2018年05月02日
_ [computer] DPT-RP1のいいところ・悪いところ
とりあえず数日、自宅・オフィスや通勤中でDPT-RP1を使って校正作業をしてみた。
ペンによる校正は(たとえ悪筆でも)手軽でたいへん良い。基本的に見た目の校正が多いし、ちゃんと渡すための文字入力が必要なら別途あとで転記すればいいので、手書きであることにはデメリットはほぼない。
軽くて鞄に入れていても邪魔にならない。やや暗めな環境だと見えづらくなってちょっと疲れるが、発光ディスプレイよりも疲労度ははるかに低い。
自宅・オフィスでの共有問題は、自宅・オフィス両方のmacにDigital Appを入れて同じDropboxフォルダを参照させることでひとまず対処している。
問題、というかつくづく惜しいなぁということは多い。FAQを見ても「できねーっつってんだろ」という勢いを感じるので、よほどの大手の声でもない限り対応する気はないのだろうけれども、もうちょっとソフトウェア部分は改善してもよいのではと思う。
- WebDAVサポートもなくなって、クラウドドライブ系の直接アクセスは塞がれている。https://github.com/janten/dpt-rp1-py にハックツールがあるので、どうしてもLinuxツールが必要だったらこういうのを使う手はあるかも。今のところ作業サブマシンで絶対にmacを使わざるを得ないので Linux-Dropbox-mac-DPT-RP1 でのやり取りでもそれほど問題はないが、70MBくらいのPDFのやりとりは少々同期ラグが大きい。
- 「書き込み一覧」のUIがだいぶひどい。プレビューで出るが一度に6つしか表示されず、それ以上のものを見るにはページングで切り替えて選択する必要がある。そしてそのページにジャンプしたあと「書き込み一覧」を見ると、「1ページ目」に戻ってしまう……。20ページほどコメントを入れるだけで容易に地獄になる。ページを覚えてくれるか、一覧表示手法の選択肢がほしい。今のところこれが最大の問題点。
- 既存のPDFを差し替えると開き直してくれるのはよいが、これも1ページ目に戻ってしまう。ロック処理が入っているように同じファイル名であることはわかっているのだから、「とりあえずそのページにしてみてオーバーしていそうだったら1ページ目に」という挙動は難しくないはず。
- PDF内のノンブル情報は使ってくれず、ページは常に1からになる。前付でローマ数字が入っていると当然ずれて、書き込み一覧から参照しづらい。
- ページのジャンプが大雑把なバーしかない。数字指定もほしい。
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