LATEX のコマンドをいくつか組み合わせて自分流の新しいコマンドを作成する ことができます。
最も簡単な方法は、 \newcommand{\ newcommand
name}{ command script}を使う方法です。 newcommand name
に定義したいコマンド名を入れ、 command scriptにその作業内容を入れ
ます。
たとえば、 (T_T)という絵を作るコマンドを \nakiというコマンド
にしたいならば、 \newcommand{\naki}{{\tt
(T\_T)}}のようにします。
数式モードで使用する記号を使いたい時には $で囲みますが、数式モー
ド内で $を使うとエラーになってしまうので、 \mbox{〜
}で囲みます。 \を表示するのに \bsというコ
マンドを使いたい時には、
\newcommand{\bs}{\mbox{$\backslash$}}のようにします。
引数をいくつか取るようなコマンド( {}で囲むものがあるコマンドで
す)を作成したい時には、 newcommand name }の後に、 [
Option]を付けて、いくつ引数を取るかを明示します。この引数の内容は、
command scriptの部分で、1番目の引数なら #1、2番目の引数な
ら #2のように #を付けて展開します。たとえば、 \
migiyose{〜}を使って引数の文を右寄せにしたいような時は、 \
newcommand{\migiyose}[1]{\begin{flushright}#1\
end{flushright}}のように書きます。
作成した新しいコマンドは、別ファイルにして、 \
begin{document}の前に \input{addcommand}のようにどの文書
でも挿入させるとよいでしょう。
小細工も使いながら、いくつかのコマンドを作成してみました。
\newcommand{\KeN}{{\bf K\hspace{-.1em}\raisebox{.3ex}{e}\hspace{-.1em}N}}
% KeNのロゴです。
\newcommand{\yen}{\leavevmode\rlap{Y}=}
% 円マークを作ります。
\newcommand{\maru}[1]{{\ooalign{\hfill$\scriptsize#1$\hfill\crcr$\bigcirc$}}}
% 丸数字を作ります。
\newcommand{\uum}{{\tt (-\_-;)}}
% (-_-;)です。
\newcommand{\warai}{{\tt \verb+(^_^)+}}
% (^_^)です。
\newcommand{\haha}{{\tt (\verb+^^+;)}}
% (^^;)です。
\newcommand{\ctrl}{\verb+^+}
% ^です。
\newcommand{\nami}{\verb+~+}
% ~です。
\newcommand{\degree}[1]{\mbox{$#1^{\circ}$}}
% 90゜のように表示します。
\newcommand{\ondo}{\mbox{$C^{\circ}$}}
% C゜です。