URI(Uniform Resource Identifier)は、インターネット上の特定の資源(リソース)を示すために使われるアドレス(住所)です。HTML3.2まではこれをURL(Uniform Resource Locator)と呼んでいましたが、URIはURLの名前規則をさらに包括するような名称として、HTML4.0の仕様で提唱されました。
URIは、次のような書式でできています。
http | : | // | kmuto.jp | : | 80 | /jp/index.html |
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この例では、プロトコルにhttp、サーバー名はkmuto.jp、ポート番号は80、開くファイルは/jp/ディレクトリのindex.htmlになります。
kmuto.jpのhttpプロトコルは80番で提供しているので、:80は省略できます。よって、http://kmuto.jp/jp/index.htmlとも書けます。
newsプロトコルの場合、接続するニューズサーバーはブラウザの設定を先にしておく必要があります。サーバー名やファイル名の代わりにニューズグループを指定します。たとえばfj.sys.unixに接続する場合には、news:fj.sys.unixというURIを指定します。作成者の環境で購読可能なニューズグループと、ブラウズしているユーザーの環境で購読可能なニューズグループには異なることがあることに注意してください。
mailtoは、その後に記述したインターネットメールアドレスにメールを送ります。たとえば、mailto:kmuto@isoternet.orgというURIは、kmuto@isoternet.orgあてにメールを送ることになります。
httpを使ったURIで、http://kmuto.jp/jp/のようにファイル名を省略してディレクトリ名だけを指定すると、最初にこの中にある特定の名前のファイルがあればそれにリンクします。この特定ファイルの名前はWebサーバーの設定によって異なりますが、UNIXを使っているWebサーバーならばindex.html、Windows NTを使っているWebサーバーならばdefault.htmlといったものになるでしょう。これらのファイルが見つからない場合、ディレクトリのリストを表示します。Webサーバーによってはリストを禁止するようにしていることもあります。
ファイル中にaタグ(6.2 参照)にnameアトリビュートが設定されている場合、その位置へジャンプするところまで指定することができます。たとえば/~kmuto/index.htmlで<a name="profile">と宣言されているとき、次のようなURIで位置を表現することができます。
http://kmuto.jp/jp/index.html#profile
Netscape Navigator/CommunicatorやLynxなどの一部のWebブラウザでは、タグに付いているidアトリビュートの値をnameアトリビュートの代わりに参照することができます。こちらのほうがよりスマートでしょう。
たとえば、<p id="para1">のように定義しておき、index.html#para1のようにこの位置を参照することが可能です。