MS-DOSでは、実行するいくつかのコマンドを1つのファイルに集めた、バッチファ イルというものが使えます。これと同じように、UNIXでも10このようなバッチファイルを作ることができます。これ をUNIXでは スクリプトといいます。パイプでも大体の表現はできますが、 スクリプトの方がより細かな表現ができます。
スクリプトにはいろいろな書き方があるのですが、一番簡単な書き方について 説明します。
cal > date.doc cp date.doc hizuke.doc rm date.doc
日付を date.docに記録して、 hizuke.docにコピー、その後、 date.docを消去する、という何のメリットもないコマンド列ですが、これを そのまま testというファイルに書きます。そして、
chmod a+x test
を実行することでこれに実行属性を付けます(別に aである必要はありま せんが)。この状態で testと入力すると、上記の結果がそのまま順に実 行されます。
つまり、 chmodで実行属性をつける事で、ファイルの内容を順にコマン ドとして実行していくのです。
引数を参照することもでき、その時には $1が一番目の引数、 $2が二番目の引数、といった形になります。