2015年06月28日
_ [travel] フランス パリ旅行 (1)
2015年のパリのエアショーに行こう! と、Linuxコミュニティ時代からの友人のfjtこと藤田さんと去年に話してて、エアショーだけよりはお互い家族連れてアパート滞在してパリ観光もするのがいいのではという急展開に。kmuto夫婦、fjt夫婦+娘さん というにぎやかで楽しい旅行となった。また、Debian仲間のフランス人Christian Perrierにはいろいろと協力してもらってとても助かった。持つべきものは友。
1月にエアショーの予定が発表されたのを機に航空券を予約。時間の短い直行やヨーロッパ周り便は高すぎて無理、中国経由は嫌なので割安な中東周りにする。第一候補にしていたカタール航空便は相談中になくなってしまい、第二候補のエティハド航空で確定。
成田から出発。両替したらユーロ高い…。アブダビへの機材はA340。空いていたので4席側に移動し、2人で占拠して横になって寝てた。食事は軽めにベジタリアン用のパスタ。悪くない。
- 『ホビット 決戦のゆくえ』: 原作からはかなり変えてるね。しかしやはりラブロマンスを込めるのは無理があるのではないかという気が。
- 『インターステラー』: 字幕ないとセリフが難しい……。宇宙空間との音の切り替えは確かに面白い。
朝食はお粥。カニカマが入っていておいしかった。
アブダビに早朝着。寒いと聞いていたので機内毛布を借りていき、パリ行きの搭乗ゲート前に陣取る。といっても乗り継ぎ時間ヒマだけど。無料WiFiは速め。ゲート近くには電源はないので必要なら出たところのPCコーナーに行く必要があった。少し仕事をこなしたり、Christianに連絡をとったり。藤田家作成のベーグルをもぐもぐ。
待っている間にビービーとインシデントアラートと轟音が何度も鳴り響いていたのはなんだったんだろう。結局よくわからなかった。日の出が美しい。
パリ行きの機材はB777。最初混んでるかと思ったけどやっぱり空いていたので、移動して広々と。機材にトラブルがあったらしく、情報のないまま30分ほどの出発遅延。朝食のマッシュルームオムレツはよかった。
- 『チャッピー』: 「ヨハネスブルクだからね、しょうがないね」
- 『ワイルドスピード EURO MISSION』: ご健勝のロックさまを観られるだけで満足です。内容はぎゅいーんでどかーんで戦車?
CDG空港着後にイミグレ、荷物回収。時間帯のせいかどちらもスムーズに完了。
出たところでChristianと久々の再会(たしかDebconf in Extremadura以来)。彼の車で一行を乗せ、宿へ向かう。途中、エアショーのデモフライトが見えた。
アパートメントのDa Home到着。
このお宿、Booking.comでの予約時からいろいろと奇妙なところがあってこちらからの質問にはまったく返答がなかったり、カードを受け付けてるのにサイトには銀行振込みについて説明があったり(でも結局振込みの連絡もこなかった)、鍋がないというコメントがあったり……。事前にChristianに頼んでreconfirmの電話してもらったのが以降もChristianのご好意に甘えさせていただくきっかけとなった。
着いてみたもののDa Homeの場所にはDa Homeの掲示はなく、Christianに電話をしてもらう。インド系の清掃人(フランス語は話せないらしい)がやってきて部屋へ入る。これから掃除するとか言ってていいかげんすぎる(しかも適当な掃除で60ユーロ)。水まわりなどで若干くたびれがあるものの、予想よりは部屋はよかった。前情報と違って全額キャッシュでこの場で払うように、と言われる。またChristianに電話してもらい、口頭でのカード決済に。Christianのおかげで本当に助かった(ダメだと3人くらいでATMに走らないといけなかった)。
掃除の間にChristianと一緒に買い物へ。最寄りの駅の券売機で地下鉄切符を購入。1駅離れたモノプリまで徒歩で行き(最初道まちがった)、夕食と朝食の惣菜と食材を買う。宿に戻り、Christianとはいったんお別れ。
夕食は惣菜中心に。私は飲まないけど牛乳おいしいらしい。イタリアでもおいしかった小イカのマリネはやはりおいしかった。アーティチョークはビネガー漬けですっぱめ。
鍋がないという口コミ情報だったが、奥のほうに深い鍋とフライパンはあった(が、4.5人分の料理皿を作るにはちょっと足りない)。フランスなのにワインオープナーはない。
すべてない前提でワインオープナー、鍋、フライパンと持ち込んだのは正解で、毎回夕食では総動員することになった。
朝。
朝ご飯にエシャロット入りの卵焼きを作成。今回は5人中3人がホームシェフという陣容なので、誰かが疲れててもほかの人がカバーできる。ヨーグルトもおいしい。
エアショー一般公開初日には私のみで出発。パートナーはパリの南側の見物、fjtさんたちは計測博物館と動物園へと別々に行動する。部屋の鍵はセキュリティボックス型のロッカーに預けられるので、バラバラでも鍵管理に問題ないのはありがたい。
地下鉄のAuberviliersまで行き、無料シャトルバスでエアショー会場のブルシェ空港へ。B線のブルシェ駅からもシャトルバスは出てるんだけど、B線の治安やゾーンでのチケット購入の面倒くささを考えると地下鉄で行けるならそのほうがいいという判断。バスも空いていたし、正解だった。
簡単な荷物検査と身体検査があり、それからチケットを見せて入場。すでにかなりの人の賑い。快晴で暑い。
最初にジャギュアがお出迎え。
展示は、各企業ブースのある屋内ホールと、航空機等の機材を実際に置いた屋外エリアに別れている。屋内は車輪、エンジン、座席、パイロン、ミサイル、レーダー、パイロットスーツ、金属加工など航空にかかわるたくさんの企業のブースが大小ある。日本の企業も数社出展していた。ただビジネスデーは終わったので、半分以上のブースが閉鎖。
ミラージュ2000にこんなところでお目にかかるとは。ヘリも多数。機銃の展示もある。
完全に今のトレンドはUAVやねぇ……。ロシア以外もう搭乗型の攻撃・戦闘機は新しく作らないんじゃないかというくらい。
あぱっちさん。
ホビー・スポーツ用の軽飛行機やビジネスジェットも。
混む前にと早めに昼食(実際、昼以降はどこも滅茶苦茶行列になってた)。ケバブセット11ユーロ。高い……。量も多すぎるので半分にして値段も半分にしてほしいぞ。
引き続き見物。ロシア機はウクライナ情勢的に来ず(ホールに合同で模型展示くらい)。ウクライナのアントノフが小さめの輸送機を展示していた。米軍のブースは人気。米軍も情勢に合わせてか、(ややお古の)対地攻撃モノを揃えてきてる。F15ストライクイーグルは初めて見た。
戦車番長A10。ガトリングやっぱり頭おかしい(ほめ言葉)。
フランスの軍用輸送機A400Mがでかい。
併設の航空宇宙博物館も、B747とコンコルド機内以外は無料で見ることができる。H-IIの模型もあった。
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第二次大戦系の展示。
屋外にジャギュアとシュペルエタンダール。
中にはミラージュIVがあった。デルタ機萌え。
快晴の中、軽飛行機による機動ショーが。
フランスが誇るラファール。空母に合わせてかなり小さめ。
有料席に行かなくても会場上空でショーはよく見える(カメラの制約であまり寄れてないだけ)。変態機動するヘリ、優雅なA350、力強いA380、爆音で鷹のように飛び回るラファール。
カタール航空の機材展示、そして中国・パキスタン共同開発のスコーピオン。アフリカあたりで内戦に使われてそうな気がする……。
遅くならないうちに帰るべ、とバスに乗ったところで、空から何機もの音が。「来なよ!」というほかのお客さんの呼びかけに応じて出てみると、フランスアクロバットチームのスモーク演技が行われていた。これは素晴しい。
宿に戻り。結局帰ってきたのは自分が最初だった。出発前に忘れていた仕事を1つ消化。 少し遅れてパートナー、それからfjt一家が帰還。
モノプリはちょっと遠いし高かったので、近くのG20というスーパーへ行く(歩いて3分くらい)。売っているものが楽しくて大量に食材を購入。パン屋でパンとケーキも買った。
ラビオリはよく煮込んだ野菜スープと一緒に。ハーブウィンナーはナスやトマトと一緒にオーブン焼きにした。カビサラミも美味。フランスパンはIHでも焼けるらしい(ただし直乗せすると天板が激しく汚れるので、後半ではオーブンのアミを上にのせて使うという技をfjtさんが編み出していた)。
この日はパートナーはカタコンブ(地下墓地)とモンパルナスを堪能してきた模様。 カタコンブは2時間半待ちだったらしい……。そりゃたいへんだ。
(2)へ続く。
2015年06月29日
_ [travel] フランス パリ旅行 (2)
(1)より。
朝食はヨーグルトとシリアル。フルーツの桃がとても美味。
向かいのレストラン、いつも閉まって見えるけどミシュランだのTripadvisorだののシールがベタベタと……。とてもミシュラン★持ってるようには見えないのだが。(バケーション入ってたらしい。Tripadvisorによると評判はいいっぽいが、ミシュランかはやはり怪しいような)
今日は地下鉄1日券(モビリス)を使って、パートナーと一緒にパリの有名どころを周る。fjtさん一家は郊外のシャルトルへ。
ルーブル美術館。入ったら1日終わってしまうので中には入らなかった。周辺にはうろうろと怪しい署名女性たちがいる。扉の前にただ座っているだけの背広の兄ちゃんがそれだけでサマになってるのはズルい。
パレ・ロワイヤルの列柱。
「最も美しいパサージュ(アーケード)」と言われるギャルリーヴィヴィエンヌ。その称にたがわず美しい通りだった。接続するコルベールは一般人は入れず、ガラス越しに眺めるだけ。
格子床が特徴的なパサージュのヴェロ・ドダ。こちらはちょっと寂れてシャッター街になってしまっていた。
ランチ探し。少し歩いた範囲ではあまりピンときたところがなく、下調べしていたときにメモしたところに行ってみよう……と行ってみたものの、ちゃんと地図に記していなかったがためにシャロンヌ通りを歩き回って見つからず。
シャロンヌ通りからだとそのまま宿に帰ってしまうほうが早そうなので、宿に戻り、場所を確認して向かう(そういえば宿のWiFiは下りはそこそこに速い。上りは遅かったり切れたりする)。レストランLes Portes(15, rue de Charonne)。うさぎのテリーヌ、骨付き豚肉のローストとマッシュポテト、鴨肉ステーキとフライドポテト、ミネラルウォーター。VATもあってかなりお高かったが、味はどれも大変素晴しかった。特にマッシュポテトはバターの風味がよく、絶品。
混み混みの凱旋門とシャンゼリゼ通り。シャンゼリゼのカフェの値段怖い。
プチパレが無料一般公開していたので見物(トイレもあるので便利)。各展示部屋に日本語を含めた各国語の説明シートが用意されていてわかりやすい。ニコちゃん大王みたいな変な像がある。
セーヌ川を渡り、駅から地下鉄で宿に戻る。
買い物をしている間にfjtさんたちが夕食を作ってくれていた。野菜サラダ、豚肉とトマトとマッシュルームのオーブン焼き、ブロッコリーの蒸しもの。こっちのマッシュルーム、大きい・香り良い・安いで最高だ(でもfjt娘さんはキノコ嫌いでブーブー言っていた)。
(3)へ。
_ [cooking] 鶏肉とナスのオイル煮込み、マッシュポテト
健康診断でいろいろひっかかった(笑)。
白米を中心に炭水化物が好きなのはしょうがないし我慢するのもストレスなので、おかずを増やして総量中の炭水化物率を減らすという方向を考えていこう。
鶏肉とナスはニンニク・玉葱と合わせてごく簡単にルクルーゼ鍋で炒め煮風に。
マッシュポテトはフランスを思い出しながら、メイクイーン種を茹でて潰し、生クリーム、バター、塩、胡椒と混ぜてみた。もう少し水分側に分量を振ったほうがよかった (クリームに比してじゃが芋が多すぎた)かもしれないけど、普通のマッシュポテトよりはずっとおいしくできたかも。男爵ポテサラに生クリーム入れるのもおいしいらしい?
2015年06月30日
_ [travel] フランス パリ旅行 (3)
(2)より。
朝食はfjtさんがオムレツを用意してくれた。マッシュルームのオムレツと、サラミのオムレツ。どちらも美味。ケーキ屋さんのマドレーヌ、こんな美味しいのは初めてかも(おみやげに買っていきたかったんだけど、お店がバケーションに入ってしまったっぽくて買えず)。
今日は皆でエアショー。乗り継ぎ駅のバスティーユ駅には当時の城塞・監獄の説明がある。 一度行ったルートなので迷うことなくバスにもすぐ乗って座れた。
が、最終日の日曜日であるこの日は前回のような交通規制がなく、バスは混んだ道をぐるぐると回って時間がかなりかかる。フランス人家族の子供が車酔いしてcore dumpしていたのが可哀想だった。
入場もなかなかの混み具合。展示を見ながら有料席へと進んでいく。 天気は雲が重く立ち籠めていて(少しパラっと雨もきた)風もあり、フライトデモがちゃんと開催されるのか心配になる。でもデモは続いていたので決行するようだ。
有料席到着。人数分のシートを確保しておいたので、最前列でゆっくり座ってデモを眺めることができる。持ってきたパンやハムや野菜をサンドイッチにしてほおばる。空も少し晴れ間が。
席の前にも広いエリアがあり、そこは一般開放されていて熱心なマニアたちが陣取って撮影している。
うひょー、こりゃ最高だ、楽しい楽しい。テイクオフからランディングまで全部見えるし、細かいところは大画面スクリーンにも映し出される。A350、A400M、ラファールが特によかった。パートナーも軍用機観察の良さがわかってくれて嬉しいよ、うんうん。
ラファールのデモでメインはだいたい終わった感じでぞろぞろ引き上げる人たちが多い(一応ビジネスジェットや小型機のデモは続いている)。アクロバットチームの時間までは長いし夕食の準備もあるので、我々も引き上げ方向へ。
トイレはどこもヤバいくらい長蛇の列。少し遠ざかった博物館の中なら清潔度や混雑もマシだろうと行った先はそれなりに混雑。とはいえ、外会場よりはだいぶマシだった。
トイレを終えて皆出たところでちょうどアクロバットチームのデモを観賞。いいねぇ。油絵のような雲と飛行機。
帰りしなにラファール観察。マリーン仕様はアレスティングフックある。 上空には敵機P-51マスタング。まだ飛ばすのかよ。
バスや地下鉄はちょっと混雑め。
カメラが重いので私とfjtさんと娘さんは宿へ直帰。パートナーとfjt奥さんに買い物に行ってきてもらう。夏至の音楽の日で、ちょうどジャズの生演奏が(ほかにも各所でいろんなジャンルの音楽をやっていたらしい)。
夕食はお世話になったPerrier夫妻を招いてホームパーティー。「パリで日本からの旅行者がパリの人を招いてホームパーティー」という時点でなんかおかしい気もする(笑)。 いろいろなことを話して楽しい時間だった。しかし自分は聞き取りはギリギリなんとかなるが、しゃべるときの構文力のなさと単語の出なささがダメだなぁほんと。
料理は、スパニッシュオムレツ、チーズ、ミネストローネ、鶏むね肉の醤油バターソース・ディル添え、ウィンナーとナスのオーブン焼き、ベリータルト。Christianからプレゼントされたワインもおいしかった。Christianの助けがなかったらそもそもこの宿の確保すら大変なことになっていたので、本当に助かったよ。Merci。
(4)へ。