2018年07月26日
_ [travel] バルカン旅行 (4)ドヴロブニク
朝。マッシュルームと皮付きベーコン、紫玉葱をバターで炒める。素材からおいしいなぁ。
泳ぐ前に朝のベルビュービーチを撮影。やはり素晴しい。前日に比べると波はあるが水温がやや高めで、シュノーケルにぴったり。遊んだ遊んだ。
お昼はピッツァ屋に行ったものの、満席で入れず。仕方がないのでパン屋でパイ。あまり甘くない。
ピッツァが食えず悔しいので、「最強のカルボナーラ」を作ることにした。クロアチアの濃い味のベーコンと卵、圧倒的密度の生クリーム、イタリア産パルメザンチーズ、クロアチア白ワイン、そして生フィトチーネ。うむ、これぞカルボナーラだ。卵の味が違うなー。
ベルビュービーチが素晴しかったので、ほかのビーチも同じくらい素晴しいのかな?ということでバスに乗ってバビンクックという高級なホテルが点在する北西エリアへ行ってみる。
ビーチはこの公園を抜けていけ、とな。
ビーチは見えるものの、どこもホテル系のプライベートビーチばかりで全然近寄れない。
結局パブリックなところとしては北のカバナビーチまで歩かされることになった。ズンドコ音を響かせるカフェと、有料のテントにパラソル、造成された浜。これは「量産型ビーチ」だ……。何の面白みもない。人が多いせいか、海もさして綺麗でもなく。
バスで移動して西側ラパド地区のビーチエリア。新ホテル街として今開発が進んでいる。しかし、こちらもまた海岸沿いにサンセット系カフェが並び、ビーチは芋洗い……。これも量産型だ。
岩場の水は綺麗だし、夕暮れは美しいけれどもねー。バスに乗って引き上げ。結局ベルビュービーチ最高では!?という結論だった。ラパド地区は宿泊地の候補だったので、こっちにしなくてよかった。
夜ご飯。ブレクというパイを買ってきた。1つはほうれん草とチーズ、もう1つはチーズのみ。ラードで焼いたパイみたいで、最初はギョウザのような食感と風味を覚えた。1つでけっこうな腹持ちがある。
マッシュルームのオムレツ、鷄とジャガイモのスープはどちらも良い出来。
朝。目玉焼きとパプリカ炒め。卵がやはりうまい。
ドヴロブニクの最後のフリー日はどうしようかと考えたたけれども、「旧市街の城壁歩きをせずにドヴロブニクを語るなかれ」だそうなので、朝一番の空いているときを狙うことにした。
アイス屋から覗く名状しがたきもの。ああ!窓に!窓に!
朝8時なのでピレ門もガラガラ。しかしトイレも開いてないのが地味に困る。公衆トイレはあるが、コインしか受け付けない。
1人150クーナの城壁登りチケットを買い、上へ。ここから1周2km、一方通行の城壁巡り開始。
おぉ、これは楽しいぞ。空いていてまだ暑くない時間帯なので、さくさく歩ける(これをピーク時に灼熱渋滞は死にそう……)。
赤い屋根、青いアドリア海。洗濯物や学校がこの中に普通の生活があることを主張する。
チェックポイントの半周を越え、1周。途中のトイレは壊れていて使えず。
スタート地点のほうを見るとじわじわ混みつつある。最後にミンチェタ要塞の高台から眺めてゴール。かなり撮影して回ったものの、終わってみれば70分程度だったので相当空いていたようだ。
宿に戻り、ランチは前日に入れなかったピッツァ屋Vita Bellaへ。早い時間なので今度はさすがにガラガラ。
チーズ盛りとペパロニのハーフハーフのピッツァ、ホワイトチーズもりもりのグリークサラダ。まぁまぁおいしかったけれども、ピッツァは期待をかけすぎたかもしれない(これだと自分で作るほうがいいかな……というところ)。Tripadvisorではバジェットクラスとのお店だが、飲み物込み200クーナ+チップで4,000円弱なので、だいぶお高い。
おみやげを買いにスーパーへ。カイマクを持って帰りたい……(無理)。
ドヴロブニク最後の晩餐。豚肉ソテーをビーフストロガノフ風に生クリームで煮込み。ブロッコリーのほうは蒸したくらいでは全然固くてダメだったので茹で直してリカバリー。
朝ご飯。サラミとパルミジャーノ、きゅうりとミニトマトのサラダ。皮が固くて中身が肉厚のきゅうり、日本でも普及しないかな。
チェックアウトの時間まで少しあったので、パートナーは最後の海の撮影に。入りてー。
部屋にお別れ。とてもいいところだった。
送迎の車に乗って空港へ。ドライバーのほかにその同僚も乗っていて「クロアチア勝利は最高だったよ! 次勝って優勝したいね!」とのこと。しかしベオグラードでもそうだったが、「talk me!」と言われても、知らない人といきなり世間話するって日本語でも困るだいぶ高レベルのコミュ力要求なんだよ……。
空港の外には猪みたいな犬がおった。
ラウンジはこじんまり。パンがけっこうおいしい。
ドヴロブニクからまずはイタリアローマに飛び、そこからドーハ、そして成田と飛ぶ。リスク要因になるので乗り継ぎ2回は避けたかったのだが、飛んでいないものは仕方がない。
ドヴロブニク-ローマ間はLCCのVueling。「Vueling…スペイン…セビーリャからバルセロナ…機材トラブル…大幅遅延…パートナーの体調悪化…」とトラウマが表出したが、普通に時間通りに搭乗。一応カタール航空のコードシェア便なので、荷物は成田までスルーだし、乗り継げなかったとしてもカタール航空になんとかしてもらえる。ただVuelingではローマから先の搭乗券は発券できないので、ローマのカタール航空のカウンターを探して発券してもらう必要がある。
A320、3-3席。狭いけど短距離なので。イタリアのカカトから入りローマへ。
ローマフィウミチーノ空港着。カタール航空のトランスファーカウンターがわからなかったのだけれども、空港中央のアリタリアのカウンターで尋ね、遠くのEゲートへ移動。カタール航空カウンターで無事に成田へのボーディングパスを入手する。
パートナーはコーヒーショップ、私はラウンジへ。スプマンテは大変よかったけれどパンがおいしくなかった。大量に取ったもののほぼ全部残してしまっていた人がいたけれど、さもありなん……。チーズとハムだけにしておくんだった。
カタール航空で一路ドーハへ。B777、3-4-3席。『パシフィックリムUPRISING』はけっこう面白かった。『Welcome to Lebanon』は微妙。食事のペンネアラビアータが美味しかった。さすがイタリア。
ドーハ着。今度はボーディングブリッジだった、やったー。
やはり絵になる空港。バグラワも買っておく。
行きと同じラウンジに行ってみると、深夜にもかかわらずめちゃ混み(むしろこの時間に飛行機が集中して混むのか)。別ラウンジのバウチャーを受け取る。
入ったラウンジはファーストクラス系が使うものらしく、どんなすごいところなのだろう……とワクワクしていったものの、ちょっと高級、なのかな?? というところだった。ラウンジに集中して混みすぎていたせいもあるかも。お酒や料理は少しだけ高級そうではあったが、機内食がたまっていたので紅茶をいただくだけで終了。
成田行きのゲート。一度入ると洗面所がなく、パートナーによると出るのはいろいろ面倒があったらしい。
成田便はまたB777、3-4-3列。同じシステムだけれども、日本便のほうがローマ便よりもタッチスクリーンの質が良い。
『Commuter』を観たあと、なぜかインド映画を連続で『バーフバリI』と『BANG BANG』。朝食は蕎麦と牛肉煮込みでまぁまぁ、昼食はクレープでおいしかった。ペンネもそうだったが、つまりベジタリアンメニューだとおいしいんだろうか?
成田には定刻着。行きは指認証だったのに、帰りは顔認証が導入されてて驚き。ほとんどチェックしてるかどうかわからないくらいの状態であっさり通ったけど、これで本当に認証できちゃうんだ。
帰宅してからは遅いので早く寝ればよかったものの、ちょうどワールドカップ決勝のクロアチア-フランス戦で、時差ボケもあって2人でしっかり観てしまった。負けてしまったのは残念!
ベオグラード・ドヴロブニクそれぞれの良さを堪能できた旅だった。どちらの国も英語はよく通じるし、わりと聞き取りやすい気がする(観光客慣れしているということはありそう)。
肉やその加工品、乳製品、卵の品質の良さはとてもいい。自炊派には最高の環境。アパートメントはいっぱいあるし、毎日洗濯機で洗濯できるというのはホテルでできない贅沢(ただ今回はどちらも乾燥機は付いていなかった)。
ベオグラードのほうは、親日国セルビアとかお節介すぎるほどお節介、という感じはわからなかった。田舎のほうに行ったらまた違うのかも。晴れの中もう少し賑やかな風景も見られればよかったが、それはそれで暑くて熱射病になっていたかもしれない。時間があればもう少し回りたいところが多かったかな。
ドヴロブニクのほうはさすが世界から観光客が集まり、リピーターも多いだけのことはあった。旧市街を楽しむには自らの足で進むしかないので、歳を重ねて足腰が悪くなる前に行ったほうがよいところかなと思う(さらに旧市街内の宿に泊まるとなると、スーツケースを持って階段を延々登る羽目になる)。
そしてトーキョーの気温と湿度はタイやシンガポールを超えるレベルでマジ死ぬ日々だった。今日はちょっとベオグラードっぽい?