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6. 知ってると便利なコマンド

UNIXのコマンドは非常に多いので説明しきれませんが、代表的なのをいくつか紹 介しましょう。

$\hrulefill$

$\bullet$ w

現在そのホストにログイン中の人のリストを取ります。

$\hrulefill$

$\bullet$ finger [オプション] $<$ログイン名$>$

ユーザーデータを照会します。 .planをホームディレクトリに作る事 で、自分が照会された時にその内容を加えて表示します(漢字は入れないでく ださい。)。

オプション

$\hrulefill$

$\bullet$ date

日付を見ます。

$\hrulefill$

$\bullet$ id

自分のユーザー番号とグループ番号を見ます。

$\hrulefill$

$\bullet$ whoami

自分のログイン名を見ます。

$\hrulefill$

$\bullet$ hostname

今いるホストコンピューターの名前を見ます。

$\hrulefill$

$\bullet$ sort [$<$ファイル名$>$]

ファイルの整列を行います。

$\hrulefill$

$\bullet$ grep [オプション] $<$検索文字列$>$ [$<$ファイル名$>$]

検索文字列を含む行を検索します。

オプション

$\hrulefill$

$\bullet$ chmod { u,g,o,a} { +,-} { r,w,x} $<$ファイル名$>$

ファイルの属性を変更します。 ls -lを表示した時に、 -rwxr-xr-xのように表示される部分が属性です。最初の -は、通常のファ イルであることを示します。 dならディレクトリ、 lならシンボリッ クリンクです。次の rwxは、所有者の使用許可で、読み込み可能( r)、書き込み可能( w)、実行可能( x)を示します。次の r-x は、所有者の属するグループの使用許可で、読み込みと実行だけで書き込みは 不可であることを示します。最後の r-xはその他のユーザーの使用許可 で、読み込みと実行だけという事を示します。

オプション

test.docに所有者グループに書き込み許可を与えるには、

chmod g+w test.doc

のようになります。

$\hrulefill$

$\bullet$ ln [オプション] $<$リンク元ファイル名$>$ [$<$リンク先ファ イル名$>$]

あるディレクトリにあるファイル(あるいはディレクトリ)の内容をほかのディレ クトリの、あるいは違った名前のファイルとして扱う事を可能にします( リンク)。リンク先ファイル名を省略すると、同じ名前でカレントディレクト リにリンクします。リンクされたファイルは ls -Fを入力した時、 @が付き、これは rmで消すことができます。これによってリンク元のファ イルが消えることはありません。

オプション

あまりこのコマンドを使うことはないかもしれません。 .xsessionとい うファイルを .xinitrcとして扱うこともできるようにするには、 ln -s .xsession .xinitrcとします。 .xinitrcの内容を見てみると .xsessionと同一で、どちらかを編集するともう一方に反映されます 8 rm .xinitrcを行っても .xsessionは消えません9

$\hrulefill$

$\bullet$ talk $<$相手のアドレス$>$

ほかの端末にいる人と画面を通じて対話します。相手に talkのメッセージ が届いて、相手も talkを実行(この時、アドレスは必要ありません。)す る事で、対話を開始します。終了は、 ctrl-cで行います。

$\hrulefill$


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Kenshi Muto
平成11年9月17日