2019年07月25日
_ [travel] シチリア旅行 (3)
シチリア旅行 (2) より。
朝食をとり、午後のバスに乗るので荷物をフロント預け。24時間フロントではないけど、建物に入るための鍵を貸してくれるので問題ない。
カラヴァッジョ展やってるでーということでチケット買って入ったのだが、カラヴァッジョ1枚と関連の画家1枚というずいぶん質素なものだった。
島の突端のマニアーチェ城。観光スポットとしてはだいぶ地味めかな。
シラクサ最後の食事。ロカンタRetroで、オレンジのサラダ、シラクサ風パスタ(アンチョビとエビのペースト)。どちらも少し変わった風味だったけれど、おいしかった。
最後にサンタルチア教会でカラヴァッジョを無料で観覧。こちらは撮影はできなかった。
宿から荷物を回収し、バスターミナルに向かう。島内は一方通行でタクシーもあまりいない。橋のたもとまで行き、本島側方向への道路でタクシーを拾ってバスターミナルへ。運転手によると明日は35度になるとか……(その後フランスがサハラ熱波でえらいことに、みたいなニュースも確かにあった)。
シラクサ-パレルモ間のバスはすでにBus CenterのWebサイトで発券済み。そのパレルモ行きのバスは大賑わい。席数以上の発券はされていないはずなんだけど、自由席なので、急いで乗らないと並んで座れないことになる。
バスはシラクサから海岸沿いの工場地帯を横目に走っていく。
2時間ほどでシチリアの中央にある山の町エンナに到着し、パーキングエリアで小休止。暑い!あとは延々と山並みが続く。
パレルモ到着後は気温によって歩くかタクシーか決めようと思っていたんだけど、わりと涼しめだったので歩くことに。
20分ほどで宿のB&B Delle Vittoreに到着。内装は綺麗で、朝食の残り物ではあるけれども食堂でおやつを自由につまめる。メイン通りのマクエダ通りのすぐそばで少し外の音は聞こえるものの、窓を閉めれば防音がよく効いていた。
パレルモ旧市街はローマ通りとマクエダ通りという2つの並行する道路が貫いている構造になっている。しかしそのマクエダ通りはほとんどの時間を歩行者天国にするというなかなか剛毅な運用をしているようだ。それは慢性的交通渋滞にもなるわ。
ローマ通りのほうはだいぶ寂しくてちょっと両側も荒れたところがあったのに対し、マクエダ通りのほうは商店街や飲食店が並んで賑やか華やか。
マクエダ通りを北に進むと、町のシンボル的存在のマッシモ劇場が立っている。観光案内所はもう閉まっていた。
さらに進んでもう1つの劇場のポリテアーマ劇場も観察。
夕食は、「量はあるが味はとても良い」と評判のLa Balenaへ。固定コースメニューしかなく、品数の少ないビジネスメニューは選べないという時点ですでに負けを覚悟しないといけない。
アンティパストに、イカのフライ、魚のフライ、カジキのカポナータ、タコとセロリのマリネ、エビのマヨネーズソース、イワシのフライ、車エビの素揚げ、ムール貝盛り合わせ。
前菜時点で明らかにお腹いっぱいである。フライ系がおいしく、特に車エビは外側のカリっとした味と内側に閉じ込められた半生のジュワっとした味が絶妙だった。ムール貝は多すぎて、ちょっとムール貝苦手になったかも…。
プリモはなんと3品。シーフードリゾット、ツナのパスタ、ボンゴレパスタ。パスタがモチモチの食感がとてもおいしい。が、明らかに殺しにきてる。お腹いっぱい。
セコンドはさすがに3品ではなく、カジキとロブスターのグリル。 がんばった!
デザートのオレンジソルベは別腹でおいしくいただけます。
本当に目がぐるぐるするくらい食べた。増し料金でいいので、1人前をシェアさせてほしい……。
夜もマクエダ通り周辺は安全な感じ(ローマ通り側は暗くてやや怖そうなところもある)。
B&Bの朝食。シラクサの朝食には劣るものの、種類は豊富。
しかしだいぶ旅行疲れな感じなので、この日は遠出するのはやめて、近場を回ることにした。
まずはクァトロカンティというそれぞれの角に泉がある四辻へ。この四辻を北に行くとマッシモ劇場、南に行くと駅、西にカテドラルと王宮、東に港という構成。
ジェズ教会、かな。バロック調の荘厳な装飾。
バッラロ市場。生鮮が揃い、活気あふれる楽しい通り。ただお土産になりそうなものは少ない。
パレルモには旧市街を1周する無料のバスが走っている。NAV CENTROが目印。一方向なのと時間はあまり当てにならないという問題はあるけれども、うまくコースを組めると便利。しばらく待ったらバスがやってきた。
パラティーナ礼拝堂裏までバスで行く。「王宮とパラティーナ礼拝堂のチケットは正門じゃなくて裏にあるので罠やでー」とガイドに書いてあったのだが、実際着いてみたら「正門側にチケット売場は変更になりました」という案内標識が……。ということで、今後行かれる方はカテドラルで降りたほうがよさげ。
少し荷物検査があり、列柱の中庭を抜けて礼拝堂へ。金ピカでアラブノルマン様式の豪奢な内装。
ノルマン王宮を見学。今は州議会会場にも使われているらしい。
無料バスで戻り。親切なんだろうけど、マッシモ劇場の前の停留所(宿に近い)で降りようとすると「ここマッシモじゃないよ!」と乗客が皆で忠告してくれる。
疲れたので昼は宿にあるおやつと果物、紅茶で済ませる。
その後、おみやげ探しにスーパーへ。新市街のcoopとカルフールを回って買い物。あまりいいおみやげ屋はないなぁ。
夕食どうしたものかねぇとちょっと疲れた頭でヴェッチリア通りを歩き、呼び込みにつられてPizzeria DADALIAに入る。が、ここは完全に外れだった。
これは自分のミスだけどMussel soupという文字でマッシュルームを連想して頼んでしまったのだが、ムール貝の盛り合わせ……。スープどこやねんと聞くと下にたまったソース分のことらしい。肉巻きは刻んだハムなどを牛肉で包んだものだけど、ぱっとしない味。グリル野菜はまぁまぁ及第点。パンは不味い。サーブも会計も遅くてうんざりだったので、チップは最低レベルにした。
疲れていても、やっぱり下調べは重要だな。
夜のマクエダ通りを回って帰り。
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