2019年07月26日
_ [travel] シチリア旅行 (4)
シチリア旅行 (3) より。
朝ごはんは甘物系で。
「パレルモに来てモンレアーレに行かないのは騾馬」と言われてしまうらしいので、日曜日だけれどもモンレアーレに向かう。市バスを使うようなので、タバッキでバスチケットを購入。本当は無料バスを使えるとよかったのだが、歩行者天国でクアトロカンティまで来てくれないようなので、徒歩でカテドラル、さらにパレスティーナ礼拝堂の裏側まで。
バスはなかなかの混雑で、運良く座ることができた。
モンレアーレの最大の見所はドゥオーモ。さすが人気の場所だけあって車もいっぱいだし、すごい人だかりだな〜と思っていたら、単に「マラソン大会」だった。ちょうどゴールの時間らしい。
ドゥオーモは日曜ミサということで、信者でない人は後ろから撮影。ミサが始まる前は暗めで地味だったけど、始まって明りがともると、こちらも金色のモザイクがよく映える。
日曜で屋上などには行けないということで、中庭のほうを。入口がちょうどマラソンイベントでわかりにくくなっていて、しばらく探してしまった。
列柱の彫刻は1本1本異なるらしい。
ドゥオーモの外壁が凝っていて、これはとてもよかった。
広場では舞踏会が開催中。
お昼はPeppino Trattoriaへ。ラビオリは餃子っぽい。ここのマルゲリータはぶ厚くてパンピザぽい感じだった。あとはナスのミラネーゼ。ちょっと時間がかかりすぎるお店だけど、味はまぁまぁ良い。
モモのグラニータを売店で。
おみやげを探して少し歩いてみたものの、あまり良さそうなものがなさそう。道の切れ目からはパレルモの市街地と海を見渡せる。
バスで戻り、マッシモ劇場を外から見物。
パレルモのストリートフードの脾臓バーガーを食べるべきか悩んだのだが、食欲タイミングと合わず、結局食べ損ねてしまった。
家具屋でなぜかお茶碗を買った。
夕食は、田舎風料理を出すと評判のオステリアOsteria La Biancoへ。
ごまパンがおいしい。前菜盛り合わせはメニューにはないが、Googleマップの写真を見せて頼むことができた。しかしカポナータがかなり甘いのは衝撃(確かにシチリアのは甘酢煮ではあるんだが……)。アーティチョークが良い味だった。
クリームコロッケは最高に美味。パネッレもふわっとして良い。
牛肉と豆のシチューは、ちょっと普通だったかな。普通においしい、という感じ。
朝。朝食は変わり映えがないのでちょっと飽きてきた。翌日早朝のチェックアウトとなるので、先に市税の支払いを済ませ、鍵の返し方などを確認。
最後のパレルモ観光は教会巡り。
ビザンチン様式のマルトラーナ教会。マリアさまにひざまずく海軍提督のこの絵は傑作と名高いらしい。そうなのか…。
もう1つはイエスさまから戴冠される王様。@henrichに似てるなと思った。
隣のサンカタルド教会。屋根が3つのクーポラになっている。
カテドラルでチケットを買って屋上へ。メチャ疲れる。 しかしパレルモを一望できて、これはまた絶景かな。
カテドラルの宝物庫と地下室、霊廟と回る。回るというか、それぞれがどん詰まりなので、行っては戻ってくるの繰り返し。この王冠、被ると時計じかけのオレンジみたいに目にハリ刺されそうな気がする。
カテドラル内は工事中とのことで開館予定は午後らしい? 本当かな。
カテドラルへの通りはそれなりにおみやげ屋通りになっていて、こじゃれた乾燥パスタなども売っている。
カフェでレモンとココナツのジェラート。
お皿を探して陶器屋に行ってみるが、外れ。おみやげはシラクサで買ったほうがよかったか。
これまでは12時頃のランチでどこでも入れていたんだけど、14時を過ぎたこの日はランチピークタイムっぽいようで、どこも満席。相席で入れたBisso Bistrot。
頼んだサルシッチャのパスタと魚介のクスクスは、どちらも期待を上回っておいしかった。
歴史あるカンノーリ屋さん…でカンノーリではなくカッサータを1つ買ってきて、部屋の食堂でいただく。修道院で作っていたお菓子だそうで、マジパンと砂糖たっぷりでできており、すごく甘いけど上品で美味。
カテドラルを再訪してみたけど、やっぱり全然ダメで「今日から3日間閉じます」に変わってた。そんなことだろうと思ったよ…。
暇つぶしに無料バスで海側のカルフールへ。猫にご挨拶。
ここのカルフールで、パートナー探していたコショウ入りのパルミジャーノを入手。さらにフマキラーの200V対応のベープマットが!!
これまで旅行に持っていく電気類で唯一変圧器を必要としていたのがベープマットで、しかも変圧器はすぐに壊れるという大きな問題がある。蚊取り線香は火災報知器が鳴りそうだし人間がいぶされる。スプレーが効くのはLPGガス式のものだけで、電池で回す式のはほとんど気休め。
というずっと懸案だった状況だったので、これは本当に嬉しい。
フェリーチェ門を抜け、海へ。しかし若者カップルが集うという埠頭公園は閉鎖中だった。
しょうがないので船が停泊しているあたりをふらふらと。沿岸警備隊の船を見ていると、MSC社の大きなクルーズ船が。地中海を回っているらしい。
パレルモ、そしてシチリアの最後の晩餐はOsteria Pane e Aliviへ。
スモーク類のプレートは「スモークサーモンしかないけどほかのと組み合わせられるわ」ということで、焼き野菜グリルとセットにしてもらう。これはグッドチョイスで、野菜がとてもおいしい。
ドライトマトのパスタは、炒めパン粉かけてねーと言われる。イワシ団子のトマトソースも良い味で、満足度の高いしめくくりとなった。
通りに別れを告げ、翌日早朝の出発に向けての支度。
さらばDelle Vittore、パレルモ。
宿からローマ通りに出てすぐのところに空港バスの発着所がある。時間が近くなると職員がやってくるので、1人あたり6ユーロを支払い。現金で払ったけど、カードもできるっぽかった。バスは新市街側で頻繁にお客を乗せていき、最終的にはけっこうな人数に。ピークタイムなのか、バスは2台で来ていた。
さて、エージャンエアでギリシャのアテネに飛び、1時間40分の乗り継ぎでオーストリア航空のウィーン行きに飛び、さらに1時間30分の乗り継ぎで成田行きに飛ぶというルートの始まりである。
エージャンエアのカウンターはなかなか開かず。空港内はだいぶ寒い。カウンターは開いたが前のグループがなんか面倒くさいことになってる…なぜ人は荷物の重さ制限があることがわかっていながら無駄にチャレンジするのか。
アテネから先のオーストリア航空のチケットはアテネで発券かなぁと思っていたが、普通に成田まで発券された。
ラウンジはセキュリティの前にある。さほどたいしたものはないので、軽食を少しつまみ。 おみやげはあまり買えそうな場所はない。
セキュリティで、ワイン1本はビニール袋に入れていれば手荷物にOKって書いてあるような絵があったけど本当かな?
ギリシャ…プロペラ機…沖止めでバス…悪い予感しかしないが、案の定、搭乗が遅延。バス降りてから行列が進まず、炎天下でつらめ。ドアクローズ後もなかなか出発できず、とうとう水が配られ出した途端にあわただしく出発、というドタバタ展開。結局30分遅れで出発というありがちな幕開けとなった。
何も出ないだろうなと思ってたらハムパニーニが出てきた。
その後もじわじわ遅れていき、さらに沖止めでバス待ち、ということでアテネ空港のゲートを出たときにはすでにボーディングタイム。シェンゲン内の移動なのでロスは少ないにせよ、ダッシュで駆け抜けて、出発ゲート到着したときにはボーディングも半ば終わっているところだった。こりゃ人は乗れたけど荷物はロスバゲかな、と覚悟。
荷物を待ちまーすということで15分ほどそのまま待機になった。我々の荷物で待たせてしまった気がする…。席はモニタもないこともあって広め。
スナックと飲み物が支給された。隣で飲んでいるスパークリングが気になったものの、ここで出発がまた遅れたということは、ウィーンのEU出国やセキュリティで急ぐ羽目になるかもと思ってジュースでガマン。
ウィーン到着。残り1時間だけど、ボーディングブリッジだし、CAさんによると「余裕余裕」ということだし、ウィーンは下調べによるとシンプルらしい。降機後は足早に抜けてEU出国。何も聞かれることなく余裕の通過だった。で、EU外に行くときにセキュリティあるんだろうなぁ……と思ったら何もなかった。あれ、そうなんだっけ。
ということは水とか普通にずっと持っていてもよかったのか。
ラウンジに行くには時間がないので、ゲート回りを少し巡る程度であとは時間待ち。
パスポートチェックのためにカウンターに呼ばれる。ついでに私の荷物来てます?と聞いてみたところ、ちゃんと来てますよ、とのことだった。ありがとうアテネの空港職員さん!
搭乗。クラシック音楽が流れているのがさすがウィーンのオーストリア。
さて、これで気兼ねなくスパークリング行ける。夕食はポークを頼んだらトンカツだった。けっこうおいしい。
しかしどうにも眠れず、つらーと思いながら映画観賞。キャプテンマーベルとグリード2。
朝食はオムレツで、マッシュルームがおいしかった。
定刻に成田到着。荷物も無事に出てきて、ほっと一息。いろいろと新たな味を知った旅だった。
- シチリアは魚介の使い方が上手な印象。ベネチアのレストランの魚料理はいまいちだったので、見直した。
- 本土よりもハーブのワイルドさがガツンと攻めてくる。ギリシャや中東の影響だろうか。
- 物価は高かった…。今回は久々に自炊なしのヨーロッパ旅行だったこともあり、10ユーロ単位でバンバン飛んでいく。
- スーパーで買い物をするとき、非接触クレカでないと「はぁ…」とクソデカタメイキをつかれる(大袈裟)。日本はスイカが普及しちゃっているから、クレカのほうに非接触が付くのは当分先かなぁ。せめて次の更新のときには付いているといいんだが。
- 日本人旅行者はほとんど見かけなかった。そもそもアジア系自体が少なめ?
- 短時間2回乗り継ぎはわりと辛い。寝れないし、帰国後もしばらくダルさが取れなかった。