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5.2 空白

空行の後の文は、段落を変えたと見なされて、字下げが行われます。これを抑 制したい時には、文の前に \noindentを入れます。また、字下げ分だ けのスペースを文の間に入れたい時には、 \indentを使うと、字下げ 分の大きさだけスペースが空きます。

イタリックフォントからローマンフォントに切り替えると、最後のイタリック フォントがローマンフォントの頭にかかってしまうことがあります。これを避 けるには、 {\em did\/}n'tのように、 \/を間に入力します。これで、間に僅かなスペースがはいります。

LATEX のコマンドの後にスペースを入れても、そのスペースは無視されてし まいます。ここにスペースを入力したい時には、\ を入力します。

水平方向に何cmといったスペースを入れたい時には、 \hspace{〜 }を使います。〜の部分にどの位かを入れます。

単位としては、cm(センチメートル)、em(1emは現在のフォントの大文字Mのお およその幅)、ex(1exは現在のフォントの小文字xのおおよその高さ)、in(イン チ)、pc(パイカ)、pt(ポイント)、mm (ミリメートル)の単位が使え、+や-、小 数点も使えます。

LATEX では行頭や行末でスペースが無視されるので、強制的に反映させたい のであれば、 \hspace*{〜}を使用します。

垂直方向は、 \vspace{〜}を使います。単位は \hspace と同じです。ページ頭、ページ末でも強制的に行うには、 \vspace*{ 〜}を使います。

大きさの自動的に変わるスペースを使うには、 \hfillというコマン ドを使います。文1と文2があって、文1を左寄せで、文2を右寄せで一行にまと めたい、という時などに使います。


左の文 \hfill 中の文 \hfill 右の文

左の文 \hfill 右の文

これは、

左の文 中の文 右の文

左の文 右の文

という結果になります。

空白の代わりに...を使いたい時には、 \dotfillを、水平罫線を 引きたい時には、 \hrulefillを使います。



Kenshi Muto
平成11年9月19日