UNIXには ftpというコマンドがあり、 cogsciから bhkへファ イルを送る、といった事ができます(知らない人は、 man ftpを入力して ください。)。
そこで。
「家のパソコンで文章打ってきて、それをUNIXに送りたい」「UNIX上で得たデー タをフロッピーに入れて家のパソコンに持っていきたい」
答え。できます。
さいわいにも大学には、MacintoshやPC98、DOS/Vといったメジャーなパソコンが端 末として用意されています。これらのコンピューター上で作成した文章やプロ グラムをUNIXとやり取りするのが ftpです。これによって、家の98で TEX の文章を書き、大学のUNIXでコンパイルと印刷、間違いがあったら Emacsで修正して再び家に修正した文章を持っていく、という芸当もできます 12。
Macintosh、DOS/Vの ftpについてはそれぞれの管理者よりマニュアルが作 成されることと思います。
ここでは98の ftpコマンドの使い方を示します。98を持っていて使って いるという人が対象なので、DOSについての事細かな説明はしません。
98のUNIX関係のディレクトリを見て FTP.EXEがあるのを確認し、ファイ ルをやり取りするドライブに移ります。そのドライブから FTP.EXEを起 動します。接続するホストを聞いてくるので、接続を希望するUNIXホストの名 称を入力します。ログイン名、パスワードを入力します。
ここで、そのやり取りするファイルが単なるテキストファイル(UNIX上で内容 を moreで見る事ができるファイル)ならば asciiと入力、バイナリ ファイル( moreで見ることができない)ならば binaryと入力。
ファイル名を見るには、UNIX側なら ls、98側なら ldirを使います。
98UNIX の時は、まず cdを使って、UNIX側の受信ディレク トリを選択します。初期状態はホームディレクトリになっています。次に、 put 送信ファイル名 を入力します。複数のファイルを送信する 時には、 mput 送信ファイル名 で、正規表現を使います。このよ うなやり方によって、ファイルの送信を行うことができます。
UNIX98 の時は、 cdを使って、受信するファイルのあるディ レクトリに移ります。次に、 get 受信ファイル名 、あるいは mget 受信ファイル名 を使うことでファイル受信を実行します。
すべて終わったら、 quitと入力して終了します。
ftpによってファイルは漢字の文字コードが変化してしまい、 moreで読むことはできなくなります( Emacsはさまざまな文字コードを認識 するので読めます。)。
よって、ファイルを受信した後、その文字コードを変更する必要があります。 UNIXには、 nkfというコマンドがあります。
nkf { オプション} 入力ファイル名 [出 力ファイル名]
文字コードを変更します。シフトJISは98などのパソコンで一般的なコード、 JISはUNIXの一般的コード、EUCはUNIXの内の一部の機種のコードです。
オプション
シフトJISで書かれたファイル、 s.docをJISのファイル j.docに変 更するのなら、 nkf -j s.doc j.docのようになります。
98の文字コード変換には、 QKC.EXEというプログラムがあります。オプ ションはUNIXと同じだと思います。