2020年02月17日
_ [travel] モルディブ シュノーケル旅行 (2)
チェックアウトし、港でボートを待つ。海が強風で荒れているせいか、いくぶん遅れてやってきた。
目的のUkulhasには10分くらい。$10/人。
……のはずだったんだが、Bodufolhudhoo→(西の)Mathveri→(東のBodufolhudhooへの道を戻りながら)→Ukulhasというコースになっていて、無駄にMathveri往復コースに付き合わされることになる。10分の道のりが1時間半。
強風での時化がひどくて船は上下左右・急加速・急停止、酔い止めがなかったら完全に死んでいたと思われる。酔い止めを飲まなかったパートナーのほうはだいぶ青い顔で参っていた。
Ukulhasのお宿West Sands。アジア人ほかにいないのに誰も声かけてこなかったのと、船酔い回復のためにベンチ探しに港からすぐ離れたために、迎えの人と落ち合えず。まぁ少し気にはなったんだけど、パートナーがだいぶ限界超えてたしね。
West Sandsは外面は綺麗めなホテル。ただフロント含めまだ工事中なのかな?という状態で、内装もすでにクタビレが始まっていたりする。Wi-Fiもいまいち入りが悪い。リネン類が生乾き臭いのと水ポットの中がやはり臭いのが最も参る点…。作るそばからくたびれていくのはインド系あるあるな感じ。
良い点に目を向けると、1ベッドルーム予約だったはずが2ベッドルームにアップグレードされていた。これは広々でとてもありがたい。海はバルコニーからは見えない方向だけど、すぐそば。洗い場・干し場も専用に用意されている。あとは翌日以降の話になるが、ゴハンがおいしい。
夕方までぶっ倒れていた。
ようやく回復してきたところで散策へ。部屋には湯わかしはあるもののインスタントコーヒーしかないので、Today'sの紅茶ティーバッグセットを購入。20Rf。
UkulhasはBodufolhudhooより規模も大きく、ローカルのバイクがいっぱい走っているし、たまに自動車も走るし、旅行者も多い。ビーチもベンチがほぼ埋まっている。
Ukulhas最初の食事は、島の南のOlhumathiで。ツナカレー、モルディブヌードル(スモークされたカツオが刻んで入ってる)、紅茶で$15。けっこうイケる。
東の浜など見ながら戻り。東側はかなり波が強く、サーフィン向けだった。写真には収められなかったけれども、星空がとても綺麗。
島は新しいリゾートが今まさにバンバン建設中という感じ。
朝。早朝にはマンタツアーがあって、そこに行く人も多いようだ。ビデオなどで見る限りはセブ島のジンベイザメツアーと同じく、実質餌付けしているようなポイントにマンタが何匹かいてほかに魚の群れがいるわけでもない…という雰囲気だし、「はい入ってー→はい写真撮ってー→はい出てー」になるだろうから止めておくことにした。だいぶ遠いところまで行くので船酔いしそうだし。
朝食はさほど種類豊富というわけではないけれど、マスフニとチャパティ、カレーがあってとても嬉しい。シフォンケーキもいける。
さて、海、海、海!
清掃をしている人に、シュノーケルには目の前から入って右へ泳いでいくといいよ、と教えてもらった。
Bodufolhudhooに比べると、ここはドロップオフがとても近い。ドロップオフ付近には形がわからないほどの小魚が大群で周遊している。
ほかではごくたまに見かけるようなヤガラが、ここでは群れをなして生息。楽しい。
大きいのもいろいろ。すごい。
エイがゆったりと泳ぎ去っていく。
浜で休んでいると、なんか黒いかたまりがあるのに気付く。なんじゃらほい?
うわー、魚の大群だ! セブ島のイワシの魚群(サーディンラン)と同じ感じで、そこそこの大きさの魚が大群でぐるぐると渦を巻いている。セブで見たのはドロップオフの近くだったけど、こっちは浜すぐと、お子さんにも安心そう。間近で見るとイワシというよりアジっぽい形状? 図鑑で調べてもよくわからなかった。とりあえずこの中でずーっと見ていられる。
スコールが降ってきた。海にいると頭に大粒の水滴が当たって痛い。15分ほどで止んだ。
エイきたー。「スティングレー、スティングレェェー!」と叫びながら追いかけていくヨーロッパ人もおった。
第2ラウンド。魚、魚、魚。
ひととおり遊び倒し、お昼に出かける。
港近くのカフェCeleste。コールスローサラダ、ツナのピザ、紅茶を頼んで$15。サラダはリンゴが入っていてちょっと甘いがまぁまぁおいしい。ツナのピザはピザパンっぽいところはあるけれども、チーズもツナもおいしかった。ボリュームがだいぶあって、お腹いっぱい。スナックのヘディカも売ってるようなので、そのうち試そう。
なんとUkulhasにATMができるらしい。この環礁ではRashdoo島にしかなかったのが、旅行客増加への対応ということだろう。ただ、このATMができるという話はだいぶ前にネットで見ていたのだけれども未だにそのときの写真からほとんど変わってないように見える。1日のちょっとしか作業していないっぽいし、モルディブ時間ではやはりすべてがのんびりなようだ。
ぶらりと回るが風が強いな。
用具を手入れし、ダラダラ過ごす。
夜の散歩。この島もおみやげ屋は微妙…。この時間に港では水揚げ作業らしきことをしていた。そして昼のピザが重くてあまりお腹が空いてこない。
結局SeaLavie Cafeで軽めなタイ料理をチョイス。
レモンティー、トムヤムスープ、パッションフルーツのアイスで$20。レモンティーがパウダー粉のアレでひどかったけど、トムヤムスープは澄んだスープ系のちゃんとしたタイ料理でとてもおいしい。とりあえずここでアイスティー系は頼んじゃダメと学習した。
立派なコンベンションセンターもあり、夜でも何か開催しているようだった。
朝早くに目覚める。まだ朝食には早いので散歩へ。
港の防波堤の近くに、サメが集まるポイントがある。干潮で朝早い時間だからか、5、6匹のおとなしそうなサメが食事にやってきているのを観察。
ひととおり回ってホテルに戻る。チェックアウト日のボートの手配を済ませた。
蒸し暑い中、朝食。マスフニと揚げたチャパティがとてもうまい。
魚群からスタート。
ただ、この日の朝の時間帯はドロップオフの流れと波が強く、ちょっと危険を感じるのでほどほどにする。
魚群で釣りしているローカルの人。よく釣れそう(網でごっそりやってしまえば早いんだろうけど、それをしちゃぁおしめぇよだろうし)。
波が少し柔らいできて、第2ラウンド。
イカの群れがいた。こんなところでイカの群れに会えるとは。泳ぎ方もエイリアンっぽい。
お昼へ。Paguro Cafeに行こうと思ったのだけどまだ時間が早かった(12:30開店)。別案のFaiyminiも微妙なラインナップなのと、店員マダムがゴホゴホしていて微妙な気持ちになったのもあって敬遠。
結局島を完全に横断することになったがRETRO ROYALに入った。
雰囲気のよいレストラン。ライムジュース、オレンジジュース、チキンカレー、ツナパスタ。ジュースはちゃんとしたフレッシュジュースで嬉しい。カレーもおいしい。パスタはソフトめんにプロセスチーズという昭和ナポリタンかというものだったが、意外とこれがおいしかった。$21。
午後の部開始。
またスコール降ってきた。
綺麗なウツボにちょっかいを出してみる。
うろうろ。
カメがやってきた。大きくてゆっくりなので撮影しやすい。
また降ってきて、今度は雷が鳴り出したので急ぎ撤収。ってもう夕方ですな。
天気図を見るとスリランカからモルディブまで覆う巨大な雨雲が動いていてひどい雷雨。外に出ることは無理そうなので、ホテルのレストランで夕食をとることにした。ビュッフェは高いしあまり気乗りしないので、アラカルトで注文。ペンネアラビアータ、フィッシュケバブ。
(たぶん向こうが面倒なので)「時間かかるよ?」と言われたけど、実際にはアラカルトでもさほど時間かからない。待っている間にビュッフェの紅茶を飲むことは自由なので、のんびりと待つ。
アラビアータは具にチーズとトマトを使ったもので、茹で加減もアルデンテでいい具合。ケバブも野菜たっぷりのBBQでこれも良かった。$15。
朝。昨晩の雷雨の巨大さに、こりゃ1日何もできんかなーと思っていたのだけど、すごい速さで夜中のうちに通過していったようだ。だんだん晴れてきた。
朝食はこの日はマスフニがなく(ガーン!)、鳥ソーセージ。パンケーキもとってみた。
この日で泳ぎ納めとなるので、ひたすら潜る。最高ですわ。大きなドクウツボにも会えた。
釣果を見せてもらう。
バッテリーが尽きるまで泳ぎと撮影。最後のほうの石のあたりで擬態化しているのはダルマオコゼかな、パートナーは動いているのを見たとのことなのだが、自分では固まりっぽいだけで気付けなかった。ヒレに猛毒があるらしいので、刺激しなくてよかったとは言える…。
結局8:00-15:00の間、トイレに行ったりすることはあったけどひたすら遊んでいた勘定。
町のメインロードは石で固めてあるんだけど排水設備がないので、昨晩の大雨の水がまだ全然はけておらず、あちこちに大きな水たまりができている。歩きにくい。
小さなお店でヘディカを1つテイクアウト。これはチャパティにカレー挟んで焼いたものかな。素朴でおいしい。5Rf。
昼としてはだいぶ遅い時間で、ここから普通に昼食を食べてしまうとモルディブ最後の晩餐に差し支えそう。Celesteに行き、ヘディカ3つ、ロアスパン(フレンチトースト)、プリン、紅茶と注文。飲茶っぽいね。これがどれも最高に美味で、たっぷり泳いだ疲れを癒やしてくれる。お値段は$8。
島歩き。しかし泳ぎすぎたせいか、ちょっと海酔いしてクラクラする…。
戻って荷造りに着手。用具がいろいろ乾いてないぞ。
スリランカ航空のオンラインチェックイン。自分のはできそうなものの、パートナーのほうがなぜか問題があるとかでできない。チャットサポートで聞いてみたけど、結局3時間前に空港に来いというだけで解決にはならなかった。
夕食にお出かけ。
モルディブ最後の晩餐はRETRO ROYALを再訪。旅行者のほか、ローカルの(あまりイスラム信心の深くなさそうな)若者たちで賑わっている。
フィッシュカレー、ダールカレー、紅茶、アイスクリームで$21。カレーはかなり辛いけど良い味だった。かなり辛いけど。
朝。眠いけど5:00起きで支度をし、宿代の支払いを済ませる。
朝食はケーキ類は食べられるとのことで、紅茶とケーキで軽く。
最後にビーチにありがとうの挨拶。さすがにこの時間は漁師くらいしかいない。
港へ。来たときと違って今日は波もおだやかで安全そう(酔い止めは当然飲んでいるけど)。
乗船。空港まで$50/人。お高い…。ボートはRasdhooを経由し、快調に空港へ向かう。
1時間半で空港に到着。
チェックインカウンターに来てみたけど、まだ時間が早すぎてスリランカ航空のカウンターが開いてなかった。いったん出て、有料荷物預かりで大きな荷物を預ける。
空港島にはたいして面白いものもないし物も高いので、おみやげの買い物とお昼ごはんにマーレ島へ移動する。マーレ行きのフェリーは$1/人。
世界有数の人口密度というわりには、港のまわりのレベルだとあまり感じないかな。道などは狭いことは狭いが、東京も似たようなものだし。ここまで来てようやく日本・韓国方面からのアジア人を見かけるようになった。
Adk HospitalそばにあるAGORAスーパーマーケット。入口が目立たず2Fなので、マップなしで来るのは難しそう。もともとMade in Maldivesはほとんどないので輸入品が多いけど、手頃なものがいろいろ売っている。モルディブフィッシュの加工食品や、ガルバンゾ、米、UAEのお菓子などを購入。クレジットカードは普通に使える。
スルタンパーク、マスジッドモスク、国立博物館と抜けていく。日傘をさしていても暑くてちょっとクラクラしてきた。
ランチはSeagullカフェへ。お昼にはまだ少し早いのに大人気。2Fに案内されるが喫煙、1Fに変えてもらうが陽射しが強くて辛い…。うまく室内側が空いてくれたので、そこに移動させてもらって一安心。
ビーフハンバーガー、ツナステーキ、シェイクとオレンジジュースを注文。$35とお高めだが、その価値が十分にある、お肉系ガッツリのおいしい食事だった。
魚市場などを眺めながら、時間的にいい頃合なのでフェリーで空港島に戻る。
荷物を回収($24、お高い)し、チェックインカウンターへ。しかしやたらと動きの悪い外れ列に並んでしまった上に、パートナーのチェックインできない問題で何やら向こうでゴタゴタしていて、40分近くかかってしまった。まぁ搭乗まで時間はあるので暇ではあるんだけど、ちょっと疲れたなり。
出国、セキュリティと抜け、ひとまず搭乗待ち。中のショップは数はあまりないし、値段もドル建てでかなり高い。ぐるっと回ってはみたが、カフェで水のボトルだけ購入($1)。
ここからの空路と帰国の日本の冬に備えて、着替えを済ませた。
搭乗。といってもブリッジはおろか、バスすらなく、駐機に向かって皆でぞろぞろ歩いていくだけ。ターボプロップなどの小型機ならともかく、A320のような中型ジェット機サイズでは珍しい。なんかエアショーっぽいな。
着席出発。USB充電したかったのだが、モニタから給電されていなかった(結局その後の成田便のほうもダメだったな)。時間も短いので映画サービスもなし。日本人はちらほらいる。マスクなしでゲホゲホしているスリランカ人が多いのが怖い…。
離陸して近くのリゾート島っぽいのが見えた。
往路と同様に軽食が出てくる。チキンパイは往路のときよりもちゃんとパイっぽくておいしい。
到着は定刻。すぐ隣のゲートで、搭乗には2時間以上あるのだが「ナリタ!」と強制誘導される。セキュリティチェックを抜けた先はトイレもなくWi-Fiもなくただ椅子があるだけ(それもそのうち埋まる)という、だいぶひどいエリア。初回だったのでしょうがないけど、次回があれば入場はスルーして時間ギリギリに戻ってくるほうがよさそうだ。せっかくなのでスリランカ空港のラウンジも行ってみたかったのだが、行けずじまい。
スリランカ空港は警備上の理由で写真撮影がいろいろ禁止されているようなので、撮影もほとんどしなかった。
いよいよ最後のフライト、成田へ。夕食に焼きそば、朝食にパンとフルーツ。どちらもわりと良かった。
映画は『ターミネーター ニューフェイト』だけ観て(内容的には、うーん…)、あとはわりとうたた寝。
定刻に成田到着。検疫のためのチェックシートに書く以外は特に何かコロナ対策があるわけでもなく、いつもの流れで帰国。ただいまただいま。
- モルディブ、とても良かった。ローカル島のコストパフォーマンス最高、海最高。
- 結局モルディブルフィアはお釣りでもらうので十分だった。ガイドなんかにはいくらかルフィアを両替しようと書いてはあるけど、再両替はほぼできないし、そこで損するよりは普通にドルを持っていって使うほうがよさそう。
- ごくたまにハズレはあったけど、総じてごはんがおいしかったのは本当に良かった。全般に魚のダシがおいしい。イタリアンもわりとちゃんとしたイタリアンが出てきてくれる。
- また行きたいな。とこれを書いているときには、COVID19で世界が死にかけている状況。持病持ちではあるし、自分が生きていられるのかすらちょっとわからんね…。この状況が早く収まりますように。