2019年10月27日
_ [travel] サンディエゴぶらり旅行 (1)
ここ数年来で最大級の案件並行数を日々こなすのにうんざりして気力が萎えてきたので、「趣味全開で行きたいところに行って観光しつつノマドする」をテーマに単身で米国サンディエゴを訪れてきた。シリコンバレー企業で面談とかもないよ!
相方は10月は無理→かねがね思っていたサンディエゴに空母観に行くか…→とりあえずESTAチャレンジ→通ったので飛行機と宿手配という経緯。
台風の行方が心配だったんだけど、台風前に出国、台風後に帰国、というタイミングで被害には遭わず。自宅のほうも大きな被害はなかった。
成田。T2ではわりと定番にしているカレー屋でチキンカツカレーのランチ。
LA経由のほうが安いんだけど、時間優先でJALの直行便。B787の席は満席で、隣の圧がちょっと高め…。
夕食。選んだスパイス煮、これがなんかひどい味だった…JALでは珍しいような。
寝れないので『トイストーリー4』(昨今の風潮でboさんが姉御キャラに…)と『T-34レジェンドオブウォー』(これ最高に面白いのでは!?)を観た。
朝食に吉野屋牛丼。卵とかいろいろ凝ってて美味しい。
米国現地でSIMを買うのはいろいろ面倒らしいので、今回SIMはmostsim 7 daysをAmazonで買っておいた。アクティベーションにあたっては事前に現地開通日を設定しておくだけでいい。T-Mobile回線で、建物の地下以外は問題なく通じた。
空港到着後、荷物を回収し、入国。小さな飛行機・コンパクトな空港なので、行列なしで時間はほぼかからず。LAXとかSFOとかは辛かった記憶…。
市内へのバス992に乗車、$2.50。空港バスなので荷物の置き場所も用意されている。空港とダウンタウンはすぐ近くなので、30分くらいで到着。
宿泊はガスランプクォーター近くのコンフォートイン。2つ星で、いろいろとショボさはあり、雰囲気的にはモーテルっぽい。
部屋には電子レンジあり。洗面所がベッド側にあるので、トイレ入ったあとに手を洗うのがわりと面倒。浴室にバスタブがあったので、疲れたときにとてもよかった。
クーラーが後付け設置の窓クーラーで、外の音がダダ漏れになっている。昼間は問題ないけど、夜中うるさいと困るな。
TVをサブモニタにしようとHDMIケーブルも持ってきたんだけど、ちょっと使いにくい場所の設置だったのでサブモニタ化は諦め。
時差で寝たい気持ちはあるけど、まずはおみやげや水などを買うのによさそうなスーパーを物色へ。
市内はシェアキックボードのステーションがたくさんある。アプリから登録・利用できて近距離なら$1〜$2程度みたい。便利そうだけど、課金で何か面倒になると困るのと、日本と違う車の交通ルールを忘れて撥ねられそうなので、今回は止めておいた。
ふらふらとスーパー3件ほど物色。中は撮影しなかったけど、冷凍食品コーナーの充実っぷりがさすがというべきか。食材の物価は安くない、というか高い。コーン・小麦それぞれのトルティーヤやトルティーヤチップスの品揃えが豊富なのはさすがサンディエゴか。
ホートンプラザは町の中心だと思うのだが、わりと寂れてて、空きテナントも多い。地代が高すぎ?
辻のあちこちでホームレス(白人も多い)を見かけるし、糖尿病由来とおぼしき障碍者も頻繁に目にした。
モルガンスタンレー、ウェスティン、ホールトンプラザパーク、バルボア劇場など。
トローリー(トラム)は便利。アメリカっぽい町並みを歩く。
話題のweworkがあった。
せっかく南西部に来たので、テクサメックス料理を食いたい! ということで、チミチャンガのあるお店Valentine'sへ。
チーズ入りのブリトーを揚げる、というだいぶイカれたハイカロリー料理なんだけど、注文した店ではいろいろオプショナルに付けないとシンプルなものだったようで、チキンチミチャンガはトルティーヤチップスのナチョスっぽい程度のものだった。まぁでもそこそこのヘビーさはある。コーラと合わせて$13。アルコールはこの店にはなかった。
夕方のサンディエゴをぷらぷら散歩。海軍のスーパーホーネットが飛んでるのが見えたけど、気付いたときにはもう遠くに行ってしまった。
隣のケータリング屋の店頭にあったケーキの食玩。こんなの食ってたら血糖値爆発するわ。
テレビでアメフト観ながら寝落ち。夜中に起きて、スーパーで買ったトルティーヤチップスを一袋空ける。また早朝に起きてしまったので、仕事をちょこちょこ片付けた。
(2)へ。
2019年10月28日
_ [travel] サンディエゴぶらり旅行 (2)
(1)より。
朝ごはん。……これはつらい。野菜類なし。マーガリンは植物由来なので実質野菜、ということでしょうか。
林檎で気を紛らわしてみるが、これも味はいまいち。ソーセージと卵の味はよかった。
トローリーの駅に行く予定が、方向を90度間違ってけっこう歩いてしまった。裁判所などがある綺麗なエリア。
トローリーのブルーラインAmerica Plaza駅。CompassというICカードとそれに乗せる交通1日券を購入。$2+$6で$8。そういえば『歩き方』だとブルーラインもオレンジラインも終点がAmerica Plazaになっているのだが、ブルーラインとオレンジラインが共通なのはFifth Aveまでで、そこからブルーラインはAmerica Plaza、オレンジラインはCivic Centerに分かれている。歩けはするけど、マリーナ側に行くならブルーラインに乗ったほうが楽。
アムトラックのSanta Fe駅。ロサンゼルスなどにもこれでさくっと行けるらしい。トローリーのグリーンラインSanta Fe Depot駅も隣接。
マリーナのほうへテクテクと歩く。
今回の旅の目的、CV-41 ミッドウェイに到着。1945年就役のこの航空母艦はベトナム戦争、湾岸戦争を経験し、1992年退役、2004年から博物館。
まだ開館まで早かったので少し周辺をぶらつく。
開館。事前にオンラインチケットを購入しておいたので、すぐに入れる。ハンガー(格納庫)の前で音声ガイド器を貸し出していて、日本語もある。ただ聞こえにくかったり、話が冗長だったりであまり使わず。
まずはワイルドキャットがお出迎え。
開館時間前に軍関係のパーティがハンガー内で開催されていたようで、その撤収作業が進んでいた。体育館3個ぶんくらいある。
最後のはカタパルト用のスチームタンクだね。
いくつかの機体のコックピットも展示されており、朝一番だったので、F14トムキャットのコックピットにもすぐに乗れた。視界が予想以上に狭い…。射出ハンドルを引きながら「グース、キャノピーに気をつけろ!」と心でつぶやいてみた。
階段で甲板に上がる。新旧海軍機揃い踏み。
トムキャット、ホーネット、ファントム。トムキャットはミッドウェイには塔載されたことはなかったんだけど、海軍博物館なのでOKなのだ、多分。サンディエゴ自体がTOP GUNの聖地だしねぇ。
対潜機のバイキング。初めて見た。
スカイホークのお姿と、F4のアレスティングフック。さすがフックは鋼鉄感がありゴツい。
E-2Cホークアイも初めて見たなー。犬っぽそうな気がしていたけど、実際本当に犬っぽかった。
有名なStatue Embracing Peace。しかしサンディエゴに帰港した水兵なのかと思いきや、元々はタイムズスクウェアでの写真なのか…。
クァー
航空母艦の甲板クルーは職種をベストで色分けしている。
チヌークの内部に潜入。
カタパルトクルーに合わせてゴー。こんな短距離で重い飛行機をふっ飛ばせるのかと驚く。
甲板は広くがっしりしていて、一見すると地上の広場と変わらないくらい。
イントルーダー、プラウラー、コルセアIIなど。遠くに停泊中の現役艦ルーズベルトが見える。
無料の30分アイランド(艦橋)ツアーに参加。これは最高にアガりますねー。退役軍人のガイドさんに連れられて、細い階段を上がり、航空指令所、ナビゲーション、ブリッジ、操舵と見学。混んでいるときだとツアー参加が無理なこともあるようで、朝一に来ておいてよかった。イージス艦を舞台にしたドラマ『LAST SHIP』を最近観たので、これがこういうのに使う機器だよねというのがわかって楽しい。
10人程度のツアーの中で、この中で軍人さんは?という問いに、陸軍だよーとか、ポーランド軍のエンジニアだよーとか、濃いな!
ツアーを終えて、さらに作戦室とか艦長用の調理室とか。
階段も通路もめっちゃ狭いし、段差があってひたすら足を上げて歩く運動。
航空作戦指揮所。砂漠の盾オペレーションのときのものっぽい。
古風な通信室。ラジオ経由での通信指令が解析されてここでプリントアウトされてくるという仕掛け。
うぉー、Pneumatic tubeの現物だ!
無線傍受などのためのコントローラが膨大に並んでいる。
これで甲板と艦橋の周遊は完了。まだ全体の半分……。
カフェコーナーから外に出てみたら、LSD-52揚陸艦パールハーバーが通り過ぎるところだった。
航法システムのコンピュータ。大きなドラムテープが回り、ランプがピコピコしている昔のコンピュータのイメージそのまま。
艦内コンビニ? 映画ビデオのレンタルなどもここが担っていたらしい。
兵卒の寝室。3段ベッドで超狭い。米国人の体格でこれは死にそうだ。ベッド下の棚が各兵唯一のプライベートなロッカーとなっている。イビキがスピーカーで流れていて大変イヤゲ(笑)
通路にはときたま、スピーカーが設置されており、艦上離発着の騒音をその場所で録音したものを流しているんだけど、これがまたかなり騒々しい。慣れればコケコッコーみたいなものなのか。
アンカーチェーン。これだけの巨体のためのアンカーなので、とんでもなく太く頑強。バルブを手動でひたすら回して上げ下げするらしい。
CDC、Combat Direction Center。イージス艦など普通の戦艦ではCICって呼ばれてるところ。要はここにレーダーとか通信とかソナーとかあらゆる情報が集約される場所。艦橋より重要な場所かも。
士官部屋は2段ベッドでだいぶ高級になる。
航空部隊のミーティングルーム。
これってもしかして、着艦時にアレスティングワイヤーのどれにひっかけたかの成績発表? (手前から2番目がベストとされている)
次は甲板下へ。
チャペル、上級士官用の食事スペース、食堂。いかにもアメリカーンな、食指をそそられないメニューだ……。
理容室。男子のカットに選択肢はないらしい。
ランドリー。クソ暑いし誰にも感謝されずに文句ばかり言われる、ブラックな職場だったらしい。
巨大な鍋やミキサー、フライヤー、グリル、オーブン。
ホール兼、有事の際は野戦病院化するスペースっぽい。
艦船の兵站マップ。日本は横須賀が拠点になっている。
工作室。自給自足できないといけないからねー。
艦のエンジンである蒸気タービン。巨大。
最後はbrig、営倉。被疑者はここで沙汰を待つことになる。
ということで、(写真がうまく撮れなかったところも含め)ミッドウェイ全周踏破完了。3時間半、しめて20,000歩以上歩いたらしい。満足でサンディエゴに来た甲斐は十分にあったけど、さすがに疲れた……。
カフェ。日頃ビールは飲まないものの、サンディエゴは名高いブリュワーが多いことで有名らしく、せっかくなので地元のクラフトIPAビールを頼んだ。苦みが効いて味も濃くて美味。
食事はクラムチャウダーとチーズトースト。チップ入れて$25。味は満足だったんだけど、やっぱり高いよ。
頼まれの買い物をしにパークバレーへ。郊外型の巨大なショッピングモールだけど、トローリ+徒歩で行ける範囲。破産したFOREVER21の店舗もあった。しかし目的のブツはなく、あまり面白みもないモールだったので早々に撤収。
1800年代のサンディエゴ発祥の地という歴史地区、オールドタウン。実際には保存というより再現だし、アメリカなので歴史というほど長いものでもない。メキシコ領地でもあったので、メキシコ系の展示やショップが多め。ハチドリがいた。
暗くなると周囲的にちょっと怖い感じがする。
バスに乗って元海軍工廠のリバティステーションへ。再開発でショッピングやアートの場所になっており、その中のリバティパブリックマーケットは大きなフードコートになっている。
普通は車で行くところっぽく、特に夜に歩きで行くのは止めたほうがよさそうではあった。マーケットの中は賑やか。
アメリカ料理だと野菜が本当に全然とれない……。パスタを目指して訪れたんだけど、野菜はあんまりないようだし、ほかの各店も油がきつそうで食指がそそられず。
最終的にベトナム料理屋で海老の生春巻と、豚肉となますのパオズを購入。食べにくいしちょっと大味なところはあるものの、久々の野菜で美味しかった。
バスの時間を調べると、7分後に駅に戻る便があるが、その後は40分後。治安のいいサンディエゴといえどもだいぶ遅い時間ではあるので、慌ただしくマーケットを後にしてバス停へ走り、乗車する。
そういえばさすがGoogle本家のある米国なので、Google Mapsでルートはばっちりだし、バスのリアルタイム検索ができて遅延とか早く来るとかがわかるのは旅行中とても助かった。ただ全般にバスはその検索結果よりも数分遅れてくる感じ。
トローリでガスランプ駅に戻ってきたら、アムトラックの線路に長ーーい貨物列車が待機していた。3重連だ! あと、1両のちっこいトローリが走っていた。ダウンタウン周遊らしいのだが路線図にはないので、一体どういうルートや時間割なんだろう。
コンベンションセンターからガスランプクォーター入口。夜はこの通りは映えるね。
電飾の乗り物は夜にガスランプ通りを走る自転車タクシーで、大音量で音楽かけてるのはアジアのツクツクっぽさある。
葉巻を店頭で作ってるシガー屋さんとか。
1日歩きずめでだいぶクタクタ。ホテル備えつけのコインランドリー(75セント)で洗濯をして寝る。フライデーナイトのせいか、隣の駐車場の集会がややうるさい。
(3)へ。
2019年10月29日
_ [travel] サンディエゴぶらり旅行 (3)
(2)より。
朝食。パンケーキメーカーがあったのでボタンを押して作ってみる。といっても皿置いて待つだけだけど。これはけっこうおいしかった。
ヨーグルトとクランチはどっちもゲロ甘でひどい代物だった……。
トローリ駅近くのポスター。何が冷静なのかは謎。極度乾燥しなさいに通じる趣きがある。
バスに乗ってバルボアパークへ。広大な緑地の中に博物館や動物園などがある。空港への空路でもあるので、ひっきりなしに下降してくる飛行機が。電気自動車のスタンドがあった。
目当ては航空宇宙博物館。
ミッドウェイや、DCのスミソニアンを経験した後だと、ここはほとんどがハリボテ(モック)でショボめではあるんだけど。バッジ一覧には航空自衛隊のもあった。
J.F.ケネディの演説に始まり、宇宙系の展示。アポロ9号のコマンドモジュールは本物。
子供向けに宇宙船の操縦やドッキング、適正検査などのゲームがある。ドッキングやってみたら速度上げすぎて衝突失敗。
レッドバロンにツェッペリン、そしてサウスウェスト航空添乗員の制服集?
9.11のときに現場近くにいたパトカーの残骸展示。
吹き抜けに吊るされた航空機。ファントムIIとかAH-1Eコブラとか。MiG-17もあった。
WW2系。実機は米軍機と零戦くらい。
スカイホークとホーネット。ホーネットはブルーエンジェルスモデルのもの。
お、X-15だ! アンモニアと液体酸素のロケット積んで有人機最速記録(マッハ6.7)を持ってるやつですよ。
3文字の空港コードからどこかわかるかな! というクイズなんだけど、「NRT」でこれは無理筋ではと思う。
広大なバルボアパーク。古っぽい仕上がりの建物もあるが、当然ながらそんなに古いものではない。各国を紹介する小さな建物群もあって、ハンガリーブースのところからハンガリーグラーシュを作っているいい匂いがしていたんだけど、今はディナーパーティー用のを作っているので無理、と言われてしまった。
愛国者イベントをやっていて、軍人に扮した子供のパレードや、演奏がホールで開催されている。
日米友好の日本庭園なるものが。しかしけっこう入場料高い。
バスとトローリでリトルイタリーに来てみた。市が立っていて賑やか。
イタリア料理屋。野菜不足を埋めるべく、グリーンサラダと、ベジタリアンラグーのフィトチーネ。ラグーは単にそれがベジタリアンメニューだったのを見逃しただけなんですけどね。赤ワインを一杯。やや大味めなところはあるものの、ようやく「ちゃんとした食事」をした気がする。$45、やっぱり高い…。ワインが$12なので酒を頼むとだいぶ高くなる傾向か。
スタッフは皆イタリア系で、お客もイタリア系が多い。シチリアの記憶がまだ残っているので、会話してるイタリア語がちょっとわかるのが楽しい。
昼寝したり仕事したりTVでNFLを観たりで夜。あまり食欲もわかないので、近くのデリに行ってツナサラダとサンドイッチを買ってきた。ピクルスがたくさん入っていて美味しい。サンドイッチはキッチンで作ってくれる。
フロントのそばにお湯と茶葉が用意されてるので、いつでも飲めるのがありがたい。
この日の駐車場は大集会で、夜通し若者のはしゃぐ声が……。昼寝や時差もあり、うとうと程度しか眠れなかった。写真はもう朝方なので解散後。
で、ちょうどAM4:00だったのでラグビーワールドカップの日本・スコットランド戦を現地のスポーツチャンネルで生中継観戦(さすがにスポーツバーは開いてないよな)。マツシーマとフクオーカのスピードヤベェとか言ってる。そして勝利! Unbelievable, no one predictedとか言われてますが…あらゆる面でレベルが高くクレバーだったという解説の評価。
(4)へ。
2019年10月30日
_ [travel] サンディエゴぶらり旅行 (4)
(3)より。
変わり映えのしない朝食をとって、メキシコとの国境に行ってみる。ブルーラインのトローリでひたすら南下。
工場・造船所地帯を抜けて終点サンイシドロまで。
乗車する人も徐々に中南米ラテン系の人が増え、英語よりスペイン語のほうが耳に入ってくる。途中でキセルのチェックが入り、身分証明書提出と罰金の通告を受けている人がいた。日本の乗務員と違って、警官ほどではないにせよゴツイ体型で警棒をたずさえた警備員のグループがチェックする。
国境の向こうにはメキシコのティファナ。パスポートは持っているので遊びに行けなくはないものの、残りの米国滞在日数が少ない上にソロ行動のところに何かあると厄介なので、今回は断念しておいた。物価は米国より安く、特に薬剤がずっと安いので、米国人向けの薬局通りみたいなのもあるらしい。
アウトレットモール。いくつか入ってみたけれど、サンディエゴ中心街に比べれば安くはありそうだが、日本円に換算すると「日本と変わらないかちょっと高い値段」という感じ。レストランもあまり目をひくようなものがなかった。
国境の壁だ! ここはそんなに高くはない壁だけど、きっと電子的な監視ががっつり入っているんだろう。
こちらのショッピングモール側にも徒歩専用の国境出入口があり、並んでいる人が見えた。
歩いてサンイシドロ駅に戻るには疲れたので、モールすぐそばのバス停から、Beyer駅へ行くバスに乗る。メキシコの人が多く住むエリアを通るので、すごいローカル感。たくさんのメキシコ人がバスに乗り降りして賑やかにお話ししている。米国というよりメキシコにいるような雰囲気。
メキシコ気分になったのでタコスでも食うべーと、Park駅で降りて評判の良いタコス屋さんOscarsに行ってみたら、臨時休業だった。oh……。
しょうがないので、ペトコパーク野球場を横目にもう1つのタコス屋さんのLolita's Mexican Food。お勧めのビールと、チキンタコス。鶏肉が炭火焼きのような香りがあってとても美味。ペーストは、赤唐辛子&トマトか、青唐辛子&コリアンダーかを選べる。どっちも辛いやんけ。$15。
食後は寝不足で猛烈に眠くなってきた。
初日に下見していたスーパーのラルフズで土産の食品をひととおり購入。
ホテルに戻ると、ピローチップだけはしっかり回収されているものの、掃除はやりかけのまま。ゴミ箱とタオルだけ交換してもらって、爆睡した。
日が沈むとガスランプ通り以外はわりと人通りが途絶えてしまうので、ちょっと怖い感じがある。ジャンキーなのかもともとなのか虚空にbitch! bitch!と叫んでる人もいたりする。
夕食は、リトルイタリーからの帰りにちょっと気になったケバブ屋へ。ケバブにするかちょっと悩んだ末に、イスラエル風のファラヘル(ひよこ豆のコロッケ)を注文。サイドメニューにサフランライスを頼んだら、中にラッピングされるのね……。ちょっと食べにくいものになってしまった。ファラヘル自体はよかったんだけど、これならライスなしのほうがよかったかなぁ。
朝食。茹で卵とカップケーキも悪くなかったよ、うん。
朝のサンディエゴ湾クルーズに出かける。クルーズは1時間コースと2時間コースがあり、ノースベイ・サウスベイそれぞれ1時間ずつかけて回るというルート。両方とも見たいので2時間コースで。
2階の正面ベンチに陣取り、いざ出航。まずはノースベイから始まる。
ブロードウェイピアにはノルウェーからの豪華大型客船が停泊中。海事博物館、ヨットハーバーと過ぎていく。
航空母艦のルーズベルトが係留。
高級ホテルの並ぶハーバーアイランド、シェルターアイランド。サンディエゴ空港の離発着もよく見える。
ネイビーシールズの訓練場らしい。
カモメがいっぱいおるーと思ったら、別のでっぷりしたのもゴロゴロ。アシカがいっぱいおる。まだ朝が早くて涼しすぎるのか、おおむね怠惰。
こちらは漁の帰りなのかな。
ロマ海軍基地の潜水艦基地。
ノースアイランド基地。スーパーホーネットがたくさん並んでいる(翼がなくて変な形になってるのは部品取り?)。ヘリはスーパースタリオンとシーホークっぽい。
CVN-71 ルーズベルトに接近。ミッドウェイからも見えていたけど、遠くからだとあまり大きさがわからなかったが、近いとさすがのニミッツ級のサイズ。甲板には一機だけスーパーホーネットが置かれっぱなしになっている。
こちらは補給艦っぽい。
ミッドウェイが見えてきた。これでノースベイツアーは終了。
ノースベイツアーはまったり家族連れくらいで空いていたんだけど、サウスベイツアーのほうは中国人観光客がどどっと押し寄せ。あいかわらず騒々しいな(笑)。
まずはコロナドベイブリッジをくぐる。
造船所と海軍のドックが並んで壮観。
お、ズムウェルト級を作っている。米軍のステルス系の傾向で、正直かっちょ悪い……。
巡洋艦・駆逐艦が大量。米国やっぱ強いわ。
揚陸艦と、沿海域戦闘艦というやつらしい。しかも沿海域戦闘艦は大失敗だったらしい…。
なんかデカいのきた。2番は強襲揚陸艦エセックス、要はヘリ空母。今はF35Bなんかも積むみたい。8番は同級艦のマキンアイランドで、シーハリアーを乗せていた。
駆逐艦ディケーターがドックでお色直し中。
橋をまたくぐって、沿岸警備隊、ドールの貨物船、そして輸送待ちの巨大タービンファンブレードっぽいもの。港に戻り、サウスベイのツアーも終了。
楽しかったなー。酔わないか心配だったんだけど、湾内で揺れはまったくなく問題なかった。ただ、最初日向でチリチリされて暑かったのに対して、風が吹いて日陰側に回るとめちゃくちゃ寒い。ウィンドブレーカーで臨んだのは大正解だった(かなり寒そうにこごえている人もちらほら)。
お昼は評判がよさそうなハンバーガー屋Hodad'sへ。店内がもう100%ベタにアメリカ!という感じ。シンプルにシングルバーガーとコーラを注文。パテやバンズもよかったけど、野菜、特に玉葱がレタスのようにシャキシャキなのにまったく刺激の辛みなくむしろ甘みがあり、とても美味。今回の旅行で一番おいしかった料理。
もしかして米国料理で一番栄養バランスが良くてヘルシーなのって、ハンバーガー? 値段もチップ込み$10だった。
頼まれおみやげを買いに軍・治安部隊系のユニフォームを売ってる店に来たんだけど、残念ながら目当てのものは店舗ネットショップだけで現物はここでは取り扱いがなく。迷彩服などはもとより、ホルスターとか防弾チョッキとかガチの世界だった。
最後の晩餐。米国南部料理を最後に食べてみようというチャレンジで、ガスランプクォーターにあるお店へ。予約で行ったけどガラガラで不要だったな。店員さんはフレンドリー。壁に貼ってあるのは特攻野郎Aチームのコングさんじゃないですかね…。飛行機だけは勘弁な。
ビール、砂肝揚げ、ソーセージとジャガイモのボイル、コーンブレッドと注文。とりあえず量が多い。料理はパプリカと唐辛子の味つけで油もややギトめ。味自体はそう悪くないが、変化に乏しいので1/3くらいでちょっと飽きてくる。がんばって8割がた食したところでギブアップ。$50くらいかなーと思っていたらチップなし時点で$48請求で$50は易々と越えてしまった。アメリカ怖い。
荷造りも終わったので、あとは眠くなるまでひたすら仕事をしていた。しかし13インチだと赤字PDFを確認しながら修正するのはなかなか厳しい(帰国してから照合したらけっこう抜けがあった)。
朝食。いつものパンケーキメーカーが材料切れエラーで使えなくなっているので、代わりにワッフルメーカーを試してみた。もうちょっとシロップかければよかった気はするけど、わりといける味。
チェックアウトし、バスでサンディエゴ空港へ。ホームレスの人が乗っていてだいぶ熟成の香りが……つらみ。
オンラインチェックインを済ませていたので、ガラガラのJALの荷物カウンターで預けるだけ。空港内はめぼしいものもないので、セキュリティを通って(ベルトも靴も外したのにランダムチェックで引っ掛かった)搭乗ゲートを確認。
ベストバイの自販機、そういうのもあるのか。
飲料水ボトルの確保と、軽くお昼をとっておきたかったので、フードコートのタイ料理屋で水とバッタイを購入。味つけはいまいちというか「いまに」くらいだったけど、まぁイータブルではあった。別の場所に普通にコンビニ的な売店があったので、そっちで買ったほうがよかったかもしれない。
行きと同じくB787。幸運にも隣は空きで快適。
ウォッカのオレンジジュース割りとか頼んでみる。帰りのフライトは11時間と長いので、映画は『ボヘミアンラプソディ』(クイーンは別に好きでもなかったんだけど、よかった、特に最後のライブ)、『X-MENダークフェニックス』(だいぶひどかった)、『スパイダーマン ファーフロムホーム』(かくして正体は簡単に暴かれるのであった。とりあえずアベンジャーズを観ないとわからない点が…)。
食事は夕食に鷄と大根の煮物ごはん、朝食にきのこペンネ。どちらもなかなかの良い味。往路のあの大外れはなんだったのか。
隣がいないおかげで4時間ほど眠ることもできた。
着陸間際にはCAが各席を謝意を述べて回っていたけど、ちょっとこれはやりすぎで不気味な感が……。海外の淡白なサービスのほうが安心する。
台風の去った成田は特に問題もなく定刻に到着。帰国。
- 日程は神がかり的に台風を避けることができた。遅くの出発日だと飛べなかったし、早くの帰国日だとやっぱり遅延欠航になっていたはず。
- 前回のワシントンDCのときは英会話で3割くらいしか相手のしゃべることがわからなかったけど、今回は5割くらいはわかったような気がする。圧倒的成長…!
- 気候はからっと暖かくてよかった。半袖とウィンドブレーカーでだいたい足りるし、汗もあまりかかない。
- 米国西海岸、日本に比べて、量は1.3倍、値段は1.5倍。つらい。スーパーの食材もあまり安くはないんだよね。
- メシマズについては昔からあまり進歩はないけど、ハンバーガーは良い。ベジタリアン料理やケバブ屋も活用する。
- サンディエゴ滞在の日数としてはだいぶ贅沢めというか暇め。今回は仕事もする前提だったので問題なかったけれども、観光観点からすると3日あれば終わっちゃうし、ミッドウェイとクルーズ、あとは子連れなら動物園というところで普通は十分そう。それほど面白いスポットがあるわけでもないので、レンタカーでLA拠点にしてちょっと寄り道にサンディエゴに、というくらいなのかも。
- ソロ旅行は久々。完全に自分のペースで動けるという利点はあるが、食事のバリエーションが乏しくなるのが難点。仕事はけっこう進んだし、良い気分転換にはなった。
- 時差きつい。滞在中は午後に猛烈に眠気に襲われる。帰国後は昼と夜早くに眠くなり、朝3時頃に起きるというのが続く。それをいいことに5時起き11時寝で作業が進むぜと続けていたら疲労困憊になった。エコノミーで米国出張を繰り返す人とかつくづくタフだな……。