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6.1 URI

URI(Uniform Resource Identifier)は、インターネット上の特定の資源(リソース)を示すために使われるアドレス(住所)です。HTML3.2まではこれをURL(Uniform Resource Locator)と呼んでいましたが、URIはURLの名前規則をさらに包括するような名称として、HTML4.0の仕様で提唱されました。

URIは、次のような書式でできています。

http : // kmuto.jp : 80 /jp/index.html
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  1. プロトコル。相手のサーバー(自ホストのこともあります)とデータの送信/取得をするときに使う通信規約を指定します。
  2. 接続先サーバー名localhostをここに指定すると、自ホストを指定したことになります。
  3. ポート番号。サーバーはこのポートの番号によって提供するサービスを使い分けています。各プロトコルのサービスには次のような標準の値があります。 この標準値を使う場合は、ポート番号の指定を省略することができます。たとえばWebサーバーに接続するときには、ほぼすべてのサーバーでhttp用に80番を採用しているので、番号の指定(:80)は省略可能です。
  4. ディレクトリおよびファイル名。ディレクトリの区切りには/を使います。

この例では、プロトコルにhttp、サーバー名はkmuto.jp、ポート番号は80、開くファイルは/jp/ディレクトリのindex.htmlになります。

kmuto.jphttpプロトコルは80番で提供しているので、:80は省略できます。よって、http://kmuto.jp/jp/index.htmlとも書けます。

newsプロトコルの場合、接続するニューズサーバーはブラウザの設定を先にしておく必要があります。サーバー名やファイル名の代わりにニューズグループを指定します。たとえばfj.sys.unixに接続する場合には、news:fj.sys.unixというURIを指定します。作成者の環境で購読可能なニューズグループと、ブラウズしているユーザーの環境で購読可能なニューズグループには異なることがあることに注意してください。

mailtoは、その後に記述したインターネットメールアドレスにメールを送ります。たとえば、mailto:kmuto@isoternet.orgというURIは、kmuto@isoternet.orgあてにメールを送ることになります。

httpを使ったURIで、http://kmuto.jp/jp/のようにファイル名を省略してディレクトリ名だけを指定すると、最初にこの中にある特定の名前のファイルがあればそれにリンクします。この特定ファイルの名前はWebサーバーの設定によって異なりますが、UNIXを使っているWebサーバーならばindex.html、Windows NTを使っているWebサーバーならばdefault.htmlといったものになるでしょう。これらのファイルが見つからない場合、ディレクトリのリストを表示します。Webサーバーによってはリストを禁止するようにしていることもあります。

ファイル中にaタグ(6.2 参照)にnameアトリビュートが設定されている場合、その位置へジャンプするところまで指定することができます。たとえば/~kmuto/index.html<a name="profile">と宣言されているとき、次のようなURIで位置を表現することができます。


http://kmuto.jp/jp/index.html#profile

#の後に参照先のnameアトリビュートの値を入れます。

Netscape Navigator/CommunicatorやLynxなどの一部のWebブラウザでは、タグに付いているidアトリビュートの値をnameアトリビュートの代わりに参照することができます。こちらのほうがよりスマートでしょう。

たとえば、<p id="para1">のように定義しておき、index.html#para1のようにこの位置を参照することが可能です。



Kenshi Muto
平成11年9月19日