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KeN's GNU/Linux Diary


2018年07月25日

_ [travel] バルカン旅行 (3)ドヴロブニク

バルカン旅行 (2)ベオグラードより。

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1時間のフライトは20分遅れで到着。ドヴロブニクの入国はスムーズで、ちょっと行列ができてきたかなと思うとすぐスタッフが増員されて、余裕がある印象。ATMでお金(クーナ)を引き出し。

頼んでいた送迎の運転手は熊のように大きく、車も2人には無駄に大きかった。最初ドヴロブニクの同じ名前の宿と間違えていたようで、旧市街真ん前で降ろされそうになってしまい、いろいろ確認して正しいところへ。帰りの送迎もどう?と聞かれ、お願いしておく。

ベオグラードもドヴロブニクも空港-市内間のバスはあるにはあるのだが、時間がかかるのと、停留所が宿との位置関係で大荷物を持った状態で動くに不向きという背景があり、送迎の額もタクシーに比べてさほど盛っているわけではない。

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アパートメントCity Break Apartmentに到着。こちらはベオグラードのアパートメントと比較するのはだいぶ失礼なほどに充実。値段も倍なので当たり前か……。綺麗でキッチン設備が整っており(こちらはIH)、給湯器もパワー十分。便利な調味料がストックされているし、布巾やタオルもたくさんある。

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そしてバルコニーからはアドリア海。ギリシャみたいだ。

有名な旧市街からは少し離れるが、ベルビュービーチという小さなビーチのすぐそば、評判のいいレストランやスーパーも至近で、旧市街などへのアクセスもしやすい。ただ、バス通りに面しているため、車やバイクの音はだいぶ大きい。

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建物自体はそれなりに年数が経っているようだが、リノベーションされている。同じように旅行者向けアパートメントルームにしているところもあれば、居住しているところもあるようだ。隣の部屋はバルコニーに自家製ラキヤの瓶が置いてあった。

真っ青な快晴の中、海沿いを歩いてバス停まで。パン屋がすぐそばにある。スーパーはかなり小さいのが1つ。眼下に見える海の誘惑が強い(泳いでいる人がいる)。

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到着早々ではあるのだけれども、これから旧市街は混む曜日周り(大きなクルーズフェリーが入港すると、7,000人以上がどっと旧市街になだれ込む)なので、この日のうちに旧市街を回っておくことにした。

キオスクでバスの10回券(1回12クーナ。1クーナ18円)を購入し、旧市街に到着。本当にみっちりと観光客だらけだー。

旧市街はもともと要塞でぐるりと石造りの壁に囲まれており、戦争で城壁や内部が大きく損壊したのを今も修復し続けている。

ピレ門という一番有名な門から中へ。この門は閉まることはなく、旧市街に入ること自体にお金は取られない。

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修道院、宮殿、教会など峻厳な建物が存在感を示し、細い路地にはレストランや雑貨屋が軒を並べる。なお、レストランなどの料金は滅茶苦茶高い……。

石畳がピカピカなのが印象的。

SIMを探したのだが売っているところが見当たらず。後で調べるとキオスクでよかったらしいが、滞在日数とあまり遠出しないことからアパートのWiFiとオフラインマップのMaps.meで十分と判断してSIM購入は見送ることにした。

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旧市街はすりばち状になっており、城壁付近は急激にせり上がった丘になっている。階段が急で大変なのに、登ってみた南側には居住している杖をついたご老人もよく見かけた。買い物やゴミ出しはどうやっているんだろう……。

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壁に囲まれているので海はあまり見えないけれども、たまにぽっかり空いているところもある。 猫がたくさん。デデッポーもたくさん。

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高低・遠近が組み合わさり、フォトジェニックな街。そのぶん段差や回り道が多いので、歩くのはけっこう大変! まじめに見回っていると1日必要そう。

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城壁に登ることもできるが、150クーナ、2,700円。混んでいるし疲れているので挑戦はやめておくことにする。

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大きめのスーパーで買い物。物価の高いドヴロブニクなので、全面的に自炊の構え。野菜の計り売りって少量の料理を作るときに本当に便利なので、日本でもやってくれないだろうか。

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ワールドカップのフランス・ベルギー戦を見ながら夕食作り。鳥むね肉のピカタ、パプリカの炒め煮、マッシュルームとじゃがいものスープ。バターが安いのはいいことだ。パンも高級めなところで買ってみたらおいしかった。

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旧市街でお祭りがあったのか、花火が上がっていた。しかも23時頃。

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朝の海。美しい。

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朝食を作る。昨日のスープにカイマクを入れてみたらとてもおいしくなった。

ソーセージはパプリカ風味。トマトとパルメザンチーズのサラダもいける。

食後はベルビュービーチで海遊び。行き方がGoogleマップではさっぱりわからないのだが、Maps.meだと細かく載っていてわかりやすい。ビーチは存外に素晴しいところだった。海遊びはほどほどの予定だったのだけれども、毎日通うことが約束される。写真は後出。

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遅めの昼食は近くのレストランカフェMagellanへ。Light Lunchというコースがあったのでこれを頼んでみる。

クロアチア白ワイン、コーヒー。パンはヒマワリの種みたいなのが入っていておいしい。

カリフラワーのスープが絶品中の絶品。これは真似したい、がカイマクのレベルの生クリームがないと無理そう……。

ツナのゴマ風味とクスクスサラダ、ツナは固めでゴマあえという最初不思議な味だったものの、慣れてくるとおいしく感じるようになった。クスクスはミントなどが入った中東風でとても良い。

鶏ソテーのデミグラスソースは、鷄もおいしいがマッシュポテトが特においしかった。これも生クリームの差か……。

デザートの桃とアイスはおいしかったものの、すでにお腹はだいぶ重くて目を白黒させながら平らげる羽目になった。

お値段は看板に書いてあったのよりも税金(消費税25%!)だのチップのいろいろとかかって、400クーナ、7,200円ナリ。セルビアからくると「高!」となるけれども、白金でランチとかいうとそのくらいかな、という気もする。なお、旧市街だと、もっと格下のレストランでも倍くらいするという恐しい話があるようだ。

外食で安くあげるならケバブなりパンなりを買って道や宿で食べる、ということになりそう。実際、テイクアウェイのドネルケバブ屋さんが近くにあり、階段で食している旅行者を見かけた。

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食後にカメラを持ってベルビュービーチの撮影。日がちょっとかげり気味になって、昼間ほど青さはなくなってしまったものの、それでも美しい。岩場が多いことで変に開発されすぎず、中心部から外れているので人も多くなく、隠れ家のように適度なサイズ感。

そして岩場には魚の群れも多く、シュノーケルを持っていったのは大正解だった。直前に「魚も少しいるらしいよ」という断片的な情報だけで普通の水中メガネと交換で入れた荷物(シュノーケルとグラスでだいぶ圧迫)だったけれども大活躍。

このままこの環境が守られるといいなぁ。囲われているのは水球のコートっぽい。旧ユーゴ圏では水球やバスケ、そしてサッカーが人気スポーツの模様。

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アパートの庭を根城にしている猫たち。

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買い物。この日はいよいよワールドカップ準決勝、クロアチア対イングランドで、紅白チェッカー模様のクロアチア国旗を掲げたり国旗模様の服を着た人たちが街中にたくさんいる。こんなに旅行者以外の在住の人がいたのかとちょっと驚き。

せっかくなので我々もテレビで観戦。アパート周辺あちこちからも同じ音声が聞こえてくる。

国歌斉唱のときはさぞかし盛り上がるのかと思ったけど、トイレタイムなどにされていたようで静かだった。意外。

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試合はゲキ熱! イングランドに先制されてうめき声、そこからクロアチアが同点弾。バルコニーにTVを出して観戦していた隣の家では、おっちゃんが発煙筒を掲げて喜びを表していた。

そして延長戦で逆転、どっかで花火が上がる。そのまま守り切ってついに勝利!!

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道路はピーピーパーパーと大騒ぎ。正月初日の出暴走ですか、というくらいのハコ乗り旗振り、バスもタクシーも一緒に喜びのクラクションを鳴らし、「こうしちゃいられねぇ、さっそく○○に集合だ!」といわんばかり。動画で撮っておけばよかったな。

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ピレ門前あたりは一晩中祭りだろうなーと思いつつ、さすがに歩いていくのは遠いし、ハイになった車やバイクに突っ込まれるかもしれないし、バスは道路が大変そうだし、ということでほどほどに夜景と喧噪を楽しんで戻る。

バルカン旅行 (4)ドヴロブニク へ続く。