ボックスは、LATEX が1つの単語として扱うテキスト集合です。 \
mboxを数式のところで使いましたが、これもある文字集合を1つのボックス
として表した訳です。
ボックスを使うことで、自由な位置設定ができます。
\
mbox{〜}は、その中の文字を1つの図形として扱います。数式で
は日本語を扱うことが許されないので、1つの図形であるとして扱うようにし
ます。
\
makebox[ size][ location]{〜}は、
\
mboxに似ていますが、 sizeにボックスの幅を指定すること
で、ボックスの大きさを変えることができます。その中の文字は、
locationが指定されなければ中寄せになりますが、 locationに
lを指定すれば左寄せ、 rを指定すれば右寄せになります。余ったと
ころは空白になります。ボックス幅が中の文字の長さよりも小さければ、文字
が外にはみ出します。ボックス幅の単位については、5.2 を参照して
下さい。
\
frameboxは \
makeboxとまったく同じように、
\
fboxは、 \
mboxとまったく同じように使いますが、ボッ
クスに枠線を引きます。
\
raisebox{ size}{〜}は、中の文字をどの位上に上げて出
力するかを sizeで指定して、整形を行います。負の値を使えば、下に下
げます。ここで exを単位に使えば、フォントのサイズに捕らわれない自
由な整形ができます。横方向の移動には、普通 \
hspace{
size}で単位に emを使い+方向で右、-方向で左に動かします。