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12. Java

Java26は、Sun Microsystems社が開発したコンピュータ言語で、Javaで作ったプログラムはバーチャルマシンさえあればUNIX、Windows、MacintoshなどのOSを問わず動作します27。Netscape Navigator/CommunicatorやInternet Explorer、それにHotJavaにはバーチャルマシンが塔載されているので、Javaのプログラムをブラウザ上で実行することができます。ブラウザのページの中に埋め込まれたJavaのプログラムはアプレットと呼ばれています。

Java言語の細かな説明をここでは行いません。すでに絶版でしょうし、古いバージョンのJava仕様(バージョン1.0)に基いたものですが、「はじめてのJava」(技術評論社、定価1,950円、ISBN4-7741-0277-6)を書いています。現在ではさまざまなJavaに関する書籍が並んでいるので、よさそうな本を探してみてください。

ここではアプレットをどうやってページ内に埋め込むかについて説明します。

アプレットを呼び出すには、appletタグを使います。なお、HTML 4.0ではappletではなくobject(13 参照)を使うよう推奨されています。

applet[Transitional]
<applet attributes...></applet>は、アプレットを埋め込みます。には、paramタグが入ります。appletタグをサポートしていないブラウザではparamタグ以外のコンテンツがあればそれを表示します。アトリビュートには次のようなものを取ります。
align
[Transitional][省略可]align="Justification"の形でテキストに対するアプレットの位置を指定します。値として次のようなものを取ります。
  • botom:アプレットの最下段とテキストの最下段を合わせます(デフォルト)。
  • left:アプレットを左側に置き、右側にテキストを置いて折り返します。
  • middle:アプレットの中央とテキストの最下段を合わせます。
  • right:アプレットを右側に置き、左側にテキストを置いて折り返します。
  • top:アプレットの最上段とテキストの最上段を合わせます。
alt
[Transitional][省略可]alt="text"の形で、テキストブラウザがアプレットの代わりに表示するテキストを指定します。
archive
[Transitional][省略可]複数のファイルを1つのファイルにまとめたアーカイブファイルを指定します。バーチャルマシンはこのアーカイブファイルを展開し、nameアトリビュートで指定したクラスの実行を開始します。Webサーバーとのやり取り(回線を開く-必要なファイルを取得する-回線を切断する)が格段に少なくなるので、総合的には実行前の速度の高速化を図れます。アーカイブツールには、Java開発キットに入っているjarを使います。
code
[Transitional][省略可]code="class"の形で、アプレットのファイル(クラスファイル)のファイル名をclassに指定します。必ず指定する必要があります。
codebase
[Transitional][省略可]codebase="URI"の形で、アプレットのファイルが置かれているディレクトリのURIを指定します。指定しない場合は、HTMLファイルと同じディレクトリから探します。
height
[Transitional][必須]height="number"の形で、アプレットの高さを指定します。必ず指定する必要があります。単位は、数値だけの場合ピクセル、%を付けると画面の高さに対するパーセンテージになります。
hspace
[Transitional][省略可]hspace="number"は、アプレットの左右に空ける空白の大きさを指定します。単位は、数値だけの場合はピクセル、数値に%を付けると画面の幅に対する比率になります。
name
[Transitional][省略可]name="name"の形で、アプレットのID名を指定します。アプレット間の相互通信を行うときに必要です。
object
[Transitional][省略可]object="name"は、リソースの名前を設定します。
style
[Transitional][省略可]style="cdata"は、このタグ内のスタイルを設定します。詳細は5 を参照してください。
title
[Transitional][省略可]title="titlename"は補助用タイトルを指定します。
vspace
[Transitional][省略可]vspace="number"は、アプレットの上下に空ける空白の大きさを指定します。単位は、数値だけの場合はピクセル、数値に%を付けると画面の高さに対する比率になります。
width
[Transitional][必須]width="number"の形で、アプレットの幅を指定します。必ず指定する必要があります。単位は、数値だけの場合ピクセル、% を付けると画面の幅に対するパーセンテージになります。

パラメータをアプレットに与える(画像ファイル名の指定など)には、paramタグをappletタグ環境の中で使います。

param[Strict][Transitional]
<param attributes...>の形で、nameアトリビュートにパラメータ変数名、valueアトリビュートに値を入れます。EMPTYタグです。アトリビュートには次のようなものが入ります。
id
[Strict][Transitional][省略可]id="name"は、このタグに固有のIDを振ります。
name
[Strict][Transitional][必須]name="pname"は、パラメータ名を指定します。valueアトリビュートの値がこのパラメータ名に入り、バーチャルマシンに送られます。
type
[Strict][Transitional][省略可]type="mimetype"は、valuetypeアトリビュートの値がrefのときに指定するもので、参照先のMIMEタイプを指定します。
value
[Strict][Transitional][省略可]value="text"は、パラメータの値を設定します。
valuetype
[Strict][Transitional][省略可]valuetype="type"は、パラメータのタイプを指定します。typeには次のようなものが入ります。
  • data:全般的な意味でのデータ(デフォルト)。
  • object:object宣言のURI。
  • ref:URIなど。



Kenshi Muto
平成11年9月19日