今後のインターネットビジネスの鍵を握るブラウザの主導権争いは、Microsoft社とNetscape社の2大大手に絞られ、現在も激しい競争を繰り広げています。
争いの初期の段階では、どちらがおもしろい表現ができるかが焦点になっていました。このため、両者はCERNが最初に定めたタグに対してそれぞれ独自のタグを勝手に追加していきました。これらのタグはたいてい見栄えしか考えていない上、双方のブラウザとの間に共通性はありませんでした。
これらの無益な拡張を避けるため、現在では、WWWに関する規格決定は、W3C(World Wide Web Consortium)という非営利団体が行っています。
W3CにはMicrosoft社も加盟しており、標準化に対しても積極的に関与しています。ただ、独自性が好きな同社は、Active-Xなど自社OSでしか動かないような技術をHTMLと連動させることをまだ諦めてはいないようです。