植木鉢があるのはちょっとおかしいと思う……。
対岸は小さな市場がある以外は舗装もまだあまり進んでいない素朴な村。観光客もほとんどいない(船で同乗していたほかの観光客も1カップルのみ)。メコン川沿いに東へけっこう歩いてしまった。
市場まで戻り、昼食。何が食べられるかよくわからない食堂に入り、「スープ?」という問い掛けにYesでフォーが出てきた。胡椒が強く効いていておいしい。
パートナーはお菓子屋で揚げバナナと芋パンを買い、おまけでういろうみたいな餅菓子ももらって御満悦。ラオスのスイーツを大いに気に入った模様。確かにほど良い甘さで美味。
船で戻り、市場通りを見物。本来は朝市の場所なので昼も過ぎるとあまり出ている店も少ないが、野菜や果物は少し売っている。午前とうって変わって暑くなってきたのでホテルへ退散。乾季のルアンパバーンはおおむね午前が曇りがち、午後から一気に晴れるという天気なのかな。
夕方は街最大のお寺シェントン寺院へ。1人2万Kipを払って中に入る。中国の影響が強めかな。タイルなどを使った細かい装飾も多い。どこのお寺も長いボートを保持していて、雨季のメコン川レースに備えているっぽい。お坊さんたちが対抗レースするのかな?
宿泊しているAPSARAの併設レストランの評価が高かった("heavenly duck"という評価ってすごいな)ので、夕食に試してみることにした。
ワイン、レモングラスティー、ダックのグリル、水牛ほほ肉の煮込み。お通しのガスパッチョが爽やかな酸味で大変おいしくその後のメインに期待を持ったとおり、グリルも煮込みもとても素晴しい。ダックにはソムタムが、煮込みにはキャベツとミントがサラダとして添えられていて、これらも美味い。評判に違わず見事だった。
(2)へ続く。
2015年01月29日
_ [travel] ラオス ルアンパバーン旅行 (2)
(1)より。
夜と朝に少しお仕事。遅めの朝食はもう一度卵を選んでみた。やはりおいしい……。
パートナーの目に雑菌が入ってしまったようで充血がひどいため、Daraマーケット周辺の薬局に向かう。前回で歩くにはちょっと遠かったので、今回はツクツクに乗車。最初4万Kipと言われるが、ホテルで聞いたとおり1万Kipで締結。薬局で薬用目薬を入手。
軽く昼食探しもカオソーイ店は不明。ヴィスンナラート寺院に寄ってみた(ここは珍しく無料のトイレもあった)。人も少なくてまったりした雰囲気。
Google Mapsによれば近くにローカルのレストランもあるということだったのだが、場所はわからなかった。
手工芸品を扱っているコップノイというお店を見てみる。高いので買えないけど、趣味の良い品が多い。
裏手から「プーシーの丘」と呼ばれる小高い山を登ってみることにした。384段あるらしい。途中に検問所があり、1人2万Kip払う。頂上は街を一望できる素晴しい眺め。
メインストリート側に下ると、シックなお寺があった。壁画が印象的。
ようやく昼食。ラオス風サンドイッチはパリっとしたフランスパンに中華風の醤油炒めが挟まっていて、おかずパンっぽい。醤油とパンのミスマッチ部分はマヨネーズがうまく埋めている。カオソーイは辛く美味いがニンニクがかなり入っていた。
パートナーからおみやげにちょうどよいラオスコーヒーを売っている場所があるとのことで、メコン川沿いへ。
パートナーが選んでいる間に、かの有名なメコン川の夕日を撮影。これは絵になるなぁ。
選べたはよいが、なんとお金が足りない。少しまけてくれれば足りるんだが、値札の付いたものはビタ一文まからん(多分オーナーじゃないし)みたい。閉店15分前となる中、あわててメインストリートのATMで引き出し。MoneyTを使ってVISAのATMから無事に引き出せた。閉店5分前に戻って購入。
ナイトマーケットが始まっていて、パートナーがココナツ風味のドリンクとココナツ団子を(ちなみに団子はおいしかったが、翌日にはもう痛んでいた……)。
昼に場所がわからなかったアッサリン食堂は単にGoogle Mapsが間違っているということが判明。観光案内所でもらった地図にちゃんと載っていた。さほど遠くないので、荷物は若干重いものの向かう。
観光客のほかにも地元の人もけっこういて賑わいのある中華系料理屋だった。チャーハンが一押しらしいので、バジル入りチャーハン(ダックと豚)を頼む。塩気は強めだが、添えられるスープを飲みながら食べ進めるとおいしい。
ツクツクで帰ろうとしたがまったく通っていなかったため、メインストリートまで戻って捕まえて戻る(やっぱり4万Kipから交渉開始。ある意味わかりやすいな)。
朝はパンケーキにしてみた。シナモンとザラメを混ぜたようなパウダーがかけられていて、甘味は控えめなヨーグルトが添えられている。おいしい。パートナーはお粥。ジャムがとてもおいしかったのだけど、パイナップルのジャムらしい。街でジャム瓶をほとんど見かけないけど、どこで買えるんだろう……。
APSARAに別れを告げ、次のMy Dream Resortへ。迎えの車で15分ほど。地図上では近く見えたのだけど、車だとどうも遠回りの道じゃないとたどり着けないようだ。
My Dream Resortはナムカーンの対岸側(空港のある側)で、APSARAの人通りにぎやかなほうと違ってローカルな感じがある。バンガローの部屋は広々。あれ、バスルームとリビングの仕切りがないぞ……というか、ベッドから丸見えなのだが……。あと、珍しくここはトイレに紙を流してもよいっぽい。
敷地は広く、トロピカルな木々や植物が植えられている。ただまだ敷地拡張の途中なのか、一部はまだ小さいものも。数年するともっと立派になってそう。プールもあったので水着持ってくればよかったか。
自転車の無料貸し出しをしているので、さっそく周辺探索へ。マーケットが近くにあるみたいなので行ってみたのだが、午後に行ったところでは店閉まいしているところも多く、そもそもゴハンどころが見当たらない……。
バイクの後をついて古い橋を渡り、見慣れたメインストリートへ移動。
自転車だと近いな、おい。APSARA滞在中は徒歩だったのでかなり遠く感じていたのだが、自転車の機動力だと簡単に動き回れる。厳しい坂道もないし、この近辺で走る程度なら車もさして危なくない。ただ車道を走って右側通行は守ったほうがいいので、「あっち側も見たい」というときにはけっこう面倒だったりはする。
ジュースや軽食をいつも売っているモンマーケットでサンドイッチと、パートナーはラオコーヒー。サンドイッチは洋風の味で普通め。パンを温めてくれるともっとおいしかったかも。コーヒーは激甘だったらしい。
ポーシーマーケットという、街で最大級の市場にきてみた。自転車は後払いで駐車料金取られる(2000Kip/台)。エスカレータは存在はするが動いてはいない。近くには携帯屋が並んでいる。2Fは貴金属と空きスペースくらいで見るものはない。
1Fは屋内に服や化粧品、乾物食材などがあり、屋外をぐるりと生鮮が囲んでいる(時間が遅めなので肉は少なめ)。あくまでも生活用でおみやげになりそうなものはやはり乏しいので、自宅用の石鹸を調達した程度(市中よりだいぶ安い)。
休息をかねて、近くのオークポップトックという手工芸センターのカフェへ。ここは夜がだいぶ早く、17:00になると閉店になっちゃうみたい。とはいえまだ1時間ほどあったので、紅茶を飲んでゆっくりし、併設の手工芸販売所や制作現場などを見物。ここの宿も検討候補ではあったけど、メインストリートまではちょっと遠くて車の往来の激しい道を通らないといけないのでやはり向かなかったな。
ライステラスがあるという場所まで自転車で行ってみたのだが裏側からしか行けないのか、結局よくわからず。minimartという小さなスーパーも目指したものの、本当に小さいところで意味がなさそう……。ということで宿に戻ることに。途中では鶏がそびえるスタジアムとか、偉大なる首領さま的な像なども見かけた。
「ここのピッツァは世界一だった」など激賞されていて気になっていたピッツァ屋を自転車で回ったときに見つけていたので、「シェフピザ」の名を持つ者(森本さんの息子さんが命名)としては夕食に挑戦状を叩きつけにいかねばならぬ。
ピークには満席になってしまうらしいが、開店1時間後程度だったのでまだ簡単に座ることができた。ワイン、マルゲリータピッツァ、アンチョビピッツァを注文。少し厚めだが、サクサクして味は良い。チリパウダーは用意されていたけど、チリオイルだともっと良かったかも。個人的にはまだシェフピザのほうが好みだが、ピッツァ店の中ではかなりおいしい部類だと思う。メインストリートからだと、レストラン「イェンサバーイ」を目指してナムカーンの竹橋を渡り、イェンサバーイを通り越してT字路で左、50mほど。
ライトアップされたホテルは雀のお宿っぽい。20:00頃なのに眠くて倒れたけど、近くの民家でカラオケが始まってけっこうな大音量。これがラオス名物のカラオケか……(そういえば中心街のほうでも皆よっぱらって大音量で踊り歌ってたところがいくつか)。パートナーは寒かったらしく毛布を借りてきていた。
APSARAに比べると、ベッドが狭くて寝辛く、うとうとしては起きるの繰り返し。
朝。曇っていてものすごく寒い。タブにお湯をはるが、それで蓄えていたお湯がほぼ終わってしまったようで、あとはぬるいものしか出なかった。入れすぎ注意か。
食事はバイキング形式。シリアルとヨーグルト、目玉焼き、ハムとチーズ、じゃが芋のカレー風味という感じで。APSARAの後だと味の感想は「まぁまぁ」になってしまうな。
今日も自転車を借りる。橋を昨日は自転車でさっと通りすぎただけだったので、手前で止めて徒歩コースもチャレンジ。これは高所恐怖症の人には絶対ヤバイ。けっこう高いし、足元を支えているのはスノコみたいな板。スリットができてたり、ちょっと抜けかけてたり。今まで事故はあったんだろうか……。
おみやげを探しにきたものの、あまり買えそうなものはない。ジャムを1つDaraマーケット近くで調達。暇なのでお寺散策も。
お昼はAPSARA滞在時に気になっていた、近所のラープ食堂へ。誰もお客さん入ってないし、あまり清潔とは言えない雑巾が無造作にかけてあるし、これは外れかな……と思いつつナムカーンを眺めながら料理待ち。
筍とカボチャのスープ、カオニャオ、鳥のラープ。スープは独特な風味だが若い筍がたくさん入っていてそれはおいしい(いつ取れるんだろ?)。ここのカオニャオは絶妙だった。つぶが綺麗で、もっちりした味わい。ラープはやはりモヤシ入り、唐辛子がけっこう辛い。
宿に戻り、フルーツを食べたり散歩したり仕事したり。
夕食はBAN BAT SENEへ。有名なエレファントレストランの姉妹店でそっちよりはだいぶカジュアルなお値段らしい。とはいえコース料金を見たらちょっと手持ちに足りなそうなのでATMで引き出す。
ラオビールに、前菜は牛レバーのテリーヌ、メインはそれぞれチキングリルとフィッシュグリル、デザートはアイスクリームというコース。ビールはやや甘めで悪くない味。テリーヌはすばらしい。というかこれでお腹いっぱいになりそう。そして期待のメインは……あれ、チキン2つ来たぞ。なんか最初にややこしい聞き返し方をしてきてなぜか2つチキンの注文にされたらしい。チキンの1つは撤回されパートナーのフィッシュは待ちに。チキンは胸肉でパサついた感じがあり、フレンチフライドポテトもさほどの味ではない。遅れて現れたフィッシュフライのほうがよかったな。とはいえ、前菜で期待値を高めた分、メインは大いに失望。この店はアラカルトのほうがよいかも。だいぶお腹いっぱいだったが、アイスクリームでとどめを刺された(おいしかったけど)。ぐぶぅ。
踊りでもできそうな寺の境内。
フライデーナイトで騒々しいのと、ビールと食べすぎのせいで寝つけない夜を過ごす。
朝。飛行機のオンラインチェックインをしておこうと思ったのだが、ルアンパバーン発だと発券はできないらしく、とりあえずハノイ-成田の座席指定だけはしておく。
朝食はほぼ同じ。パートナーはお米のスイーツを選んでいた。おはぎっぽい。
昼にチェックアウトして送迎の予約、荷物を預かってもらい、自転車で外に出る。猶予時間的には微妙で、あまり遠くに行くと戻れなくなるリスクが高く、近場で時間を潰すしかない。
まずはビューポイントなる場所に行ってみたが、あまり整備もされておらず、見るものはなかった。Xangkhong Villageもすぐに到着してしまい、小さな村で食事どころもあまりない。ぐるりと北バスターミナルを眺めて新橋も通ったが、そのあたりは大型車の往来が激しく、自転車だと少々怖い思いをすることになった。
昼食は結局、中心街に戻って観光客からの評価の高い……というかAPSARAにいたときには毎日前を通るたびに「欧米人だらけやなー」と思っていたタマリンド。レモングラス入りのライムジュース、2タイプのラオスプレート。なるほど、評価が高いだけあって上品で美味。ラープもちゃんと紫タマネギが使われていて、ようやく求めていたものを食べられた気がする。
お寺でまったりと時間潰し。
帰りにスカンジナビアンカフェで夕食用のサンドイッチをテイクアウトした。
宿に戻り、着替えをしてお茶を飲みながら送迎車を待つ。空港へは15分ほど。
空港カウンターは2番目の並びだったものの、まったく進まない。電算化が中途半端なようで、紙のリストと見比べながら作業しているし、ここまで無愛想じゃなくていいだろうというくらいに無愛想なベトナム航空職員さんだった。15分以上かかってようやくチェックイン・ハノイまでの発券完了。ハノイ-成田の発券はここではできず、ハノイでやるようだ(というあたりで前のグループは揉めていたのかも)。
小さな空港で、ガイドブックではいろいろ注意書きされているように、食事どころはほぼない。特に空港がリプレースされてからは向かいにもなんもないよ。おみやげも市内で売られているものが数倍で売られている程度。
テイクアウトのサンドイッチは少しカレー風味のチキンで、ボリュームがありなかなかおいしかった。
制限区域内に入るも、中はパンなどを売る軽食店1つ、あとは高いおみやげ屋程度。おみやげ屋はびた一文まからないし、ほしいものもないので残金のKipはdonation boxに入れた(と思ったんだけど後でカバンをほじくり返したら2万Kip出てきた……)。
沖止めのプロペラ機に乗り、20分ほどの遅延でハノイへ。ルアンパバーンのゲート前でもバカ騒ぎしていたアメリカ人(かな? オージーかも)たちが隣や前でやっぱり騒々しかった。
ハノイ着後、乗り継ぎカウンターへ急ぐ。ハノイ乗り継ぎのベトナム航空職員はずっと丁寧。急いだ甲斐あり、1番に完了する。同乗便には韓国の大学?からの修学旅行生たちがいて、その処理でカウンターが詰まっていた。
セキュリティを抜け、ゲートを確認。ノイバイT2なのでやっぱり店もなく、やることがない。というか日本時間で考えると23時でこれから午前2時頃まで待たないといけないので、なかなかしんどい。パートナーをベンチで寝かせ、仕事を少し。WiFiはつながったけどなんか怪しい。
23:55搭乗。機材はA330でパーソナルモニタ付き。ただし壊れかけ。Skymapを見ようとするとPHPのエラーが出たり、映画チャンネルでは「ホビット」や「ハンガーゲーム」や「アナと雪の女王」といったカバーを使っているけれども、選んだ先にはどれもなくて用意されているのは微妙なラインナップだったり、といろいろオチャメ。まぁ短いし寝るだけなのでどうでもいいけど。
2-4-2配列の窓際を選んだので、行きと違って邪魔されることなく睡眠。ちょっと寒い。 そういえばベトナム航空名物のトイレ故障、やっぱりこの機材も故障していたらしい。
3:00頃に起こされて朝食。朦朧としていて写真も撮らなかったけど、和食でわりとよかった覚え。
定刻に成田着、外気温-1度。確かに身を切る寒さだった(これでも暖かいほうだったみたいだけどね)。荷物も無事に出てきて帰宅。
ただ、パートナーの鞄にラオスかベトナムかのどっちかでおそらく空港職員の汁物をかけられたようで、厄介なしみと臭いが付いてしまったっぽい。米国で私の鞄はファスナー破壊されるし、最近は鞄の受難だねぇ。