2019年07月23日
_ [travel] シチリア旅行 (2)
シチリア旅行 (1) より。
タオルミーナ最後の朝食は甘物メインで。チェックアウトしてシラクサに向かう。 なお、シチリアではチェックアウト時に別途で市税を徴収される。
バスターミナルでまずは空港行きのバスのチケットを買う。ハイシーズンのダイヤになっていたようで、予定していた時間よりも1つ早い、すぐ出発するバスに乗れた。タオルミーナの鉄道駅、途中の都市、カターニャ駅、カターニャ空港と寄っていく。
1時間ちょいでカターニャ空港着。シラクサ行きのバスチケットを買い、空港の売店でお昼ごはん。
ハムのパニーニはまぁまぁ。もう1つがシチリア名物のお菓子カンノーリ。パリっとした皮の中にリコッタチーズが入っている……ということで、一言で申せば「でかいコロン」。コロンを腹一杯食べたい、という子供の夢は満たせそうだが、大人の味としてはだいぶ微妙な感がある。
シラクサのバスターミナルに到着するが、宿泊のオルティージャ島に行くバスというものが見当たらない。ガイドなどには載っているのだが……(結局、実験段階だったのでもう通っていないっぽいという結論?)。暑くて辛いので、タクシーに乗って島へ。13EUR。
入口がわかりづらかったけど、B&BのMaeco Ortigiaに到着。ホームレスが建物の扉の前に構えてたので大丈夫なのか不安だったけど、フロントも部屋もとてもいい感じ。猫の一家が住み着いている。なお、この建物で衝撃の事案(宿はまったく悪くない)に出くわしたのだが、書くのもはばかられるので省略。
洗濯を済ませてお散歩。シラクサのドゥオーモは有名なスポットで、ギリシャ時代のアテネ神殿を魔改造して教会にしちゃったもの。列柱などにその面影が残っている。また、装飾にはイスラム的な感じもある。
猫が多い。島なので周囲は海に囲まれているが、水はタオルミーナほどの透明度はない。夕方もだいぶ遅くなっていたけれども、泳ぎ遊んでいる若者たちがいた。
オルティージャではウニのパスタを食え、らしいので夕食はそれを食べに出てみる。が、その目当てのレストランPerle d'Ortigiaはお休みで、第二候補のお店Osteria Da Sebyへ。
赤ワイン、シチリア前菜セット(カポナータとか)、ウニのパスタ。 ウニのパスタはうーん、まぁ普通かなぁ。というところで、残念ながら感動は薄かった。
廃墟のようなアポロ神殿が、島の真ん中にどーんとある。周囲には市場がある、が日も暮れるのでお片付けモード。
橋を渡って本島側へ行き、パートナーが目をつけていた馬肉バーガーのお店Paninoteca da Antonio e Danieleへ。トラックを使った移動式店舗で、お客は皆ローカルっぽい。ハンバーガーは赤身の挽肉にオリーブとマヨネーズがたっぷり。感動的とまではいかないにせよ、おいしい。
夜の散歩。オルティージャ島は人通りも多く、まったく危なくない。
宿の食堂ルーム。お茶は自由に飲めるし、冷蔵庫から水を自由に持っていける。
朝食。前評判どおりここの朝食は素晴しい。パン、ハムやチーズがとてもおいしいし、カプレーゼも良い。
シラクサの一大スポットであるネアポリス考古学公園に向かう。結局、島から行くには観光バスに乗るのがベストルートのようだ。1人5ユーロで1日乗り放題。ハイシーズンなので20分に1本ペースで走っているが、人気が高くて満席乗車拒否というのも見かけた。島〜本島の著名どころとぐるっと回りはするけれども、一方向なので、たとえば駅やバスターミナルに行くという用途には遠回りすぎて不向き。
ちょっと立ち寄って「写真タイム!」となる海岸はすごく綺麗で魅力的なんだけど、かなり降りないと辿りつけなさそう。
共産圏にあるようなタワー(遠くからでもよく見える)は、マドンナ・デッレ・ラクリメの聖所記念堂というところらしい。
ネアポリス考古学公園の共通券は2日間有効で、ネアポリス考古学公園とパオロオルシ博物館の2箇所を利用できる。理論上は1日で回れることは可能だが、暑いしかなり歩くことが予想されるので、おとなしくこの日は公園だけにしておき、翌日に博物館という予定を立てた。
ヒエロン二世の祭壇、ギリシャ劇場。劇場は本当はもっと大きかったのを、シラクサの町作りのためにいろいろ持っていっちゃったらしい。
天国の石切場と呼ばれるエリア。洞窟はディオニュシオスの耳と呼ばれている。『走れメロス』に出てくるディオニュシオス王の元ネタの人。日なたと日陰で温度が極端に違う。
円形闘技場。いかにもローマっぽい。
朝一から回ったとはいえかなり暑かったので、園内のNeapolis Cafeでレモングラニータ。暑さに堪えた体に染み渡る美味さ。
バスに乗り、宿に戻る。宿の食堂でリモンチェッロがご自由にお飲みくださいになっていたので一口いただき。ウォッカにレモンと砂糖をぶちこんだもので、爽やかさと甘さと、ガツンと来るアルコール。
A Putiaでランチ。リモネード、カジキのジェノヴェーゼ、チキンのレモンソテー。ジェノヴェーゼは松の実がたくさん、パスタもももち柔らかで香り良く美味。チキンのほうは本当はポークを頼んだつもりだったのだが、ポロに聞こえてしまったようだ。こちらはやや普通め。家庭的で良いレストランだった。
午後もまだまだ暑いので、海水浴のできる岩場へ。透明度はいまいちかな。テトラポットのほうに行くとそこそこ透明度もよくなって魚も多いが、ちょっと波が強くて打ち付けられそうになるので、無理はせず。さほど大きくないスペースにローカルの人たちでいっぱいだった。
夕方のシラクサ オルティージャ島の街。
夕食はピッツァを食べることにした。Sicily-Pizeeria&Lounge Barで白ワイン、ナポリターナ(ケッパー、アンチョビ、オレガノ入り)、ヒヨコ豆の揚げ物のパネッレ。普通めだけど、おいしかった。
隣にあったスーパーCrai Simpatiaに寄ってみる。確かにバリラが一杯だった。この猫は何食わえてたんだっけか……。
夕方のマリーナと、夜のドゥオーモ広場。周囲にはレストランが並び、露店商がおもちゃを売っている。ドゥオーモの前の階段でぼーっと座って人を眺めるもまたよし。
朝食前にメールで仕事が舞い込んでおり、朝食時間前にパタパタと編集作業をしていた……。朝食はクロワッサンがおいしい。
アポロ神殿跡を過ぎてベネディクティス通りにまっすぐ広がる朝市をひやかす。ヤホー。
ナッツの山、色とりどりの野菜、カジキの輪切り、スカンピ。乾燥オレガノが束で1ユーロという以外はそんなには安くはない(円が弱いともいう)。
観光バスに乗り、パオロ・オルシ考古学博物館へ。シチリアで最も重要な博物館、らしい。
ゾウやカバのいた先史時代から石器時代、ギリシャ植民都市時代、ローマ時代。最初はよっしゃ回るぜーと進んでいたのだが、3層かつドンキホーテのようにあちこち曲がらされて歩きにくいので、後半は疲労困憊で適当に流す羽目になった。アフロディーテのヴィーナスがどれだったかもよくわからんかったぞ。
館内には何もないので、出てカフェSan Giovanni Sicilyで一服。レモンのグラニータ。
サンジョヴァンニエヴァンジェリスタ教会。とても美しい外観。
バスで戻り、宿の近くのフライ屋さんFisheriaでランチ。野菜のサンドイッチ、フライの盛り合わせ。フライには小さなカニやエビがいっぱい入っており、サクサクしておいしい。
シラクサ最後の夕食は、宿の向かいのRistorante Pizeeria La Sciccheriaへ。リモネード、ツナサラダ、焼き野菜、シーフードリゾットと頼んだが、テーブル用オリーブオイルがこの店オリジナルのフレッシュなもので、パンや料理のどれにかけても超絶美味に引き立てて驚いた。
夜の広場を散歩。
シチリア旅行 (3) へ続く。