2017年07月27日
_ [travel] ロシアMAKS旅行(2)
ロシアMAKS旅行(1)より。
ドゥーヴリウートラ、朝食。ヨーグルトがとてもおいしい。
リコッタとトマトとマッシュルームを具にバターでオムレツを焼く。スーパーで買ったブリヌイは、皮だけでなくて中に挽肉が入っていた。スメタナ(サワークリーム)、黒イクラ(味としては塩気の強いタラコ)を載せて食す。
午前は地下防空壕ツアーの「バンカー42」に突撃してみたのだが、窓口はロシア語しかわからん、予約は電話でせよということであえなく撃退される。
仕方がないので、次は「丘の上の救世主教会」へ。ただ、この日の午前はカテドラルはクローズらしく、地下の第二礼拝堂のようなところのみしか観ることができなかった(撮影は禁止)。昼の光景からは想像しがたいのだけれども、深夜になるとこの周辺に着飾ったパリピが集結してウェイウェイしているらしい。
宿の近くの木造教会。雰囲気があってよさそうだったのだけれども、滞在中はずっとクローズだった。
昼食作り。ビーフストロガノフの要領で、豚ロース肉を切って小麦粉をまぶしてバターで焼き、マッシュルームと玉葱とスメタナのソースで煮込む。ディルも鮮度がいい。
パートナーは電話でバンカー42の英語ツアーの予約に成功。
トラムと徒歩で、スターリン様式の建物の1つ「芸術家アパート」に来たのだが、あちこち工事中だし、中には入れないし、でまたも空振り……。この日はすべてが空振りである。豪華な外観と内部のくたびれ感が共産圏らしさを感じる。
そのままKitai Gorod駅まで歩いてしまったが、だいぶ無理があった。疲労困憊。短い夏に全部終わらせるぜ! とばかりにあちこちで大工事。
夕食はウサギ肉、ソーセージ、野菜の炒め煮。ウサギは身がしっかりして脂身の少ない鶏モモ肉という感じ。骨から身がなかなか外れないし、軟骨は固いので、やや食べにくい。
デザートは桃とヨーグルト。
朝。残りのウサギ煮、ニシンの酢漬け、ヨーグルトで。贅沢においしい。
Vorobyovy Gory駅から雀ヶ丘へ。2018年のサッカーワールドカップの会場ルジニキ競技場の最寄り駅でもあり、準備が進んでいる。
ただ、雀ヶ丘側の出口は出たらすぐ林で、お店もなんもない。水を買いたかったのだが見当たらないので、仕方なく頂上まで歩いていく。リフトが存在するようなのだが、案内は見かけなかったし、稼働していないという報告もあるようだ。
頂上には売店もあり、無事に水をゲット。モスクワの街並を一望できるほか、反対側にはモスクワ大学の建物も拝める。丘はバスでやってきた欧米や中韓の観光客でいっぱい。
グルジア料理の老舗なるお店を目指してバスに乗り、徒歩でノヴォデヴィチ修道院の横を抜けていく。Google Mapsさまさまである。去年に見た教会は、修復工事に入ってしまったようで足場で囲まれてしまっていた。
白鳥の湖公園なのだが、どう見てもカルガモかアヒルの親子である。
湖近くにあるグルジア料理店「U Pirosmani」。キャッシュのみと言われてしまい、若干手持ちが不安な状況なので節制めに。おすすめされていた豆とナッツの煮込み「ロビオ」、牛肉と野菜のスープ「ハルチョ」、あとはパン。ロシア料理ではあまりない、辛みのあるスパイシーな味だった。パンがサクフワでおいしい。
予約していたバンカー24の時間がそろそろ迫ってきているので移動……と思ったら少々早く着きすぎ、最寄りのTaganskaya駅のショッピングモールというのは単に小さい店の集合体でトイレなどはなく、とやや途方に暮れる。綺麗な公共図書館があったのでそこでトイレがてら時間を潰し、周辺の教会も見学。
バンカー24はかつての核攻撃防空壕。モスクワにはほかにも隠れたのがいろいろあるし、ほかの主要都市にもあるらしい。
この見学については情報が極めて少ない。Webサイトを見ても、基本的にはまとまった集団でのツアーを前提としていて、個人参加についてどうしたらよいのかはツアー内容から推測して、あとは電話するしかないという。パートナーの申し込み時の電話の内容(幸い、電話オペレータは英語ができる)から推測する限りでは、「Bunker-42 Tour」というオーソドックスなものになるようだ。
ゲートに10分前集合と言われて待つが、特にアナウンスらしいものはなく、小雨から本降りになってきたので扉をくぐって中へ。チケットを中で買ってこいとスタッフに言われて窓口で購入。英語は通じない。ここはソビエトだ、同志。申し込んだ名前などもまったく確認されなかったので、時間がわかっていれば飛び込みでも参加できたのかもしれない(ロシア語ツアーになる可能性はあるが……)。
英語ツアーのガイドは滅茶苦茶早口のおにいちゃん。内容の2・3割を聞き取れたかどうか……。同じツアーグループとなった人たちも英語ネイティブという感じではなく、インド人っぽい人たちは「わかった?」「わかんね」と話していた。
「写真は私が許可を出したところで撮ること」「ここは撮影もビデオも禁止」といった重要事項はわかったし、このバンカーの概要やキューバ危機で何が起きていたかといった事前知識を押さえていれば、たぶんこういうことを言っているのだろうなという予測はつく。
とりあえず地下65mまでをひたすら階段。螺旋状にぐるぐる降りるので、目が回る。50mくらいだと核攻撃で掘り起こされてしまうのだそうな。
中はちょっと艦船の中に似ている。
サンダーバードをほうふつとさせる。
核による反撃という想定。(ツアー客からのボランティアによる)オペレータ2人がキー、パスコード入力、発射をコントロールする。
最後にひとつ、ドッキリがあってツアーは終了。
降りるときにエレベータを見かけたのでこれで帰りはさっくり戻るのかな、と思いきや、65m階段を上がるミッションが全員に課せられた。ここはソビエトだ。
ちょっと値段が高いような気はするけれども、まぁ楽しむことはできた。
宿まで公共交通機関で行くには微妙な距離なので、歩いてみる。モスクワ川との中州に何かあるかと思ったけれども、さして面白いものはなかった。
スーパーで食材を買い、気になっていたデリKulinarnaya lavka Bratyev Karavaevykhでケーキを購入。クリームブリュレは絶品。卵と生クリームという材料を高品質にとれるロシアならではか。リコッタとレモンのパイ包みも、アーモンドやレモンの風味が濃厚でおいしい。
夕食。トルコのユフカのような薄いパンを買ってきたので、牛肉・パプリカ・ナスをフライパンでグリル風に仕上げてマヨネーズをかけてみた。
方針としてはよかったと思うのだが、ロシアの牛肉はいわゆる廃用牛なのだろうか?と思うほどに固くて臭みがある。叩いてからクミンなどの濃いスパイスで味を消すか、ヨーグルトに漬けて柔らかくするかでもしたほうがよさそうだ。
ロシアMAKS旅行(3)へ続く。